R5年度秋季近畿地区高校野球大会和歌山二次予選観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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10/7 秋季和歌山大会二次予選準決勝第2試合 紀三井寺球場 智弁和歌山-田辺 12:37~14:45

 TEAM   12345678910RHE
田  辺 000000500 571 寺西-前田
和  智 辯 000020000 2101 中西、宮口、渡邊-上田

        UMPIRES
        PL1B2B3B
          前 出 岩 中
                         
                  坂 口 本 村

 まず耐久が舞洲行きの切符をつかんでからの第2試合。
和智弁VS田辺の試合は99年夏に紀三井寺で観戦し2-0で迎えた9回表2死からまさかの同点2ランで追いつかれたもののその裏サヨナラ勝ちした試合観戦して以来、和智弁が全勝しているはず。

ここ最近でも、2年前の春に4-1。夏の再戦では7-0で8回コールド勝ちを収めている。ましてやベテラン愛須監督から田中監督に交代し、峯園部長も退職したので田辺相手に怖さはなく、むしろいつもながらにコールド回避に向けて画策を考えていた・・・・・。

田辺は1年春からベンチ入りして紀三井寺のマウンドを経験しているエース・寺西が満を持しての登板。和智弁は190cmを超える長身エース・中西が先発。とりあえず今日勝てば、明日の決勝は控え投手の継投で回しても差し支えないので一戦必勝といった具合だ。

1回戦でなぜかしら市和歌山が田辺にコールド負け。。。できれば現在の和歌山ツートップのガチンコ対決を観たかっただけに残念だったが、気持ちを切り替えてプレーボール。

1回表2死から3番・山本結がレフトへ大飛球を放ったが両翼98mに拡張された紀三井寺のスタンドまであと一歩届かずレフトフライ。以前の93mでフェンスも低いままだったらあるいはどうだったか・・・・・。
惜しいチャンスを逃してその裏、1番・藤田が初球センター前ヒット。早くもコールドの匂いを感じたが、2番・渡辺なんと初球打ちは1-6-3のダブルプレー・・・。
高嶋先生だったら格下相手だと初回から相手投手を潰すためにガンガン強攻してもおかしくはなかったが、中谷監督は相手に優しく手堅く攻めてコールドにならない程度に手加減する采配が目立っていたが、、、3番・松嶋も2ボールからレフトフライで結果的に5球で攻撃終了。

2回表4番・山本陣がレフト前ヒットを放つと田中監督はやはり手堅くバントを選択するが、空振りやファールなどでフルカウントまで行き、気が変わってエンドランを仕掛けるもセカンドゴロで結果オーライの1死2塁。さらに四球で走者が溜まり先取点を田辺が取れば面白くなりそうだったが、後続は凡退。
その裏、4番・福元がライトへツーベースを放ち無死2塁。5番・花田に対しても中谷監督はバントを封印してゴリ押ししたが、サード山本結のダイビングキャッチに阻まれヒット1本損したサードライナー。。。結局2塁走者釘付けで過去2度対戦しKOした寺西投手がずいぶんレベルアップした印象を受けた。

3回表田辺は2死ランナーなしからセーフティーで揺さぶるなど仕掛けて内野安打で出塁もホームベースはあまりにも遠かった。
寺西投手はカーブ・スライダーを有効に見逃しの三振を2つ奪い、和智弁ナイン及び中谷監督の戦前の予想とは全く違う展開となり徐々に焦りが出てもおかしくない序盤だった。

先取点が欲しい田辺は4回1死から死球とエラーで1・2塁のチャンスをもらった。ところが、7番・山根は無策で普通に打ってセンター前に抜けようかという快心の打球をショート井口にうまく捌かれ6-6-3ダブルプレーと球運に見放された、、、
その裏和智弁も先頭の2番・渡邊がセカンドゴロエラーで出塁し、ボチボチ先取点をそして一気に打線爆発で突き放すか???と思われたが、ここもバントする気はなく3番・松嶋レフトフライ。直後に4番・福元がライト前ヒットとチグハグな攻めが目につき、挙句の果てに5番・花田はピッチャーゴロゲッツーと強攻一辺倒の強引な攻めが裏目裏目に出ていた。

それでも5回表久しぶりに3者凡退に抑えると、その裏、6番・上田が初球レフト前ヒットで出塁。さすがにここまでゴリ押ししてことごとく失敗しているので中谷監督も寺西投手の実力を認めて送りバントのサインを出したが、7番・奥2ボールからまさかのキャッチャーフライでバント失敗。それでも中谷監督は中西投手にもバントのサインを出して2死2塁と形を作り、9番・井口が初球ライト前タイムリーでようやく5回2死から均衡を破り和智弁が先制。こうなると一気に畳みかけてくる。送球間に2塁へ進んだ井口が1番・藤田のレフト前ポテンヒットで2点目のホームを踏むとすかさず盗塁を決め2番・渡邊も強烈なライナーを放つがファーストの守備範囲で2点どまり。しかしこれで大方試合が決まったも同然だった。

田辺の寺西投手が思いのほかピンチで踏ん張り続け試合を作ってくれた!しかしながら5回に力尽きて致命的な2失点とやはり田辺にとって和智弁はどうしても越えられないカベなんだなあと痛感した。。。

やはり新チームの和智弁は夏に高野山相手に初戦敗退を喫し、その雪辱を胸に例年よりもかなり長い準備期間を経て秋の大会に照準を合わせてくれいるだろうし、そう簡単には勝たせてくれない。
初回から手堅く送りバントの応酬で攻めてきたら4-0か5-0くらいになっていただろうにと。
いずれにせよ、田辺打線が中西投手から3点以上取れるイメージが全く湧かなかったので、もう5回終了時点で勝負ありと僕は見ていた。

