WOWOW鑑賞


ファンムービーなんで(笑)
(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

劇場版おっさんずラブ

〜LOVE or DEAD〜
 
上海勤務を終えて帰国した天空不動産の春田(田中圭)。黒澤(吉田鋼太郎)、武川(眞島秀和)ら営業部の仲間たちが迎えるなか、本社の狸穴(沢村一樹)をリーダーとした都市開発会社との合同プロジェクトGenius7が現れ、担当地区にある店舗の早期立ち退きを進めるよう命令する。そのプロジェクトには春田の私生活のパートナーで本社に異動した牧(林遣都)も参加していた。

(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

田中圭を一躍「大物」に押し上げたドラマ版は家族が観ている横でチラ見。その程度なので応援上映が行われるほどヒットした劇場版も公開時はスルー。WOWOW放送があったので録画して初見。

深夜枠とはいえ地上波放送。ゲイの恋話を普通にコメディに仕立てたのはずいぶん思い切った。ひとつ間違うと侮辱ともとられかねない。苦情も覚悟だったろう。エンタメは挑戦であり挑戦は文化を作る。
 
(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

劇場版はドラマ版の続編。ほぼドラマ版スタッフなので春田の過剰な心理演出もドラマ版のまま。これが結構しつこくてドラマ版もハマらなかった。時間の限られる劇場版でも健在だったのでテレビサイズで正解。

ストーリーもふつうに企業ドラマ。あの面々が街を救って本社を救って、最後は劇場版らしく派手にドン!…という展開。ドラマ未見の方は物足りないはず。ドラマ版好きのためのファンムービーだからしょうがない。
 
(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

圭くんはこれをきっかけにサポートからメインへ転身。遣都くんもいい仕事続けてるね。鋼太郎さんと眞島はNHK大河「麒麟がくる」でも共演。アンジャッシュ大島…いや児嶋一哉は俳優やってたことが今活きてる。

本作で初参加の沢村は「サラリーマンNEO」キャラのセクスィー部長かと思った(笑)。同じく初の志尊淳は「走れ!T校バスケット部」(徳尾浩司脚本)つながり。器用な子なのでたくさんのバリエーションを見たい。
 
(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

劇場版とはいえ映画作品としてのクオリティは高くない。年末2時間SPレベルではある。元々はドラマ用コンテンツなので、観るときはハードルを上げないように。



 DATA

監督:瑠東東一郎/脚本:徳尾浩司

出演:田中圭/林遣都/沢村一樹/志尊淳/内田理央/児島一哉/眞島秀和/金子大地/伊藤修子/大塚寧々/吉田鋼太郎
 

hiroでした。