NETFLIX


アップグレードが止まらない!

(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved

ミッション:インポッシブル

ゴースト・プロトコル


ある事件でモスクワの刑務所に収監されていたハント(トム・クルーズ)は、IMFのミッションのためにカーター(ポーラ・パットン)とダン(サイモン・ペッグ)に救出される。そのミッションとは、コバルトのコードネームで呼ばれる米露戦争を画策する人物よりも先にロシアの核ミサイル発射コードを奪うこと。ダンと共にクレムリンに潜入したハントだったが、すでにコバルトに先を越され、クレムリン爆破事件の犯人にまで仕立てられてしまう。


(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved


前作からトムが携わる製作に前作監督J.J.エイブラムスが加わったシリーズ第4作。ハントを巡る背景は前作から直結。タイトルから「1、2〜」の数字も消えた。「3」からのシリーズリスタートを決定づけたキーとなる作品を再見。


サスペンス部分はシリーズ最高の前作以上。前作は奪い合う「ラビットフット」が何だかわからずフワッとしてたが、本作はわかりやすく核ミサイル。しかも発射されてしまうという。クレムリン爆破も大胆だが、核戦争の回避方法もウルトラC。


(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved


アクションも前作以上。自身でアクションをこなすトム。これ、スタントなし?…と驚愕の連続。極め付けがドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファでの空中散歩。メイキングなどでCGなしだと言っている。もはやクレイジーな領域。


それでも「3」ありきなストーリー。新メンバーのブラント(ジェレミー・レナー)が過去にアレで、でも本当はアレで、つまりハントはアレの時点でアレなわけで。…未見の方は探りを入れずに観たほうが絶対楽しめる。


(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved


トム、本作あたりからどんどん人間離れ。スタントもこなす俳優さんは結構いるけど、その域じゃないよね。恐怖が麻痺したか、実はスクラル人が変装しているのか。見てるだけで心配になる。スタントマンの仕事もなくなってしまう。


ペッグ演じるダンは現場エージェントとして成長を見せる。もう一人の相方ヴィング・レイムスは最後にゲスト。ホークアイ…もといレナーは初参戦。レア・セドゥがちょい役という贅沢。パットンはヒロインということでいいのかな。


(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved


「3」ありきなのだから「3」は神回。そこで満足しないのがチーム・ハントのエンタメ精神。陰謀もキャラクターもアクションも、すべてにおいてアップグレード。そこがシリーズ長寿の秘訣。5作目以降もさらにギアを上げてくる。


と、レビューを書いてなかった1〜4を再見で一気に追いかけた。いかん、面白い、止まらない。改めて書かないけど、この勢いのまま「ローグネイション」観ちゃうおうか。



 DATA

監督:ブラッド・バード/脚本:アンドレ・ネメック/ジョシュ・アッペルバウム/製作:トム・クルーズ/J.J.エイブラムス/ブライアン・バーク/音楽:マイケル・ジアッキーノ

出演:トム・クルーズ/ジェレミー・レナー/ポーラ・パットン/サイモン・ペッグ/レア・セドゥ/アニル・カプール/ウラジミール・マシコフ/ミカエル・ニクヴィスト/トム・ウィルキンソン/ヴィング・レイムス/ミシェル・モナハン



hiroでした。



M:I3←前作


ローグ・ネイション←次作


フォールアウト