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「橋本環奈」という最強カード

(C)浅井蓮次・沢田新・小学館/

「バイオレンスアクション」製作委員会

バイオレンスアクション


日商簿記検定合格を目指す専門学校生ケイ(橋本環奈)のアルバイトは殺し屋。ケイに想いを寄せる同じ学校の渡辺(鈴鹿央士)はその秘密を知り仲間になるが、当のケイはバスで出会った青年テラノ(杉野遥亮)に惹かれていた。ある依頼で暴力団の内紛に関わったケイだったが、仲間のスナイパーだりあ(太田夢莉)が組の殺し屋みちたかくん(城田優)に襲われ重傷を負う。


(C)浅井蓮次・沢田新・小学館/

「バイオレンスアクション」製作委員会


コミック原作のバイオレンスアクション(←タイトルのまんま!)を初見。なるほどコミックらしいキャラ。バイトなのは思った以上のスパイス。プロじゃないから人生を背負っていない。頼まれただけだから躊躇もない。逆に仕事感が増し増し。


売りはタイトルのとおりアクション。前半の生身のアクションが素晴らしく良い。ワイヤー使うのは今や常識。人気俳優橋本環奈が華奢な体躯でコワモテたちをバッタバッタ。なんとも心地よい(殺してんだけど)バトルの連続だ。


(C)浅井蓮次・沢田新・小学館/

「バイオレンスアクション」製作委員会


瑠東監督は「劇場版おっさんずラブ」の監督。アクションセンスは合格点なのだが、クライマックスのみちたかくんバトルがCGのムダ使い。スクリーンサイズだと陳腐に見えるよね。テレビ癖が出てしまい、盛り上げ処に水をさしたかな。


キャラ力とコンテンツ力は強力。テーマが薄いのも許容範囲とはいえ、設定ありきのストーリーで浅さは否めない。ケイが殺し屋になった理由、強い理由とか、主人公の背景フォーカスがあれば深みが増したかも。原作はどうなのかは知らんけど。


(C)浅井蓮次・沢田新・小学館/

「バイオレンスアクション」製作委員会


橋本をキャスティングできた時点で本作は成功。期待以上のアクション(前半のみ)でポイントも上乗せ。杉野、鈴鹿、森崎ウィンら若手も躍動。元NMB太田が強烈な個性。知らない方だったので収穫。覚えとく。箭内夢菜は「イッテQ」の子やん。


橋本と共演が多い佐藤二朗は羨ましい(絡みはあまりない)。日本一幸せなオジサンの1人であろう。城田、岡村隆史が楽しそう。馬場ふみか大東駿介はこういう役をやるようになったのね。高橋克典もNHK出るようになってから大物感が出てきたね。


(C)浅井蓮次・沢田新・小学館/

「バイオレンスアクション」製作委員会


評価は高くはないようだ。ストーリー重視だった日本映画にあって、近年のアクションレベルは格段に上がっている。ストーリーが薄くても、前半のアクションクオリティなら及第点。そっちに特化した作品があってもいいよね。


アクションはカッコいいし、なんといっても「橋本環奈」という日本映画界最強レベルのカードを持っている。スクリーン仕様の演出に慣れてきさえすれば、もっともっと良くなる要素はたくさんある。続編もう一本くらいは観せてほしいなぁ。



 DATA

監督・脚本:瑠東東一郎/脚本:江良至/原作:浅井蓮次/沢田新

出演:橋本環奈/杉野遥亮/城田優/鈴鹿央士/岡村隆史/馬場ふみか/森崎ウィン/大東駿介/太田夢莉/箭内夢菜/くっきー/佐藤二朗/高橋克典



hiroでした。



おっさんずラブ←璃東監督作品


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銀魂2←橋本環奈あってこそ