さぁ行こう、僕らの夢へ 105回選手権記念大会観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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第8話 まさかの日大系列3タテ!!! 岡山野球新時代到来

8/17 11日目第3試合 おかやま山陽(岡山)-日大三(西東京) 13:40~15:40

    一二三四五六七八九十計HE
日 大 三001001000 261 安田、増田-大賀
山  陽11004001X 7133 西野、三宅、井川-土井

   第一試合  第二試合  第四試合
   仙台育英4 花  巻 東5 神村学園
   履  正 社3 智弁学園2 北  海   

 甲子園3度目の出場で初勝利を飾ったおかやま山陽があの阪口監督率いる大垣日大相手に延長タイブレークで逆転サヨナラ勝ちと完全に勢いに乗って岡山県勢11年ぶりの夏の甲子園2勝という快挙を成し遂げた!!

8月17日まで甲子園に居座り続けるとは夢にも思わなかった。あの長澤監督でさえ岡山に来て1勝するのがやっとだったのだから、、、、、

3回戦の相手は日大三となんと日大系列と3連続での対戦となった。どう考えても相手の方が各上だが、小倉監督が定年退職したのでそこがウイークポイントかもしれない。
かつて下関国際があと一歩のところまで追いつめたように今の勢いだと恐れることは何もないのかもしれない。

先発投手は相手はエース・安田が1回戦以来の先発。おかやま山陽は初先発となる10番・西野だった。
おそらくじゃんけんで勝って後攻を取れたのだろう。
機先を制すべく1回表相手打線を四球1つにまとめて無失点で立ち上がるとその裏、1死から2・3番の連続長短打であっさり先取点を奪い三木新監督は慌ててタイムを要求。
さらに4番・土井のセンター犠飛で2死3塁とチャンス拡大もここは1点どまり。

2回表1死から2番・佐々木がレフトへツーベースを放ち強打の日大三高の片りんを見せたが、西野投手は落ち着いて後続を断ち切り、その裏死球と送りバントでお膳立てしてもらい、西野が自らのバットでレフトへツーベースを放ち追加点となるタイムリーを放ちジワジワ差を広げて主導権を握った。

しかし、監督が後退したとはいえ小倉監督の教え子が2・3年生で残っているだけに黙って引き下がってはくれなかった。
3回表1死から1番・古賀が左中間突破のツーベースを放ち、犠飛で2死3塁として3番・二宮が左中間へタイムリーツーベースを放ち1点差。さらにサードの悪送球で傷口を広げ、5番・岡村の痛恨の一撃はセカンド正面のライナーでなんとか最少失点に抑え込んだものの、その裏先頭の2番・湯浅がヒットで出塁し、堤監督はクリーンアップゆえにに強攻を命じ3番・渡辺初球ファールの後に盗塁を仕掛けたが、相手バッテリーに読まれてウエストされて憤死・・・。結局3人で攻撃を終えイヤな流れで中盤に入ることとなった。

 しかし4回表6番からの攻撃で第1打席にツーベースを放った佐々木をファーストゴロで抑えたのが功を奏し三者凡退で切り抜けた西野投手。
山陽打線は4回も2死から7番・藤井が追い込まれながらもセンター前ヒットを放ち毎回ヒットを打ち続けてジャブを当て続けている格好だ!

5回表も5球でツーアウトを取り、意外とアッサリしている日大三高打線だったが、2死から3ボールとなってしまいフルカウントまで整えるも最後はサード内野安打で出塁を許し、前の打席でタイムリーツーベースを放った3番・二宮を迎えて途端に怖さを覚えたが、山陽バッテリーは強気の攻めで2球で追い込み遊び球を使わずストライクゾーンで勝負してセカンドゴロ。
すると5回裏まず先頭の9番・山崎がレフトへツーベースヒット。堤監督は1点差に迫られ次の1点がこの試合の行方を大きく左右するという場面で手堅く攻めるかと思われたが、1番・田内にガンガン打たせてサード内野安打で無死1・2塁。
今度こそバントの局面だが、2番・湯浅は2打数2安打と当たっている。定石通り1ボールからバントのサインを出したがファールとなると1-1からバスターにサインを切り替えセカンドゴロで1死2・3塁と形を作り、3番・渡辺がカウント2-1からショートのエラーを誘い4-1となった。
三木監督はすかさずタイムを取ったが、日大三ナインの動揺は隠せず4番・土井のレフト前ヒットにデッドボールで1死満塁。そろそろ投手の代え時と思われたが、三木監督はエースと心中を決め込んで、6番・飯田はセカンド内野安打で5点目。2死後8番・西野カウント1ボールの場面で突然の思い付きか???2塁走者代走・石井が送られ直後の2球目でにセンター前タイムリーヒット!3塁走者生還で6点目。当然代走の石井はホームを目指すもセンター池内の好返球に阻まれタッチアウト!!

