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それでも前を向くために be SOUL 2|髙橋大輔
いよいよソチオリンピックが近づいてきました。
髙橋さんも、黙々と追い込み真っ最中。
私たち制作スタッフもソチ渡航に向けて準備に追われています。
先日はロシア大使館でビザ申請に4時間待ち。この時期ロシアは大混雑なんだなぁと実感しました。
これまで大会や合宿で何回かロシアには行きましたが、今度ばかりはさすがに様子が違う感じ。
早速ロシアトラップに遭遇し、てんやわんやで、早くもコーディネーターさんに救済されています(笑)。
今月は、このスーパーコーディネーターさんと綿密な打ち合わせを重ねて、現地での行動を計画中。
会場周辺にできた電車や車窓からの風景は、とてもキレイそうですよ。
さて今日は、懐かしく心和む(?)エピソードを一つご紹介します。
昨年のとある秋の日、関大の練習に伺ったときのこと。
秋も深まって冬目前のお天気のいい小春日和でした。
トレーニングを終えて帰り際。
髙橋さん:「今日はそろそろ、紅葉も締切だよね」
制作N:「!!??…それは紅葉の"見納め"じゃ?」
そのときの爆笑の瞬間のショットです。
なんだか『北の国から』の富良野のような風景の中で、なごんだ一幕でした。
毎日通った関大でのトレーニングを糧に、大舞台に向かって行かれるでしょう!(作)
自然でいい笑顔だよね!
見ているだけでほっこりする(*゚ー゚*)
大ちゃんは私の元気の源だし本当に癒されるんだ~。
でも、大ちゃんてば「締切って」!!
頬の筋肉がしばらくは緩みぱっなしだよん(^▽^;)
http://www.cyzo.com/2014/01/post_15866.html
アスリート列伝 第8回.
「あと3年……」フィギュア高橋大輔が走り続けてきた、ソチ五輪までの長いマラソン
アスリートの自伝・評伝から読み解く、本物の男の生き方――。
「あと3年」
2011年のモスクワ世界選手権終了後、男子フィギュアスケーターの髙橋大輔はそう心に決めた。
8位に終わった06年トリノ五輪から成長を遂げた高橋は、右膝のケガを乗り越え、10年のバンクーバー五輪で日本男子シングルとして初となる銅メダルを獲得。一躍、日本のトップフィギュアスケーターとしてその名を轟かせた。だが、その直後となる10-11年シーズン、思わぬスランプが彼を襲った。
「その後(バンクーバー後)の1年は、『オリンピックメダリストとして勝たなければ』という強迫観念と、『キレイな引き際にしたい』という欲と、『バンクーバーオリンピックでやめておけばよかったのかも…』という迷いがあった」(『それでも前を向くために be SOUL 2』祥伝社)
戦績を見れば、3回の優勝を飾った10-11年シーズンも決して悪くないものだった。しかし、自身としては、納得がいく演技ができなかったのだろう。モスクワ世界選手権を5位で終えた時、高橋は「あと3年」という目標を自らに打ち立て、現役続行の道を選んだ。
11年春にボルト除去手術をして1カ月間スケート靴が履けないブランクを過ごしたが、「3年」という目標を立てた彼は、その期間をすがすがしい思いで過ごした。3年間におよぶ長い「調整期間」、ひとつひとつの試合を「自分を試す場」に設定し、苦手意識のあったバレエにも挑戦。華やかなジャンプだけでなく、スケートのそもそもの滑り方までも抜本的に見直した。結果を急がず、ゆっくりと時間をかけることによって徐々に気持ちは変わっていく。「迷いと濁りが消えて、すっきりと素直にスケートに向けるようになった」。すると、高橋はあることに気づいた。
「やっとスケートが生きがいになった」
12年からは、手術をした膝の痛みが再発する。課題としている4回転ジャンプも、パーフェクトに決めることができない。また、高橋らが男子フィギュアを牽引したことによって、羽生結弦をはじめとする若手のレベルは格段に上がっており、心には不安や焦りの気持ちも湧いてくる。だが、目標は3年後だ。まるでマラソンを走るかのように、遠いゴールに向かって一歩ずつ歩みを進めていった。11-12シーズンはすべての試合で3位以内につけ、続く12-13シーズンも極度の不調に陥った2試合以外はすべて優勝か準優勝という試合を続けていったのだ。
五輪シーズンとあって、各選手の活躍に一層の注目が注がれた今シーズン。「いったい誰が代表に選ばれるのか」と、周囲はかたずをのんで見守っていた。高橋は10月のスケートアメリカこそ4位に終わるも、NHK杯で見事優勝し、五輪という目標に近づいた。しかし、11月26日、練習中に右足を負傷し、2週間の安静を余儀なくされてしまう。その結果、さいたまの全日本選手権では5位というふがいない結果に終わってしまった。それでも、日本スケート連盟が選出した五輪代表選手は高橋大輔だった。「あと3年」その決意が実り、再び大舞台への切符を手にした瞬間だった。
高橋は、ソチを最後に現役引退を表明しているわけではない。しかし「人生の岐路に立っている」と告白する。彼は、ソチ五輪に向けて、こう語っている。
「結果がどうあれ、有終の美でなくても、悔しくても充分やり切った、と思えれば理想。でもあくまでも理想。僕はたとえいい結果でも、もっとできたはずと思うだろうし、どこかに絶対に悔いは残るし、完全に満足も納得もしないものだと思っている。『自分自身の納得』は一生しないと思うから、もうそれは求めない」(『それでも前を向くために~』)
ソチで彼はいったいどのような結果を残すのか? そして、ソチ後、彼はいったい何を選択するのだろうか? 高橋の「3年間」は、この2月に区切りを迎える。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])