さようなら、みるく | 動的平衡

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同情するならアメをくれ!

 

3月19日午後3時15分

みるくが永眠いたしました。

 

前の晩から呼吸が荒く、朝イチで奥さんが病院へ連れて行き

酸素室で可能な限りの治療を施して頂きましたが助かりませんでした。

 

3月20日午前11時

みるくの葬儀。

天気予報は雨なのに

晴れたかと思えば曇ったり

また晴れたかと思えば雨。

時に突風。

そして晴れていながらの雨。

 

気紛れなみるくの心の中のようでもあったり。

「まだもう少し一緒にいたいよ」と駄々をこねているようにも。

 

 

あなたの少女のような天真爛漫なはしゃぎっぷりが好きでした。

あなたの誰にも媚びない気高さが好きでした。

あなたの何を考えているのか分からない哲学者のような眼差しが好きでした。

のんびりと昼寝をしているときも、来客があるとさっと態度を変え

勇敢に吠えるあなたが好きでした。

 

寝ていると布団の中に潜り込んできて。

いっしょにかくれんぼすることも、もうできないんですね。

 

家の中は火が消えたようで

あなたのいない世界は想像できません。

 

一人で旅立つのは

さぞ不安なことでしょうね。

「あれ、ママは?」と何度も振り返っているあなたが目に浮かびます。

 

 

「うちに来て今まで幸せだったかい?」

「ワン!」と元気に応えてくれるなら救われます。

 

どこかにあるあちらの世界でも

マイペースで群れず争わず。

一人ゆっくり昼寝のできる

日当たりのいい静かな場所を

早く見つけて下さいね。

 

そのうちボクも行くから。

もう少し待っていて下さい。

そしたらまた

いっしょにかくれんぼしよう!

 

さようなら、みるく。

ありがとう。