8本目(2月18日鑑賞)

 
光るワン監督の手腕
アクアマン
 
監督:ジェームズ・ワン/脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック/ウィル・ビール/音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
出演:ジェイソン・モモア/アンバー・ハード/パトリック・ウィルソン/ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世/テムエラ・モリソン/ジャイモン・フンスー/ドルフ・ラングレン/ウィレム・デフォー/ジュリー・アンドリュース/ニコール・キッドマン
 
灯台守の父(テムエラ・モリソン)、海底王国王女の母(ニコール・キッドマン)をもつアーサー(ジェイソン・モモア)は、海では裏切り者、陸では不思議な力をもつ変人とされ、地上で隠れるように暮らしていた。地上との戦争準備を始めた海底王国が邪魔なアーサーを消そうとするが、海底人のメラ(アンバー・ハード)によって助けられる。
 
 
居場所。
 
自分に厳しい場所。苦痛に感じる場所。そんな場所にはいたくない。自分に優しい場所。居心地がいい場所。そんな場所ならいつまでだっていたい。まあ、それも選択肢。
 
誰にでも叶えたい夢はある。たいていの夢は簡単には叶わない。叶ったときに成長できるようになっている。夢を叶えられる場所は往々にして自分に厳しい場所だったりする。
 
自分の居場所。受け入れてくれるかどうかでなく、そこにいたいかどうか。居場所というのは自分が決めるもの。他人に決められるものではない。
 
 
「家庭の事情」で目立たないように暮らすアーサー。人間と海底人のハーフである彼はどちらの世界にも馴染めず、居場所もなく悶々と暮らす。
 
飛んでくる火の粉を払うように戦いに巻き込まれ、いつしか自分の使命に目覚めるアーサー。その使命こそが自分の居場所。自分の居場所は自分で勝ち取らなければならない。
 
家族の絆が本作の裏テーマ。表テーマはほぼない気がする(笑)。これだけ楽しませてくれるなら、裏だけでお腹いっぱい。
 
 
ジャスティス・リーグ」からのピン作品。お披露目済みのキャラなので改めてご紹介、という立ち位置。ジェイソン演じるアーサーはマイティー・ソーと被る、という方が多いのも納得。
 
アンバーも「ジャスティス〜」に続き登場。ワン監督の撮る闘う美女はカッコいい。ついにヒーロー映画降臨のキッドマン。序盤は驚きの若さ。かつてスパイディを苦しめたウィレム・デフォーもDC参入。
 
ロキみたいなパトリック・ウィルソン、見たことあると思ったら「死霊館」の霊媒師。ジュリー・アンドリュースの名を発見するが…こりゃわからない(笑)
 
 
次々と場面展開し危機が訪れ、秘密のアイテムも登場。シンプルなテーマを下敷きにロールプレイングゲームのような楽しさで、140分超を感じさせない。この手腕。ワン監督はエンタメを熟知。
 
軽妙なトークはアーサーの持ち味。繰り出すネタが人間臭くて好き。未体験の水中バトルも宇宙空間とも違って新鮮。…ただしアニメ見てるみたいで目が疲れた。
 
 
 
hiroでした。
 
 
 
脚本7 映像7 音響9 配役7 音楽8
38/50