6-1と大きく突き放したところでクーリングタイム突入。
それにしても勢いとは恐ろしいもので、相手のお株を奪う集中打で5点リードして試合を折り返した。今までの岡山県勢だったら逆の展開で負けていても何ら不思議ではなかったが・・・・・。
相手エースを打ち込み、こちらはエース温存で1失点にまとめてまだまだ余力があるだけに油断さえなければ大丈夫だろうと。

この10分間の間合いがどうでるか・・・相手が冷静になって地力を発揮すればまだ安全圏とはいえない。大事な6回表が大きく明暗を分けそうだ。

6回の日大三は4番からの攻撃で、西野投手が2球で追い込みながらも痛恨の四球で歩かせてしまった・・・。これを見て堤監督は早くも継投にでてエースではなく2年生の18番・三宅投手がリリーフ。大事な立ち上がりライトフライで1つアウトを取るも6番・佐々木フルカウントからランエンドヒットがかかりセカンドゴロ後逸で1死1・3塁と傷口を広げてしまった!!
7番・大賀は3球三振に倒れてくれたが、8番・森山フルカウントからサードゴロも1塁低投でタイムリーエラーとなって2-6。ここで三木監督はエース・安田に代打・出井を送り初球ワイルドピッチでバタバタし続けていたが、スライダー見逃しの三振でナイスリリーフの三宅投手。
その裏、代打の関係で増田投手がリリーフ。1死からヒットと四球でダメ押しのチャンスをつかんだが、3番・渡辺が初球6-4-3のダブルプレーに倒れ不穏な空気が漂ってきた・・・・・。

7回表日大三は1番からの攻撃でかなり警戒していたが、簡単に打ち上げて淡白な攻撃の三者凡退。東京モンは勝つときは豪快だが負けるときはアッサリという悪い癖があるが、、、、、2つ甲子園で勝利して満足したのかも?!
山陽打線も相手の2番手・増田投手を打ちあぐみパタっと攻撃の手は止まったがあと2イニング何とか・・・・・。

8回表はなんと三者連続セカンドゴロでそのうち2人が初球打ちによるアウトで1球で1つアウトをもらったのでこれ以上楽なことはなかった。
その裏山陽は先頭の7番・藤井がヒットで出塁し西野投手が2ボールから送りバントを決めてベンチでゆっくり休み、犠飛で2死3塁とコツコツ攻めて1番・田内がセンター前タイムリーでダメ押しの7点目。

理想的いやそれ以上の試合運びで最終回を迎え相手は7番からの攻撃。恐れるものは何もないと思っていたら、7・8番が連打で無死1・2塁と5点リードありつつもケツに火が点いた感は否めなかった。すぐさま堤監督がタイムを取って代打・清水と対峙し運よくショートライナーダブルプレーで試合を落ち着かせた。
しかし、落ち着きすぎて2死1塁から初球ワイルドピッチ2球目もボールでカウントを悪くしたところを堤監督は見逃さずエース・井川を投入。最後まで手綱を緩めず1球目センターフライに打ち取り試合終了。

まさかまさかの快進撃は3度続き堂々の8強進出!!
岡山県勢が東京モンを完璧に封じ込めるとは夢見心地だったが、堤監督は東京出身のシティーボーイだったので名前負けすることなく横綱相撲で振り切れたようだ。

日大系列校を3タテして残るは土浦日大だけだったが、抽選の性質上準々決勝で当たる可能性はゼロだった。
次の相手は強打の神村学園。立命宇治・市和歌山と近畿勢が撃沈しただけに仇を討ってほしかったが、、、それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 暴投 失点 自責
日 大 三 安 田  5  26  66 10  1  1  0  2  1  0  6  3
日 大 三 増 田  3  12  38  3  1  1  1  0  1  0  1  1  

山  陽 西 野  5 0/3 22  82  4  0  1  2  0  1  0  2  1   
山  陽 三 宅  3 2/3 14  52  2  0  0  0  0  2  1  0  0
山  陽 井 川   1/3  1   1  0  0  0  0  0  0  0  0  0  

         (完)

           🌟次回予告🌟
 8/19 準々決勝第3試合 おかやま山陽(岡山)-神村学園(鹿児島)