1997・米 ★★★☆☆(3.8)
監督:ジャン=ジャック・アノー
出演:ブラッド・ピッド デビッド・シューリス B・D・ウォン
神秘的な禁断の地チベットを舞台に、若き日のダライ・ラマと伝説の登山家の
魂の交流を描いた、ロマン溢れるヒューマン・ドラマ。
オーストリアに実在した世界的な登山家ハインリヒ・ハラーの実体験に基づく
同名著書をジャン=ジャック・アノーの監督で映画化。
第10回東京国際映画祭に出品された際、中国政府が抗議の為、出品作品を
上映中止にした事件も話題に。(映画.comより抜粋)
何となく、本作も前から見直したいと思っていた。やっぱ、好い加減な記憶だったわ。
U-NEXT。
1939年秋、ナチス統制下のオーストリア。
有名な登山家ハラーは、身籠った妻を顧観ず、同国人のアウフシュナイダーと共に
ヒマラヤ山脈の最高峰、ナンガ・パルバットを目指して旅立った。
幾多の危機を乗り越えながら、探査行は続けられたが、思わぬ雪崩によって
断念せざるを得なくなる。
その頃、第二次大戦の戦火は日増しに激化し、イギリス軍のドイツ宣戦布告によって
イギリス植民地のインドで彼らは捕らえられ、戦犯の捕虜収容所に送られてしまう。
ハラーは何度となく無謀な脱走を試みるが、すぐに連れ戻されるを繰り返す。
遂に、作業機器を運ぶインド人に化け脱出し、そこからハラーは単独で逃亡する。
が、其の逃亡で、もう1人の成功者のアウフシュナイダーと再会を果たす。
長い逃避行を経て、45年に2人は外国人にとって禁断の地チベットのラサに辿り着く。
そこで、政治階層のツァロンはハラー達の良き理解者となり、あらゆる援助の
手を差し伸べてくれる。
そんな中、ハラーはダライ・ラマの母親から、若き宗教指導者ダライ・ラマの
家庭教師を依頼される。
西洋文明に大して大きな興味を示すダライ・ラマに、ハラーは英語や地理等を教えながら、
深い友情と魂の交流を重ねていく…。
利己主義だったハラーは、初めて無我の境地を体験し、心に変化が…。
しかし、それまで微妙な関係にあった中国政府とチベットの間の緊張が、急激に
高まっていくのだったが…。
<字幕が無いけれど…>
<実際のお2人↑>
ブラピが演じたハラ―氏は2006年に亡くなられたが、それまでは手紙等の交流が
あったそう。
皆が知っている↑「ダライ・ラマ14世」の少年期にハラ―と出会った時のストーリー。
其れ迄のハラ―は、確かに利己的な男だった。其れなりに色々な成果は出してはいたが
自分1人でも、ヒマラヤに登頂出来るとマヂで思う様な男。
その後も数奇な運命を乗り越える。どうしてもヒマラヤに登りたいと言う気持ちも
あったのだろうが、捕虜収容所から、何度も脱走を試みる為に有名人となり
その度に強化されると言う悪循環を生んでいる事を言われても、我関せず。
脱走出来たら、スグに「1人で行く」と仲間と別れてしまう。
だから、捕まらずに逃げ切れたとも言えるのだが…。
禁断の地に紛れ込めたのも、ラッキー以外の何物でもないだろうけれど
笑うのが「犬の餌」を漁っている時に「ウチで食事をしなさい」と言ってくれる人に
出会えた事…。
<彼女との三角関係に発展しそうだったけれど>
彼女は心が優しくて、この地に順応出来るアウフシュナイダーを選ぶ。
(彼女は見る目があったよね。ふふふ)
でも反対にまだまだ色んな事を知りたい盛りの少年ダライ・ラマの目に留まったのがハラ―。
この出会いが、彼を心底変えた。質問攻めにする少年に知らぬ間に教えを乞うていたと。
ダライ・ラマを演じる少年が、見るからに賢そうで、歯が真っ白で笑うとまだあどけなくて
可愛いとさえ思ってしまう。
中国の侵略にも屈せず、こんなに幼くても真理を解く。まさしく生まれながらのって
思ってしまう…。
私の記憶の中には、2人が楽しく過ごした部分だけしか残っておらずに
わりと厳しめの中国からの武力行使等も描かれているのに驚いた。
この頃のブラピが好きだな。今の彼も好きなんだけれどね。
時間的には126分だけれど、そんなに長く感じなかった。
メガネ男子のダライ・ラマも良いしね。
もっと2人の会話を知りたかったし、聞きたかった。
望遠鏡で知らない世界を眺めるのが大好きなダライ・ラマに
「スパイになるつもりですか?」と言う苦言に、ちょっとはにかむ彼の表情が印象的だった。
本作とは関係ないが「ダライ・ラマ15世」の事を調べたら「リトルブッダ」を見るべきと
出て来た…。あははは、明日は「リトルブッダ」の記事になるやも…。
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