46本目(8月30日鑑賞)


何気に注目は女性陣
観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-mos1

マン・オブ・スティール


監督:ザック・スナイダー

製作・原案:クリストファー・ノーラン

脚本:デビッド・S・ゴイヤー

撮影:アミール・モクリ

美術:アレックス・マクダウェル

編集:デビッド・ブレナー

衣装:ジェームズ・アシェソン/マイケル・ウィルキンソン

視覚効果監修:ジョン・DJ・デジャルダン

音楽:ハンス・ジマー

出演:ヘンリー・カビル/エイミー・アダムス/マイケル・シャノン/ケビン・コスナー/ダイアン・レイン/ローレンス・フィッシュバーン/アンチュ・トラウェ/アイェレット・ゾラー/クリストファー・メローニ/ラッセル・クロウ


高度な文明をもっていた惑星クリプトンは、乱開発により星の寿命を縮めて崩壊。早くから政府に対して警鐘を鳴らしていたジョー=エル(ラッセル・クロウ)は、クリプトン人の血を守るため、星の崩壊直前に生まれたばかりの息子カル=エルを逃がすことに成功する。逃がした先は、クリプトンと環境の似ている地球だった。

ジョナサン(ケビン・コスナー)とマーサ(ダイアン・レイン)の息子クラーク(ヘンリー・カビル)は、自分に特殊な能力が備わっていることに気づく。人助けのためにその力を発揮しても、みんなとは違う自分は誰にも受け入れてもらえないことを嘆き、正体が知れる度に姿を消す生活を続けていた。

ある日、氷河の下で発見された謎の物体が、自分を知るための重要な手掛かりだと確信したクラークは現地に向かい、取材に来ていたデイリープラネットの記者ロイス(エイミー・アダムス)と出会う。

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胸の「S」は「エス」ではなくて紋章なんですよ。


みなさんご存じの「スーパーマン」。新シリーズのスタートですね。今作では、クラーク・ケントが苦悩し、ロイスに出会って人を信じることを知り、スーパーマンとして正義のために戦うことを決意するまでを描いています。まあ、多くの方は、なんとなくでも知っているお話。なので、大人になった今、改めて細かい点をなぞる程度で、新解釈、新展開みたいなもんはないと思う。21世紀になって映像化されたその技術が今回の焦点ではないですか?


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ラッセル・クロウはなかば今作の案内役。


製作はバットマンの新シリーズ「バットマン・ビギンズ 」「ダークナイト 」「ダークナイト・ライジング 」を成功させたクリストファー・ノーラン。監督には「300(スリーハンドレッド)」ウォッチメン」など独特の映像世界を表現しているザック・スナイダー。音楽にはバットマンシリーズでノーランと組み、近作では「ローン・レンジャー 」も担当している売れっ子ハンス・ジマー。新スパーマンのために集結した、映像・音楽の職人たちです。

苦悩するヒーローだからでしょうか、雰囲気はノーランのバットマンシリーズの空気感が漂ってます。ザック監督は「原色」とか「コントラスト」というイメージ。色のメリハリを効かせるタイプ。ただ、ロケというイメージが薄くて、そういう意味じゃ今作、明るいシーンが多くて異質。ただ、屋外のシーンでも2枚上の写真の通り、どことなくマンガっぽい。やっぱザックさんやね。ノーラン×ジマーは鉄板。ちゃんと映像を見て音楽作ってるのかな、ジマーさん。ただただ驚愕。ただただ興奮。文句なし、大好きです。


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悪役もちゃんといますよ。

前シリーズでは「クリプトンの三悪人」だったか?


今作は、迷いました。3Dか2Dか。通常スクリーンかIMAXか。実はだいぶん前からIMAXだなと決めてはいました。地元109のIMAX上映では朝1回2Dで午後は3D(いずれも字幕)。この日は夜に東京ドームに行く予定でして、午後の3Dはギリギリ…ってか、間に合わない。2Dでもいいかな~と。結局は2DIMAXに。よくおじゃましている映画時光さんの記事によると、3Dカメラで撮ったわけではないとのこと。参考にさせてもらいました。結論、2Dでも十分に楽しめました。

ポイントはスピード感と音でしたね。スーパーマンはもとより、宿敵ゾッド将軍(マイケル・シャノン)もデミ・ムーア似のファオラ=ウル(アンチュ・トラウェ)も、地球上ではどの地球人より早いんですよ。いわゆる「目にもとまらぬ」ってやつ。「ああ、目にもとまらぬってこういうことね」という映像をみせてくれます。これは立体感なくても全然OK。それと音。飛んでるスーパーマンが加速する音。音速を超える瞬間にするであろう「ドン!」という音と振動。これの臨場感。予告で観てた時からこれが気になってて、これを体感するのはIMAXだなって決めてたんですけどね。


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ヒロイン役のエイミー。話題作出ずっぱりですね。


あとは、これも現代風なのかな~と思ったのが、出てくる女性キャラの強いこと。筆頭はなんといっても、写真はありませんが地球でのクラークの母マーサ。演じるのはダイアン・レイン。若いころは「ストリート・オブ・ファイア」のヒロイン。「アウト・サイダー」とかも印象的だったね。今回はクラークの母でしょ。子どもの頃の母から大人になってからの母もやるんだけどね。で、老女マーサが敵のファオラ=ウルに悪態をついてはったおされるんですよ。クリプトンの女に地球人の老女がですよ。それでも平気なんですよね。ルフィーとガチの喧嘩してもへっちゃらなウソップより強いんじゃないですか? その敵方ファオラ=ウルも、まあ強くて美しいわけですが。

ロイスも強い。凍土であの絶壁、ひとりで行くか。さすがはピューリッツア賞獲得記者のど根性。ただ、見た目がちょっと強さを感じにくいキャラだったかな。「人生の特等席 」のイーストウッドの娘の時の方が強そうに見えたかも。

男性キャラのフォローもしとかなくっちゃね。ラッセル・クロウは今回は重要な案内人。冒頭で死んじゃうんだけど、後々まである方法で登場。彼がいるから、物語を理解できる。いないと困る。久しぶりに目にするケビン・コスナーも変わってないね。変わってなくてよかった。「フィールド・オブ・ドリームス」もっかい観たい。「アンタッチャブル」もね。今回はクラークの地球の父。泣かせますぜ。hiroは泣いた。カッコいいぞ、父上。


若い人は知らないかな、「スーパーマン」。前のシリーズの時に中高生だった世代なら、みなさん知ってる話なんで、映像や音の遊びを堪能できると思う。音と臨場感が大切なので、やはり劇場必須だと思うけど。

シリーズ次回作は、早くも本編から離れ、バットマンとの共演モノになるらしい。新バットマンにはベン・アフレックが当たるとの話も。マーベルの「アベンジャーズ」も2の製作が決まってるんでしょ。DC対マーベルのアメコミ対決、楽しみですね~。


そうそう、最後のセリフ「プラネットへようこそ」がよかった。座布団2枚。



hiroでした。