しかし6回表2番からの攻撃で簡単に2死となったが、4番・山本陣を四球で歩かせリズムが狂い、ヒットと死球で満塁。ここで1点でも返せば試合は面白くなるのだが、7番・山根初球打ちはセカンドゴロで万事休す。じっくり待てば押し出しもあると思っていたのだが。。。
その裏和智弁打線はクリーンアップの攻撃で打力を考えると簡単に5点くらいとりそうで怖かったが、内野ゴロ3つでスンナリと凡退しどうやら9回まで行けそうだなと。

7回表中谷監督は何を思ったのか???エース・中西をベンチに下げて4番の打順に2番手投手・宮口をぶち込んできた。
たしかに6回四死球で崩れかけたが、3安打無失点と好投を続けるエースを簡単に下げるとは・・・・・。
田辺は先頭の8番・前田が初球ピッチャーゴロ。しかし1死後代打・家高が1-3からライト前にポテンヒット。この時点で大きな波が襲い掛かるとは予期しなかった。
1番・岡本に2ボールとなり、ランナーが出るとバタバタする習性があるのか???けん制がボークを取られ、ストレートの四球で1・2塁。しかし、2番・柳田を2球で追い込み3球目おあつらえ向けのセカンドゴロだったが、あろうことかセカンド渡邊がこれをはじいてオールセーフ、、、、、

もうエース・中谷をベンチに下げてしまったのでブルペンで投球練習している投手をさらに継投する選択肢もあったが、続投させ3番・山本結にまさかの3ボール・・・内野は中間守備で1点失ってもアウトカウントを増やす意図はあったが、、、4球目ストライクをとったもの1-3から押し出し四球で1点差。
それでも宮口投手は続投で4番・山本陣との勝負。この場面僕はもう1回押し出しか犠牲フライで追いついても一気の逆転劇は予想していなかった。最終的に和智弁が打線爆発で舞洲行きを決めるだろうと。

しかしカウント2-2から勝負の1球を山本陣がジャストミートしてこれまでどうしても勝てなかった歴代野球部OBの無念を晴らすがごとく打球は打った瞬間それと分かるレフトスタンド超特大の逆転満塁本塁打だった!!!!
さすがに中谷監督も慌てて継投に踏み切ったが、なんとセカンド渡邊をマウンドへ。全く投球練習をしていなかっただけに最初の打者こそ見逃しの三振を奪ったが、2死から四球とヒットでピンチを招きこれ以上の失点は許されない場面で8番・前田をセカンドゴロに打ち取り前田は1イニングで2つアウトを献上。。
まだ3イニングで3点差ゆえに射程圏内と思われた。7回裏1点でも返せば俄然ムードが変わるが、6番・上田はショートゴロ。7番・奥は前の打席送りバント失敗が悔しかったのか?ランナーなしでバントを試みてファール・・・。和智弁らしからぬトリッキーな攻撃を仕掛けた直後にレフト前ヒット。さらに途中出場の高桑も連打で続き1死1・2塁。スモールベースボールの中谷監督らしく初球は送りバントのサインを出すもファール。。。9番打者に同点3ランを打てというのは酷だし、1番・藤田が3打数2安打と当たっているだけにバントを徹底すればいいのに2球目打たせて最悪のショートゴロゲッツー、、、

渡邊投手は8回3者凡退。9回は4番・山本陣にヒットを喰らい送りバントで2死2塁とされるも踏ん張り役割を果たした。
高嶋先生がいた頃の和智弁だったらこういう苦しい試合で8回に大逆転というシーンを何度も見せられてきたが、7回と同じように1死から連打でチャンスをつかむも4番打者はすでにベンチに下がっており、1年生山田が打席に入りまたもやサードゴロでダブルプレーとこの試合3つ目の併殺。

9回は5番からの攻撃でもうやけっぱちになったのか?ただ来た球を打ち上げるだけで何の粘りもなく3連続フライアウトでゲームセット。夏に続き来春の甲子園出場も絶望となってしまった。。。。。

夏の高野山戦もそうだが、2点リードして盤石の体制と思われたところで逆転を許しそのまま逃げ切られてしまった。
今日の試合も押し気味に進めながら点が取れず、ようやく先制したと思いきや継投が裏目に出てまさかの逆転満塁弾で沈み反撃する力は残っていなかった。。。

それにしても近畿大会出場校が耐久・田辺とは驚いた!!
たまにはフレッシュな顔ぶれもいいものだが、センバツを考えると・・・・・。
舞洲でコテンパンにやられても仕方がないと覚悟しつつ、倉敷で中国大会観戦のため大会3日目・4日目は観戦不可なんで田辺にはAゾーンに入って1回戦見れたらと願っていた。

翌日は雨の中、強行され耐久が田辺を振り切って初優勝。
それを橿原で知った時も来春この2校がアベック出場するとは夢にも思わなかった。

さて、次回からは時計の針を戻して秋季兵庫大会。まず最初に訪れたのはG7スタジアム神戸。非常に残暑厳しく、真夏いやそれ以上の熱い熱いスタンドで横浜の平田監督がやってきた。それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 本塁打 犠打 四球 死球 三振 ボーク 失点 自責
田  辺 寺 西  9  34  92 10  0   1  0  0  3  0   2  2

和 智 辯 中 西  6   25  90  3  0   0  3  1  1  0     0  0
和 智 辯 宮 口   1/3  6  23   2  1   0  2  0    0  1     5    4
和 智 辯 渡 邊  2 2/3 11  43   2  0   1  1  0    2  0     0  0
 
                   (完)

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  9/10 秋季兵庫大会1回戦 G7スタジアム 彩星工科-篠山鳳鳴