2017・台湾 ★★★☆☆(3.4)
監督:ホァン・シー
出演:リマ・ジタン クー・ユールン ホァン・ユエン
学生時代にホウ・シャオシェン監督の「憂鬱な楽園」にインターンとして
参加したホアン・シーがメガホンを取った人間ドラマ。
台北を舞台に、孤独な男女と少年の物語が展開する。
ホウ・シャオシェンが製作総指揮を担当し、モデル出身のリマ・ジタン、
クー・ユールンらが出演。(シネマトゥデイより抜粋)
ポチッとなが貰える様な、流行ってる作品を見ようかと思うが、やっぱり自分の意志には
逆らわずに、今観たい作品をチョイスする。きっぱり!Amazonプライム。
台北で1人暮らす女性シュー。
「ジョニーはそこにいますか?」と言う、同じ男宛ての間違い電話を何度も受けている。
心当たりはないのだが、そのジョニーという男が次第に気になっていく。
車で生活をする中年の男フォン、人と混じり合う事が出来ない少年リー、そしてシュー。
孤独に生きる3人がふとした事から出会い、シューのインコがいなくなった事をきっかけに、
彼女の思いがけない過去が明らかとなる…。
<静かな時間が流れる>
台湾産は大好物な作品が多い。
驚く様な事が何にも起こらないこの作品、けれども何時までも見続けられる。
何だろう、退屈なんてちっとも思わない。
人には一つや二つ、秘密がある。大きさなんて関係ない。
3人にも其れはある様だが、ハッキリ分かるものもあるし。
分らなくて、想像したりするものもある。
<特に好きなシーン↑>
自分をモノ扱いする彼氏に反発して部屋を飛び出して、着の身着のまま歩いていたら
フォンの車が路駐してあり、ドアには鍵がかかっておらずに乗り込むシュー。
親友の父親の誕生日ケーキを買って車に戻ると、シューが乗っている。
でも一言も話さず、車を発進させるフォン。車に乗っている間無言の2人。
(この車ののシーンに痺れた)
そして、フォンを好きになる(私が…)もしかしたら、この2人上手く行って欲しいなぁ~等と
老婆心が出てくるくらい。
此処で衝撃の秘密をシューは話すんだけれど。
驚きもせず、聞いてあげるフォン。(生い立ちは話すが何故車で生活しているかは謎)
最初はウザいと思った少年リーにも…。
高速でエンストするなんて、ちょっと怖いけれど、こんなに混みこみだったら、
猛スピードで来る車もないし、エンストする度に車を押すなんて…。
フォンはカッチョ悪いと思ってるけど、シューは面白がってるように思えた。
ホント私には、居心地の良い作品。
勿論、師匠の「ホウ・シャオシェン」監督の作品も大好きだが、これも良かった。
(初監督作品だけれどね)
退屈感じる人は多いやも。
でも、好きなもんは好き。それで良いやん。
ホラーもメッチャ好きやでぇ~。
←このバナーより、どうか一つ、この手の作品にもポチットなを下せぇ
にほんブログ村