王将 | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                        

1948・邦画     ★★★★☆(4.1)

                  

監督:伊藤大輔

出演:阪東妻三郎 水戸光子 三条美紀 大友柳太郎 三島雅夫 滝沢修

                          

                              

47年度新國劇が上演して好評を博した、北条秀司原作の戯曲によるものを

奥田久司の企画、伊藤大輔が脚本を書き監督する。

 

カメラは石本秀雄の担当。阪東妻三郎の主演で、相手役には水戸光子が出演、

三條美紀、滝沢修、ほかに三島雅夫、小杉勇、斎藤達雄らが出演する。

(映画.comより抜粋)

                           

                                 

                                      

ブタ

この所、将棋界が賑やかで「3月のライオン」を見た時に、絶対に見たいと

思っていた本作を見た。

同名のリメイク作品で、坂田三吉役を三國連太郎と勝新太郎版があるのだが、

レンタル出来るのは本作だけだった。

                                  

                                          

大阪で草履を作る坂田三吉は、三度の飯より将棋が大好きで、趣味のせいで

本業はおろそか。

 

将棋大会の会費が必要と、家財道具を持ち出し売り飛ばしてしまう始末。

 

妻と娘の自殺騒ぎにまで発展するが、妻の小春は夫に理解を示し、どうせやるなら

日本一になってほしいと告げる。

 

東京の関根名人が大阪を訪れ、三吉と勝負を行うことになった。

熱戦の末、三吉はハッタリの一手「二五銀」で勝利するが、娘の玉恵に

ハッタリを見抜かれ詰られてしまう…。

                                          

                            

極貧の生活をしている坂田三吉。嫁の小春と娘の玉江、天王寺の破れ長屋に暮らしている。

                         

三度の飯より将棋好きで、将棋大会に出場する会費を作る為に、家具や仏壇、

果ては今さっき、質屋からやっとの事で引き取った娘の着物まで、売り飛ばしてしまう三吉。

                                    

                            

同じ長屋のワンタン屋・新蔵に羽織りとカンカン帽を借りて、大会に…。

 

そんな三吉の嫁の小春は娘の玉江を連れて家出した事も一度や二度ではない。

けれど、その度に自分のいなくなった後、子供の様に愚かな三吉がどんなになるだろうと

心配しては戻って来る。

                                      

                            

だがしかし、朝日新聞主催の将棋大会の出場の為に、玉江の一張羅の晴衣を

質入れした事を知った小春は、玉江をつれて自殺を計る為に、鉄道線路に出ていってしまう。

 

勝負半ばであったが、その話に驚いた三吉は駒を放り出して飛んで帰り、長屋の皆と

やっとの事、小春母子の生命を取り留める事となる。

 

流石に今度という今度は、身勝手な自分に嫌気がさして、すっぱり将棋をやめると

将棋の駒を七輪にくべて焼いて誓う。

 

が、それを見ていた小春は、その三吉の必死さに心打たれ、いっそやるなら日本一の

将棋差しになれと励ますのだったが…。

                                     

                             

私はわりと、阪妻作品は見ている。「無法松の一生」とかは好きな作品。

本作も昔にテレビで見ていると思うけれど、見直してみて、結構新鮮だったな。

                       

大阪の天王寺界隈に住む、坂田三吉のストーリーなので、馴染みがあるというか、

思わず村田英雄氏の「王将」を口ずさんでしまう。

(え?25歳ですけど、1番は歌詞無しで歌えますあせる)

                             

明治の終わりごろに、既に通天閣があったのかは定かではないけれど、何故か「坂田三吉」と

聞くと通天閣の下の長椅子に、ステテコ姿のおっさんが団扇を仰ぎながら将棋を

指している姿が浮かぶ。(何かのドラマで見たのかな?)

<初代の通天閣は既にあった。今のは2代目>

                              

                                 

この将棋馬鹿の男を陰になり日向になり、支え続けた小春が健気で、本当に割れ鍋に

綴じ蓋って感じで、喧嘩や言い合いは日常茶飯事だけれど、小春に頼り切っている三吉は、

頑張っている小春の母性本能をくすぐるんだろうなぁ~と思ったり。

                           

昨今は10代のプロ棋士が話題になっているけれど、本作は無学で将棋と草履づくりの事しか

分からない三吉が、ドンドンと上り詰めていくストーリー。

                             

                          

本当に将棋の事しか頭にない、どうしようもない男だけれど、どうにも憎めない男でもある。

そして、三吉なりの美学を貫く、ぶれない人生。こう言う所も最大の魅力だね。

                     

決して奢ることなく、小春と将棋の事を愛し続けた将棋馬鹿。 

坂田三吉。忘れられない人物である。

                            

                              

三國連太郎氏と勝新太郎氏の「王将」も見れると良いんだけど。

(三國氏の王将は、配信動画でみれるのだが…。DVDで見たいのん)

                    

                          

                              

 

                         

                      

 

                                  

 

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