1986・邦画 ある意味お宝か?
監督:大林宣彦
出演:原田貴和子 渡辺典子 竹内力 高柳良一 峰岸徹 三浦友和
先に「時をかける少女」や「天国にいちばん近い島」等の角川映画を手掛けていた
大林監督が、ここでは原田知世の実姉・原田貴和子を主演に迎えて本作を発表。
これが実質的な映画デビュー作となった原田貴和子が、自由奔放なヒロインに扮して
あけっぴろげなヌードも披露する一方、オーディションで初の主演を射止めた
若き竹内力も、その後の熱血硬派路線とは異なる、爽やかで初々しい魅力を発揮。
一連の角川映画も見るには見たが(上映時に)、脳裏に残っているものが余りない。
だが、付け足しみたいな本作だけが、妙に今も残っている。そしてたまに見たくなる。
U-NEXT。(キャバレーと同時上映)
東京のとある音楽大学に通いながら、バイク便のアルバイトをする橋本巧。
雑誌広告を通じて沢田冬美という女性と知り合い、恋仲になった。
バイク便は彼女の紹介だった。
其処には彼女の兄も働いており、兄から彼女の事でけんかを売られた巧は、
心の整理をする為、バイクで1人旅に出かける。
旅先で不思議な開放感に満ちた女性・白石美代子と出会う。
それでようやく心の踏ん切りがついた巧は、東京に戻って冬美と別れ、美代子から
誘いを受け、彼女の故郷の瀬戸内の小島へと向かう。
秋には美代子が東京へやって来る。
バイクに興味を持つ美代子は、巧のバイクに乗るようになり、大型免許を
取りたいと言い出す。
彼女は周囲の心配をよそに、巧のバイクに乗り姿を消してしまうのだが…。
何がお宝と言うと…。
貴和子さんのヌードが印象的で、それが脳裏に浮かんじゃうのだが…。
主人公の巧役が「竹内力」氏のデヴュー作であり、バイカーだけど爽やか青年。
可愛いよね~。そんな爽やか青年の役は本作だけでは無かったけれど、
あんまり竹内氏の出演作を見た事ない私は、何時もびつくり。(何回も見てる)
(初上映の時は知らぬお方だったので…。爽やかさんはタイプじゃないの)
今見たら、妹さんとも似ているなぁ~と思うけど。私はこの姉妹、貴和子さんの方が好き。
この温泉シーンも、全然色っぽい感じじゃなくて、体操選手みたいって思う。
(姿勢が良いのよね)
気付いた巧のこの表情。そらそうじゃろ。
兎にも角にも、ミーヨが何事にも悪びれない、サッパリな性格なのにそれでいて不思議ちゃん。
この性格が至る所で発揮される。それ故に危うさとは紙一重で、何も無いけどドキドキする。
三浦様が最初に付き合っていた彼女の兄。いや、この髪型…、だから好きじゃなかってん。
「中康次」様もバイカーには合わない服装で、変わった人。
そして極めつけは「尾崎紀世彦」様が出ている。(殆ど台詞もないが)
「峰岸徹」氏は安定のチョイ悪風。三浦様含め4人がバイク便の先輩役。
三浦様以外は亡くなっているしね。
(自分の中では決して古いと思わない作品も、出演者が亡くなっている人数で気付く)
巧がモテると言うよりは、バイクがモテるちゅ~感じだよね。
女子は後ろに乗りたがる…。けどミーヨだけは違って、自分で乗りたいと…。
カラーになったり、モノクロになったりする画面は、過去と現在を分けている風でもなく。
それ故に、ミーヨのラストが「どないなんでしょう?」風に終わっていて
好きに取っちゃって下さいなのかな?でも、これも有りな気もするなぁ~。
貴方様はどう思いますか?
ハッキリ言って、映画自体はそんなに面白くないと思うんだけど。
心に残る「カドカワ」作品は?と聞かれたら、これって言っちゃうなぁ。
(どっかに行っちゃった麦わら帽子のも有名だけど)
何故だかは私にも分らんがな。と言う報告をば…。いらんって言うな!
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