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アクションヒーロー見参

ミッション:インポッシブル2


製薬企業の研究員ネコルヴィッチ(ラデ・シェルベッジア)は開発した殺人ウイルスキメラを持ってシドニーから渡米する途上、飛行機事故で死亡。ウイルスはIMFのショーン(ダグレイ・スコット)が奪って失踪する。ウイルスの脅威による世界支配を目論むショーンを阻止するため、IMFのスワンベック(アンソニー・ホプキンス)はイーサン(トム・クルーズ)にチーム結成を命じる。



シリーズ第二弾を再見。監督は香港アクション映画の名手ジョン・ウー。アジアテイストはなかったものの、スパイガジェットよりも肉体アクションがメイン。ガンアクションやハトの演出などウーらしさが発揮された一本。


と言うことで、好き嫌いは分かれる。トムのことだから、きっと生身のアクション。なのにウー特有のスローとかリピートとか投入することで嘘っぽく見えてしまう弊害。ウー好きにはたまらないのだろうけど、シリーズ中、異色作となった。


それでも中盤から終盤、製薬企業侵入からの展開はいつものハラハラドギドキ。20時間のリミットが設定されて緊張感も急上昇。ナイア(タンディ・ニュートン)のピンチ、ルーサー(ヴィング・レイムス)の安心サポート等々見所は満載。



前作は角刈りだったトムはワイルドにロン毛。崖登りシーン(日本にボルダリングという言葉が定着する前)では背中の僧帽筋が「体張ってます!」と語っている。イーサンの永久パートナー、ルーサー役レイムス。チームを支える安心感は最強。


ヒロインのニュートンは好み。その後お見かけしなかったのは気のせい。「ハン・ソロ」とか出ていた模様。監督・脚本家オル・パーカーが旦那。ホプキンス、ブレンダン・グリーソンが出てたとは完全に抜け落ちてた。


音楽はチョーが付くカッコよさ。ボルダリングシーンのZap Mama「Iko Iko」、お馴染みのメロディを大胆アレンジしたリンプ・ビズキット「Take A Look Around」、ハードロックなエンディングのメタリカ「I Disappear」は今もヘビロテ。



後からわかることだが、M:Iシリーズにおいて1と2は単独作品。3になってようやく2023年現在の最新作「デッドレコニングPART1」へ続く連作となる。つまり1と2は細かい設定もキャラクターも気にすることなく自由に創作できたことになる。


ウーが描くイーサン・ハント。わかりやすく正義の味方だが、これはこれであり。話も複雑にせずにアクション特化のシンプルさも嫌いじゃない。ウー監督は嫌いじゃないから、そう思えるのかもしれないけどね(笑)



 DATA

監督:ジョン・ウー/脚本:ロバート・タウン/製作:トム・クルーズ/ポーラ・ワグナー/音楽:BT/ハンス・ジマー

出演:トム・クルーズ/タンディ・ニュートン/ダグレイ・スコット/リチャード・ラクスバーグ/ラデ・シェルベッジア/ブレンダン・グリーソン/ヴィング・レイムス/アンソニー・ホプキンス



hiroでした。



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