(前回からの続き)
救急車で病院へ運ばれたと聞き、驚いた僕。
彼は僕の心配をよそに、笑顔を見せていた……。
一抹の不安
9月、10月と時は過ぎていきました。
外を赤とんぼも飛ぶようになり、暑くて外に出るのも億劫だった夏が過ぎていました。
![アカトンボ](https://emoji.ameba.jp/img/user/jk/jkfdsa/179289.gif)
僕と彼は、前と変わらずにメールをしていました。
『カラオケ行きたい』
『そうだね。福元さんが入院してから、一回も行ってないよ』
『また行きたいね』
『うん』
『でも、いいじゃない。看護師さんに体を拭いてもらえるんだから~♪』
彼はお風呂の代わりに、看護師さんに体を拭いてもらえるようでした。
ベッドの上で服を脱がしてもらい、裸になり、体を看護師さんたちに……!
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
『勃ちまくりは危ないから。綺麗な看護師さんが多いから』
彼は、そう言ってました。
(ノンケかGかって、これだけじゃわかりませんよね)
ただ……、僕は、超絶に羨ましく思いました。
彼が、じゃなく、看護師さんが
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150306/13/hiropi-nonikki/3c/cb/j/t02200165_0640048013236795579.jpg?caw=800)
(僕の頭の中のイメージ図)
お・も・て・な・し ♪ (ォィ
彼とメールをしながら、僕はやはり反応しちゃいましたね。(^_^;)
でも――、
『眠れない』
『痛みがひどくなってきてる』
『車椅子生活になるかも』
たまに、そんなメールもありました。
ある日、僕がお見舞いに行くと、ベッドで横になっている彼が言いました。
「車椅子禁止令が出た。(´ω`*)」
彼は、将来の為なのでしょうか、車椅子の練習をしていたようでした。
ちょっとはにかみながら言う彼。
しかし、また無理をしたのでしょう。
再び痛みがひどくなり、先生からは当分乗らないようにと言われたとのことでした。
ベッドの横に、折りたたまれた車椅子がぽつんと置いてありました。
「焦らなくてもいいんだから、しっかり治さないと」
「うん」
彼も早く退院したかったのでしょうか、早く職場に戻りたかったのでしょうか、
もしかしたら、焦りがあったのかもしれません。
そして、10月の下旬でした。
ここ何日間か、メールを送っても返事が返ってこない。
平日はなかなかお見舞いにも行けないから、僕は週末になるのを待ちました。
『調子どう?』
お見舞いに行く前の日のメールにも、返事はありませんでした。
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/283.gif)
ブログとは若干異なりますが、この話を本で読んでみたいと思われた方は、
「本の紹介ページ」をご覧ください♪