1962・邦画 ★★☆☆☆(2.7)
監督:伊藤大輔
出演:三國連太郎 淡島千景 三田佳子 平幹二朗 花沢徳衛
実在した将棋界の奇才・坂田三吉を主人公とした北条秀司原作の戯曲を
1948年の「王将」と1955年の「王将一代」に続き三度目の映画化。
伊藤大輔が脚色と監督を務め、続編も製作された。
村田英雄による主題歌も大ヒットし、出演も果たしている。
5月に入って、初めての買い出しに。眠いし、暑かったしでサクッと軽いモノを。
カラー作品かと思っていたら、モノクロだった。U-NEXT。
裏長屋に住む草履作り職人の坂田三吉。
天才的な棋力の持ち主だったが、大会があれば女房娘の着物を売り飛ばして出場し、
何日も帰ってこない。
帰って来る度に愛想をつかした小春に「将棋はもう止める」と誓うが…、堂々巡り。
将棋大会に参加した三吉は、相手が関村七段と知らずに挑戦し負けてしまった。
其の将棋も勝負には勝って、三吉は知らない規則で負けた。
しかしその様子を見ていた関西将棋会は、三吉にプロになる様に勧める。
10年後、坂田三吉七段は関村八段と勝負をする事となる。
三吉は関村に勝ち越し、第十三世名人位の継承者に推されるが、自分よりも
関村八段がふさわしいと申し出を断るのだったが…。
本作は妻の小春役に「淡島千景」様。ホンマに「べっぴんさん」やなぁ~と見惚れる。
大きくなった娘役に「三田佳子」様。美人親子だわ。
(でも、何だか本作の三田様はイマイチの芝居に感じた)
ヤッパリ阪東妻三郎の「王将」の方が面白かったな。
同じ位の上映時間にも拘わらず、阪妻作品の方が丁寧だった気がするが…。
(単に先に見たのでそう思うのかも?)
でも驚く勿れ、私が見た「王将」2作品はどちらも同じ監督って…。
話の筋も内容も殆ど同じものを三國様で撮ってみたかったのか?
永遠のライバル関村役を「平幹二朗」様が。
後、主題歌の村田英雄氏と千葉ちゃんが三吉の弟子役で出演している。
(1962年の作品なので、本作の方が知っている役者が多いのは嬉しい)
モノホンの坂田三吉さんはどないなお方だったのか、知る由もないが
天才的な将棋馬鹿と言うイメージならば三國様なのかもしれない。
(阪妻の方が私は好きだが、何処となく策士と言う感じもするし)
タダ関村に勝利した三吉に「名人」の称号を与えるには、知性や教養が足りんというのは、
あの時代にはあまりにも理不尽な事では無かったのだろうか。
(それを言うと名人には、金持ちしかなれないって事でしょう?)
子供の頃から、草履を造り生活の糧にして来た三吉に…。
(まぁ、その点「平様」は如何にも上品で頭も良くてッて感じなんだよね~)
後は勝新の「王将」があるが…、これにはそんなに心が靡かない。
(やっぱりイメージが付いているしね)
そんな事を言っていると、又「阪妻」の方が見たくなる。
どんな魅力があるのかって?それは貴方様の目で確かめて下さいませ。
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