28本目(5月14日鑑賞)


ジェシカ姐さんは負けない
モリーズ・ゲーム
 
監督・脚本:アーロン・ソーキン/原作:モリー・ブルーム/音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:ジェシカ・チャスティン/イドリス・エルバ/マイケル・セラ/クリス・オダウド/ジェレミー・ストロング/ケヴィン・コスナー
 
フリースタイルスキーのオリンピック候補だったモリー(ジェシカ・チャスティン)は試合中の事故で負傷しオリンピックを逃す。法律家の道も残されていたモリーだったが、親元を離れロサンゼルスのバーで働いているうちに縁があってポーカールームを手伝うことになる。そこで経営の才が開花し、ハリウッドセレブ相手の自分のルーム経営を始める。
 
 
ア・フュー・グッドメン」「ソーシャル・ネットワーク」「マネーボール」…舞台出身のアーロン・ソーキン脚本はセリフでテンポを刻む。そのソーキン初監督の映画作品。
 
本作も畳みかけるナレーションでリズムをつくる。サクサク進むので飽きない。が、サクサクし過ぎて、ゲームのしくみやルームのルールが頭に入ってこない。「ルームにいる人はクズばかり」とわかっていれば問題なし。
 
 
実話だが知らなかった。トーニャ・ハーディングみたいなヒールを想像したがそうでもない。オリンピック候補からの転落人生というのも違和感。

頑なに法律を遵守しようとしたモリー。ちょっとだけ魔が差したのをFBIは逃さない。法律劇はソーキンのフィールド。これは事件の真相を追うのではなく、モリーの闘いのストーリー。
 
 
言うまでもなくジェシカ姐さんの映画。女神の見えざる手」と似たキャラ。「寝ない・笑わない・負けない」を演じたら右に出る者なし。案外声は可愛い。

ハルクの恩人イドリス・エルバ! 終盤の咆哮には泣けたよ。ケヴィン・コスナーということは父は重要。最後は美味しいところを掻っ攫う。
 

モリーの著書が原作。真実ならばモリーはFBIに利用された。そのやり口への反発は爽快。結果として彼女が守ったセレブたちは何もしてくれなかったのは皮肉だなぁ。

判決には少々面食らった。ああいうことってあるのね。

「女神の〜」に続きやってくれたジェシカ姐さん。ツヨイオンナ、結構好きです。



hiroでした。



脚本8 映像8 音響7 配役8 音楽8
39/50