R5年度秋季近畿地区高校野球大会和歌山二次予選観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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10/7 秋季和歌山大会二次予選準決勝第1試合 紀三井寺球場 和歌山東-耐久 10:00~11:53

 TEAM     12345678910RHE
和歌山東  000000000 060 増岡、白木-辻奨
耐  久  32000000X 590 冷水-川合

        UMPIRES
        PL1B2B3B
           北 弓 市
             橘            
                   田 中 井

 秋季近畿大会は大阪・兵庫は3枠で固定されているがその他4府県は1年ごとに2枠と3枠が交互に入れ替わる。
今年は和歌山から2校しか出場できず、数年前から3位決定戦を撤廃したので今日負けたら長い冬に突入することとなる。

例年なら新人戦4強組が1回戦で一次予選勝ち上がり組を圧倒して二次予選4強独占もあり得るが、今年は耐久&田辺がしぶとく勝ち上がってきた。特に田辺は夏の代表校・市和歌山を8回コールドで下すという快挙を成し遂げた。

しかしながら僕は和歌山東ー智弁和歌山の決勝を予想しており、終わってみたら新人戦で決勝を戦った2校がそのまま舞洲行きと考えていたが・・・・・。

さて、第1試合。グラウンドでは朝早く散水されていたようで、好天に恵まれた。どちらも先攻派だが和歌山東が先攻。僕は9回裏まで観たかったので「これでよかった!」と胸をなでおろしていたが、夏の大会2日目で近大新宮に2-6と初戦敗退を喫していた耐久に大黒柱のエースがいるとは知らなかった!!

1回表和歌山東はセカンドゴロ2つと三振で簡単に攻撃を終えると、その裏2死から死球とヒットでつながれて5番・白井が1ボールからライトスタンドへ先制3ランを放ち耐久が初回から主導権を握り面白くなってきた!!!
その後も四球とヒットでピンチを招き冷水投手相手に2ボールと和歌山東のエース・増岡は立ち上がりが劣悪だった。なんとかチェンジアップで三振に抑えるも大いなる不安を残した。

2回表和歌山東は先頭が四球で出塁すると米原監督はまず1点を狙いに送りバントで手堅く攻めるが、初球ファールの後に2塁封殺。ならばと盗塁を仕掛けるもホームは遠かった。
その裏、先頭打者が振り逃げで出塁した耐久は、内野安打に四球で無死満塁とビッグチャンス。辛抱たまらず米原監督は初回に続き早くも2度目のタイムを取った。
3番・澤は当てただけのサードフライに終わったが、4番・岡川は2ストライクからセンター前タイムリーヒット。さらに5番・白川のセカンドゴロの間にもう1点追加して5-0。これ以上突き放されるとコールドも視野にはいるところで、6番・川合は会心の打球は夏もサードライナー。

こうなってしまっては米原監督の細かい野球もできなくなり、ただ来た球を打って反撃するしかない和歌山東。3回表ヒット2本を放ち3番・白木の打席に期待するしかなかったが、1-2からサードゴロ。
これ以上突き放されたくはないが、3回も先頭打者にヒットを浴び非常に悪い流れで、井原監督は当然、冷水投手にバントのサインを出すもバント空振りで1塁走者キャッチャーからのけん制にタッチアウト!結果的に3人で攻撃が終わりようやく和歌山東ナイン地に足が付きそうだ。

早く1点でも返してコールド回避したい和歌山東は4回1死から5番・芝がセンター前ヒットで出塁。ここで米原監督が動き、1ストライクからエンドランを仕掛け3塁線を破ったが惜しくもファール・・・・・。それでも1塁走者を続けて走らせ盗塁成功。5点ビハインドも関係なく揺さぶってきたが、耐久の冷水投手は落ち着いてスライダーで三振を取り1点も許さない。

5回は2死から1番・谷村が10球粘って四球をもぎ取るも無策でファーストゴロにて凡退。
その裏、増岡投手が初回にホームランを許した5番・白井に初球センター前ヒットを打たれ、さらに突き放そうと送りバントのサインを出し続ける井原監督だが2球ファールでしゃーなしに打たせて三振。しかし直後に暴投で2塁進塁とここで6点目を許せばコールド濃厚となってしまうギリギリのラインでも米原監督はエースと心中。期待に応えてセンターフライと三振に抑え3回以降試合は落ち着き整備に入った。

耐久の1塁側内野席に少年野球4チームの友情応援もあってか?和歌山東相手に2回まで5点を奪い逃げ切り態勢に入っている。
冷水投手がこんなに安定感抜群な投手とは思わなかった・・・。逆の展開はイメージしていたが、2回以降毎回走者を出し続けているが後手に回っただけに和歌山東はホームが遠かった。

陽向は晴れていたので熱かった記憶があるが、両監督は長袖のアンダーシャツを着用し、和歌山東の南部長に至ってはジャンバーを羽織っている、、、よほど寒がりなんだろうか???試合展開もお寒い内容であと一押しされたらコールド負け一直線だ。

