#29 11/22 TOHOシネマズ日比谷


ボーズマン、フォーエバー!

(C)Marvel Studios 2022

ブラックパンサー:ワカンダ フォーエバー


国王ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)を失ったワカンダ。母ラモンダ(アンジェラ・バセット)が王を継ぎ国は保たれているが、科学者の妹シュリ(レティーシャ・ライト)は兄を助けられなかった自分を責め、ラボで治療方法の研究に没頭していた。葬儀から一年後、ヴィブラニウムを独占的に所有するワカンダが世界各国から狙われ孤立するなか、大西洋の海底でもヴィブラニウムが発見される。


(C)Marvel Studios 2022


多くの映画ファンが悲しんだボーズマンの急逝。MCUのブラックパンサー役もさることながら「マ・レイニーのブラックボトム」では俳優としての輝かしい未来を決定づける名演だった。そのボーズマン亡き後のブラックパンサー作品。


冒頭で国王チャラの病没が描かれる。マーベルロゴもチャラ仕様。本作がボーズマンの追悼作であることがわかる。ラストのミッドクレジットも、MCU作品を長く観てきた僕らの涙を誘う。肝心の本編は「ブラックパンサーは誰が継承するのか」が焦点。


(C)Marvel Studios 2022


その本編はワカンダ対海底の種族タロカン王国の構図。ブラックパンサーという抑止力を持たないなかでの新たな脅威に王女シュリや親衛隊長オコエ(ダナイ・グリラ)、ジャバリ族首長エムバク(ウィンストン・デューク)らが立ち向かう。


追悼作でありエンタメ作でもある。高評価を得ている本作だけど、追悼とエンタメが分離されているように見えた。もちろんそれが痛い失点になるわけではない。ただエンタメ部分が他のMCU作品と似たパターン。そこだけ切り取ると物足りなさが残る。


(C)Marvel Studios 2022


群像劇のようになっているがトップクレジットはライト。細くて華奢。大作・話題作がどんどん増えていく予感。「ウォーキングデッド」のグリラは相変わらずカッコいい。ドミニク・ソーンはドラマ「アイアンハート」とのコラボになる。


ルピタ・ニョンゴがいないと思ってたら…さすがにそれはない。デュークもマーティン・フリーマンも続投。敵役テノッチ・ウエルタ・メヒアはパンチ力不足。CIAの上官役ジュリア・ルイス=ドレイファスはMCUにおいて重要なキャラなのだとか。


(C)Marvel Studios 2022


ブラックパンサーの後継は誰か。トップシークレットかと思いきや、結構バラされてるもよう。ここでは書かないでおくけど順当ではあったかな。新ブラックパンサーに加えて、リリやヴァルなど重要キャラも絡めて、MCUフェーズ4は本作で終了。


気になる今後の展開。本格的にドラマ版も合流してきた。ディズニープラスに加入しないと見れない作品を必須にするって…あんまりじゃありませんかね。まあ、もう少しお付き合いしてみるけど。



 DATA

監督・脚本:ライアン・クーグラー/脚本:ジョー・ロバート・コール

出演:レティーシャ・ライト/アンジェラ・バセット/ドミニク・ソーン/ダナイ・グリラ/テノッチ・ウエルタ・メヒア/ウィンストン・デューク/ミカエラ・コール/フローレンス・カサンバ/ジュリア・ルイス=ドレイファス/マイケルBジョーダン/ルピタ・ニョンゴ/マーティン・フリーマン



hiroでした。



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