39本目(4月30日鑑賞)
待望の実写化は極上のミュージカルに
監督:ビル・コンドン/脚本:スティーヴン・チョボスキー/エヴァン・スピリオトポロウス/音楽:アラン・メンケン
出演:エマ・ワトソン/ダン・スティーヴンス/ルーク・エヴァンス/ジョシュ・ギャッド/ケヴィン・クライン/ユアン・マクレガー/スタンリー・トゥッチ/イアン・マッケラン/エマ・トンプソン
雪の森の中で狼に襲われた村の発明家モーリス(ケヴィン・クライン)は荒れた古城を見つけて助けを請うが、恐ろしい野獣の姿をした城主(ダン・スティーヴンス)に幽閉されてしまう。無人の馬だけが家に辿り着き異変を知った娘のベル(エマ・ワトソン)は、父を助けるために城へ行き、身代わりに自分が残ると持ちかける。
観た観た観た観た!
泣いた泣いた泣いた!
いつものディズニー・オープニングから城が違う。凝ってるなーと思ったら、そのまま導入…うまい! で村の朝。ってことはあの歌?…そう、あの歌。
アニメ通りの流れ。そう、ちょっと前にレビュー書いたけど、アニメ版「美女と野獣」は大好き…というか元ディズニーオタのhiro。アニメ版は何十回と観た。
全編、話も曲もほぼアニメ版通り。期待に応える再現度の高さ。元ネタ好きな人は満足しないのでは…ぃや、クオリティが高すぎるので万事OK大満足。
ただし、何十回とアニメ版を観ている方は限られる。なので、本レビューはあまり参考にならないかもしれない。ご容赦を。
エマがベル。ハーマイオニーの香りが残る。周りがすごいのでやや見劣りするが、全然及第点の域。ビーストのダンステ。彼の美貌の一般認知度は高くない。この作品はチャンスと思いきや、魔法解除後は普通の美貌。もったいない。
「周りがすごい」の筆頭がガストン役ルーク・エヴァンス。アニメ版も歌うまガストンとして人気キャラ。ルークの歌もうまい。賞賛なのはもうひとつのウリ「顔芸」まで披露したこと。助演男優賞をあげたい。
「ホビット」のイアン・マッケラン、「ウォルト・ディズニーの約束」のエマ・トンプソン、「ムーラン・ルージュ」のユアン・マクレガー、我らがスタンリー・トゥッチ(笑)等々、顔の出ない(ラストに出ます)キャストも贅沢なほど豪華。
日本語吹替えキャストも話題。昆夏美、山崎育三郎を筆頭に吉原光夫、島田歌穂、岩崎宏美、村井國夫…ミュージカルの舞台の実績十分な歌重視のキャスティング。字幕鑑賞したが、時間があればこちらも観たい。
アニメ版とほぼ同じだが、実写版オリジナルの掘り下げもある。パリのエピソードは話に厚みをつけた。野獣の少年時代もそれだし、野獣の歌唱の追加でもある。
ミュージカル映画として作られているのも加点要素。「サウンド・オブ・ミュージック」や「ウエスト・サイド物語」を彷彿させるシーンにも痺れる。
展開はわかっている。だから、ガストンとビーストが対峙した後に何が起こるかも承知。それでも涙が湧いてくるのだから、思い入れというのは困りモノだ。
hiroでした。
脚本7 映像8 音響8 配役9 音楽10
42/50