2020・英・米 ★★☆☆☆(2.6)
監督:サリー・ポッター
出演:ハビエル・バルデム エル・ファニング サルマ・ハエック
サリー・ポッター監督が、自身の実体験をベースに手掛けたドラマ。
認知症を患って日常生活もままならなくなった父親と、彼を病院に
連れ出そうとする娘が過ごす24時間を描く。
ハビエル・バルデム、エル・ファニングのほか、ローラ・リニー、
サルマ・ハエックらが出演する。(シネマトゥデイより抜粋)
ジャケでも何でも「エルちゃん」を見つけたら観ずにはいられない。本作も早く見たかった。
もっと、ハートフルなのかと思ったが…。Amazonプライム。400円。
ニューヨークのアパートで1人暮らす、メキシコ移民の作家レオ。
認知症を発症しており、誰かの助けなしでは日常生活もままならない状態。
娘モリーや、ヘルパーとの意思疎通も困難な状況に陥っていた。
ある朝、モリーはレオを病院に連れて行く為にアパートを訪れる。
しかしながら、レオはモリーが隣にいながらも、初恋の女性と出会った故郷メキシコや、
作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと、心の旅を繰り広げていくのだったが…。
<予告だけでもしんどいかな?>
サリー・ポッター監督が、若年性認知症であった自身の弟を介護した経験をもとに、
自ら脚本を執筆しメガホンをとった本作。
作家である認知症の父親を病院に連れて行く為に娘のモリーが、家から連れ出す
24時間を描いた作品。
その父親は、常に現実と過去を彷徨いながら、生きている。
そして、過去にチョイスしなかった「if」に思いを巡らせている…。
そんな父親を普通の人間としてお世話したいと頑張るのだが…。
<彼女は↑初恋の人>
一緒に行って欲しい所があると懇願するもレオは嫌だと聞き入れない。
<作家を気取って毎日を楽しむギリシャのレオ>
何気に若い彼女達の後を追いかけてしまう…。
初恋の人との思い出は、結構グッとくるものがあるのだけれど。
ギリシャの方がなぁ~、気色の悪いオッサン丸出しなんですが…。
これが、若い彼女達の方が誘ってくる様な渋いオジサマなら、何か絵になるんですけれどね。
現実では、裸足のままフラフラと出歩いてしまい↑心優しき彼らと出会う。
悪い奴にどえらい目に遭わされないでよかったけれど、この辺がファンタジーだな。
なので、現実味がどうも薄い気がするのだが。
↑大事な仕事があったのに父親の為に仕事がポシャッてしまったモリー。
でも、彼女だけで(ヘルパーさんもいるが)父親をどうのこうのしようとするのは
どう見ても無理じゃね?
何故に的確な施設に入れてあげないのかな?その辺が描かれていない。
厳しい現実と彼の思い浮かべる過去や妄想の差をもっとハッキリさせると
良かったのでは?って思ったけれど。
ハビエル氏とエルちゃんはどう見ても親子には見えないけれど。
<今は離婚しているけれど↑この人達夫婦の娘がエルちゃんなら、納得>
本作では、認知症がかなり深刻な状況なのだが、もう少し現実に戻る部分があると
ちょっと違ったかもしれないな。
もしくは、娘じゃなくて息子だったら…。等々、マダマダ幅は広げられる作品だったのにな。
86分の作品では有りますが、結構しんどい作品でもあるので、お時間が許す時に。
そして、見て受けたダメージを払しょくする時間の余裕も見た方が良いやも。
まぁ、と言う報告っす。
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