1970・邦画 ★★★☆☆(3.1)
監督:加藤泰
出演:藤純子 菅原文太 若山富三郎 山城新伍 安部徹
藤純子扮する「緋牡丹のお竜」が主役の「緋牡丹博徒」シリーズ6作目。
監督は3作目の「緋牡丹博徒 花札勝負」でもメガホンをとった加藤泰。
同作の流れを引き継いだストーリーで、雰囲気のある浅草界隈を作り出したセットも見もの。
藤純子が迫力ある、そして静かな任侠の女を見事に演じている。
雪の今戸橋、お竜が常次郎を見送り、ミカンを渡すシーンは圧巻。
緋牡丹お竜さんは好きなシリーズで、一作でも記事にしておこうと思っていた。
実はNetflixの「悪女」を見たのだが、ピンと来ずにお竜さんを2作続けて見た。
嵌るわ。U-NEXT。
明治末期。
数年前に死に追いやった、ニセお竜の娘お君を探しながら渡世の旅を続けてきたお竜。
長野の温泉町で知り合った渡世人・常次郎から、似た娘が浅草にいると聞き、東京へ。
お竜は常次郎の紹介により、東京一の芝居小屋を抱えて勢い盛んな
浅草の鉄砲久一家に草鞋を脱ぐ。
やがておキイという名で、スリを働くお君と再会したお竜は、鉄砲久に
お君を養女に迎え入れてもらう。
そんな折、鉄砲久の人気を妬む鮫州政一家が、汚いやり方で縄張りを奪おうと画策。
鉄砲久に力を貸すお竜は鮫州政一家に命を狙わるが、そこへお竜の度胸に惚れこんだ
常次郎が現れ助勢。
お竜と共に鮫州政一家に殴り込むのだったが…。
<熊本の八代、矢野一家の2代目 矢野竜子、人呼んで「緋牡丹お竜」>
8作ある「緋牡丹博徒」シリーズの中でも、最高傑作と謳われ、任侠ファンの語り草に
なっているとか…。
続けて見たのは「鶴田浩二」氏出演の「緋牡丹博徒 お命戴きます」
本作の人気にのシーンが↑自分のせいで鉄砲久一家に迷惑が掛かる為に、雪の今戸橋で、
お竜が常次郎を見送り、ミカンを渡すのだが。
(そこに愛はあるんか?ありありだが、そんな事はおくびにも出さずに別れる2人)
この予告編を見るだけでも、堪能出来るし…。(サービス良すぎで長すぎるし…)
又、常次郎役の文太さんも若くて…、暴れまくりますぜ。
ピストルも持っているでよ。簪を投げるのも、待ってました!と言いたくなる。
そして、メッチャ美味しいとこ取りは「若山富三郎」様。お竜さんピ~~ンチの時に現れる。
熊坂虎吉(若山)は「お命戴きます」の方が笑える。
(このシリーズの名物・お竜さんが好きで好きで堪らんお方)
でもお竜さんが栄えるのも、悪役がやっぱ憎ったらしい奴だからこそ。
幾らでも書けるけれど、これ位にしなっせとお竜さんが言っている。
もう1作位書いても良いかしらん?え、任侠ものは喉から手が出るほど好物っす。
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