1980・米 ★★★☆☆(3.8)
監督:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ ジョン・アダムス バック・ヘンリー ジュリー・カーメン
米インディーズ映画の父となったカサヴェテスが、珍しくハリウッド資本で手掛けた作品。
少年を連れてNY中を逃げ回るはめになるグロリアは、拳銃を手に捨て身の反撃へ。
独自の映画的魅力がある佳作で、1980年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた。
特に主演のローランズは思わずぞくぞくしてくるするほど凄味の利いた圧倒的迫力で、
ヒロイン役をカッコよく快演。
昨日の「リリーさん」を見て(フランキーじゃないズラ)無性にカッチョヨスな
おばさんを見たくなる。思ったらすぐに見れる配信は本当に有難い。U-NEXT。
NYのサウスブロンクス。
マフィア組織の秘密をFBIに売った、組織の経理を担当するジャックは組織に襲われ、
家族と共にあえなく殺される。
彼らと同じアパートの住人でギャングの愛人のグロリアは、直前にジャックから
幼い息子フィルの命を託され思わず約束してしまう。
しかし問題の秘密を手帖を持ち出していた事を知ったマフィアは
少年を匿ったグロリアの命をも狙い始める。
子供嫌いなグロリアは、生意気なフィルを見捨てようとするが…。
次第に母性本能が芽生え、必死になってNYを逃げまわるのだったが…。
<カッチョえぇ~>
私の記憶の中では、一寸小太りのオバサンが子供を守る為にNYを逃げ回る。
時には銃をぶっぱなしながら、時には悪党を挑発しながら、スゲェ~顔で…。
いやぁ~、見直して良かったよ。
全然小太りでも無く、メッサ綺麗な足してる。
角度によっちゃ~、マダマダイケてるやんかいさ。
彼女が着用している衣装は、ウンガロの提供。
髪を洗って、1つのベットに寝転がって「触ってもいい?」って聞かれて、
ドキッとしたのは私だけ?(グロリアのブロンドの髪の毛を触りたかったフィル)
最初は子供なんか嫌いと言い放っていたのに…。
途中で、流石に「もう知らん、勝手にし」と言ったものの、フィルの方も追って来ずに
居なくなって、タクシーで探し捲ったり…。
この6歳児がホンマに言う事を聞かない。
(ちょっとだけ登場するお姉ちゃんも、大概親の言う事を聞かずに悲惨な運命に…)
ママに会いたい。家に帰りたい。と最初は可哀想にも思えるけど…。
段々とイライラしてくる。(マンマと彼の演技にやられとるやん)
<立ち姿もカッチョヨス>
ギャングの愛人で前科がある為に、警察沙汰はまずいと最初は逃げ回っていたが…。
我儘な子連れで逃げるのにも限度があり…。
そうなったら、開き直って腹を括るおばさんに怖いもんはない。
「掛かってきんしゃい!」てなもんで…。その腹の座り具合に又惚れる。
121分の作品だが、あっという間で…。まぁ、狭い場所を逃げ回るし…。
でも、何度も見ているのにドキドキするし、あぁ~このシーン好きって思う。
様になっているよなぁ~。
手帖さえ渡せば、事は済むでしょと持ちかけるのだが、見せしめの為に全員殺すと
何処までも容赦ないマフィア達。
ラストは目出度しなんだけれど、これで2人には幸せが待っているとは思えない…。
と言う、ラストまで憎いんだよね。
強い女と言うよりも、肝の据わった女が好きだ。
(私は単に太っ腹…。ホンマに痩せよ…とか色々考えさせられる作品でした)
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