WOWOW鑑賞 春のホラーナイト②
家族の絆にホロリ
監督がジェームズ・ワン。本シリーズや「ソウ」シリーズ等ホラー方面で台頭。一方でアクション大作「ワイルドスピード スカイミッション」まで撮る。「物語」を描く力があるからこそ。今後も楽しみなディレクター。
死霊館 エンフィールド事件
監督・脚本：ジェームズ・ワン/脚本：チャド・ヘイズ/ケイリー・W・ヘイズ/デヴィッド・レスリー・ジョンソン/音楽：ジョセフ・ビシャラ
出演：ヴェラ・ファミーガ/パトリック・ウィルソン/マディソン・ウルフ/フランシス・オコナー/ローレン・エスポジート/パトリック・マコーリー/ベンジャミン・ヘイ/フランカ・ポテンテ/サイモン・マクバーニー
アミティヴィル事件として知られるニューヨーク近郊で起きた心霊現象を調査したロレイン（ヴェラ・ファミーガ）＆エド（パトリック・ウィルソン）・ウォーレン夫妻。身の危険を感じて一度は調査をやめることを決意する二人だが、イギリス・エンフィールドで起きた似たような現象を調査するよう依頼が来る。現地に到着し、家族に話を聞くとビリーと名乗る霊が次女ジャネット（マディソン・ウルフ）に憑依して現れる。
前作未見。友人のススメがあり、映画サイト等の評価もいい。ということで観た本作。わかる、わかる。納得した。
ベースはオカルトホラー。だけどメッセージが濃厚。戦うこと。打ち克つこと。「味方が一人でもいれば奇跡は起きる」こと。終盤、ジーンときて、ウルッとまできた。
アミティヴィルもエンフィールドも実話。この事件、その方面には有名らしく、UFOマニアのロズウェルやエリア51に当たる。調査したウォーレン夫妻も実在。夫妻の調査記録をもとに映像化したのが死霊館シリーズ。
前作の題材としたアミティヴィル事件は「悪魔の棲む家」として映画化されたが信憑性が疑われ、ウォーレン夫妻も叩かれた。一方、エンフィールド事件は、検証事例や調査件数が膨大で、最も世間に認知された心霊事件である。
ウォーレン夫妻を演じたヴェラとパトリックは、前作と同役で続投。事件の概要とともに二人の関係性を描く本作。…つまり「Xファイル」的な？息もピッタリ。
そして調査対象のホジソン一家。フランシス・オコナー、マディソン・ウルフ、ローレン・エスポジート、パトリック・マコーリー、ベンジャミン・ヘイの面々。チームワークが実にいい。
オカルト映画には宗教主観が入る。加えて悪魔（＝困難）に立ち向かう術も教育的。「いじめられたらどうする？」…家族の絆に心が熱くなる。まさかホラーで、だ。
前作も観たい。３作目も準備中。ホラー映画はいまや大衆映画だ。
hiroでした。