5分程度の整備タイムで米原監督から魔法の言葉を伝授されたのか?6回表2本のヒットと四球などで2死満塁の大きなチャンス!!あいにくエース・増岡の打順に回り背水の陣を敷いて代打・長島を起用。おそらくここが最大のチャンスだろうし、コールド回避に向けてできればタイムリー1本あるいは押し出し四球でも・・・と思ったが、2球連続空振りであっという間に追い込まれたが、3球目ファールでここから3連続ボールでフルカウント。押し出し四球を願った僕だが最後は外ストレートに空振り三振で非常に厳しくなってきた。
代打の関係でセンターの白木がリリーフ。四死球連発で自滅するのが怖かったが、なんと代わりっぱなの6回裏三者連続三振で耐久打線を退け、コールド回避に向けて勇気づけらえる投球だった。

 ここで負けたらセンバツ絶望的で明日から長い冬に突入する自覚がるのかないのか・・・・・???和歌山東の反撃をひたすら願っていたが、7回も先頭の9番・堀田が1-3から1球待たずに手を出してショートゴロ。1番・谷村は初球レフトフライと淡白な攻撃が果てしなく続き最後は2番・加藤が意味もなく1-1からセーフティーをかますが、あえなくピッチャーゴロで三者凡退。
その裏耐久は3番からの攻撃だが、リリーフした白木投手の立ち上がりがあまりにもよすぎたので安心しきっていたが、澤が初球センター前ヒットで無死1塁。ホームランが出ればその時点でコールド成立だが、井原監督は欲張らずに4番に送りバントのサインで1死2塁。5番・白井はホームランを打っているだけに慎重に入ってやむを得ずの四球で1死1・2塁。あるいはもう1回バントして相手にプレッシャーをかけるかと見ていたが、普通に打たせて三振とセカンドゴロでピンチ脱出。素直に打ってくれて助かった!!

米原監督は昨春センバツ出場して1勝しているのでもう満足しきっているのか?サジを投げたのか???特にベンチから声を荒げることもなくほとんど姿を見せない。
8回表先頭の3番・白木がセンター前ヒットを放っても5点差を考えたらただ来た球を打つしかない。あまり四球を期待できないので、4番・辻奨は1-2からライトフライ。5番・芝は初球ファーストゴロ。。。2死から期待していた四球で1・2塁とチャンス拡大したら、井原監督は石橋を叩いて2度目のタイムを取り7番・前芝初球セカンドゴロで一瞬にしてチャンスはフイに。
もうこうなればコールド回避することしか試合の興味はなくなり、8回裏冷水投手が初球センター前ヒットを放つとやはり送りバントで1死2塁。最悪1点は失っても9回まで野球が観れたらそれでいいと僕は開き直っていたが、サードゴロと空振り三振で3回以降は無失点に抑え最低限の仕事は果たした。

そして9回表何の粘りもなく、ただ来た球を打つだけで内野ゴロ3つ5球で攻撃が終わり試合終了。。。
2年前の今頃は夏の甲子園を制したあの和智弁相手にのべ7投手マシンガン継投で翻弄し5-4で振り切り近畿大会出場し、米原監督にとって鬼門だった秋季近畿大会初戦のカベを破って一気に準優勝まで上り詰めたのだが、初回の3ランで戦意喪失してしまったのか?3位決定戦があると勘違いしたわけでもないだろうし、、、、、

というわけで、和歌山から最初の1枠は耐久が舞洲行きの切符を手に入れた。
この時点では大いなる不安しかなかった。。。日高か和歌山東ならばまだ他県の強豪と互角の展開に持ち込めるかもしれないが、広い舞洲で舞い上がってコールド惨敗だったらイヤだなあと・・・・・。
 
この時点で近畿大会2勝して自力でセンバツ出場できるなんて夢にも思わなかったし、ましてや21世紀枠のことなんて全く頭にもなかったので・・・・・・。

そして第2試合では和智弁が満を持して登場し、田辺と対戦。
田辺の寺西投手は1年春からベンチ入りして、夏の和智弁戦でまさかの先発を任され早々に降板したことは覚えているが、公式戦で善戦することはあっても田辺が和智弁に勝った記憶が全くない・・・・・。

市和歌山にコールド勝ちしたことは完全な想定外で逆のパターンなら大いにあり得るとうなずけるが、、、正直なところ近畿大会を賭けて和智弁ー市和歌山のガチンコ対決を期待していた僕にとっては痛かったが、、、

なんとか9回までやって欲しいと祈りつつ見つめていたが、先行逃げ切り型の田辺が相手の継投に乗じてまさかのドラマをみせつけて、、、それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 本塁打 犠打 四球 三振 失点 自責
和歌山東 増 岡  5  26 101  7  1   0  4  6  5  4
和歌山東 白 木  3  12  34  2  0   2  1  5  0  0

耐  久 冷 水  9  37 121  6  0   0  4  5  0  0  
 
                (完)

               🌟次回予告🌟
10/7 秋季和歌山大会二次予選準決勝第2試合 紀三井寺球場 智弁和歌山-田辺