1996・米 ★★★☆☆(3.5)
監督:ヤン・デ・ボン
出演:ヘレン・ハント ビル・パクストン ジェイミー・ガーツ ロイス・スミス
巨大なトルネードの脅威と、それに立ち向かう人々の姿を描いた
パニック・スペクタクル超大作。
世界最高のSFX工房I.L.M.がCGIを駆使して手掛けた、竜巻の映像と音響の迫力が圧巻。
監督は「スピード」のヤン・デ・ボン。
やっぱりオリジナルが気になって見てしまった。オリジナルはやっぱそれなりに凄いな。
Amazonプライム。
幼い頃、巨大竜巻の直撃を受けて父親を亡くした科学者・ジョー。
竜巻観測者だったビルは離婚届のサインを貰う為、嘗て自分がいた観測チームで働く
ジョーのもとを訪ねる。
ビルはそこで、自分が設計しながらも、途中で投げ出してしまった
竜巻調査機「ドロシー」の完成した姿をジョーから見せられる。
それを見たビルは、かつての研究者魂を刺激され、ジョーのチームに同行する事に。
湖の水を吸い上げ、牛をも巻き込む力を持った超巨大竜巻を追う…。
命がけの調査が始まったのだが…。
<フィリップ・シーモア・ホフマンさんが良い味出してるよね>
其れがCGだろうが、合成で鼻で笑う様な出来具合だろうが、金と技術が有れば
やっぱ面白いものは作れる。
一等最初に見た時は「竜巻」自体に馴染みがない(馴染みにはなりたくないが)私は
フン!って感じだったけれど。
本作は「竜巻」形態などの脅威よりも、少しでも早く警報が発令される様にとの研究に
没頭する人達をクローズUP。
その警報が出た時には、既に遅しで自宅の外に設置された地下壕に避難する事も出来ない。
ジョーは子供の頃に襲われた竜巻によって父親を亡くし、充分に準備していたにも拘わらず
叔母さんも危険にさらしてしまった。
その為に「竜巻観測機」は彼女の悲願なのであるが…。
そんな彼女と離婚し、新しいステップを踏み出そうとサインを貰いに来たビルだったが。
完成し、トライを待つばかりの観測機「ドロシー」を見たビルは、思わず我慢出来なくなり
1日だけと自分に言い聞かせて、ジョー達と「竜巻」を追いかけるのだが…。
「そんなアホな」な場面もない訳ではないけれど、ドロシー内に詰め込まれた探査装置が
浮いて飛ぶ姿は、やっぱ感動する。
ビルの一度知ったアドレナリン放出感は、きっと他では味わえない無いのだろう。
彼が夢中になって行く様が理解出来る。
オジサンになったら、しかめっ面の難しい役が多くなった「ホフマン」さんが若くて
生き生きして、画面の中で生きているのに違った意味で「感動」する。
ビル役の「ビル・パクストン」氏も61歳で亡くなっているし…。
存命であれば、続編と言われている新作に顔を出したに違いないだろう。
現在はCG技術も進化し、28年前の作品とは似ても似つかないものだろうけれど
反対にSNSのお陰で、誰でもどこでも動画取れる状況の為に「竜巻」や「災害」動画の
臨場感は凄い事になっている。
その怖さが、映画と合体出来たら…。
たまには、古い作品もえぇ~で~。
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