2001・邦画 ★★★☆☆(3.6)
監督:今敏
声の出演:折笠富美子 小山茉美 荘司美代子 飯塚昭三
今敏監督が、数十年に渡り1人の男性を思い続けた女優の姿を、時間や空間を超えて
描くオリジナル長編アニメーション。
第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門では、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」と
同時に大賞を受賞。
そのほか、第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞するなど、
国内外で高い評価を獲得し、ドリームワークスにより世界配給もされた。
(映画.comより抜粋)
休日にしようか迷ったけれど、今日は日曜日でコメ返もせねばならないのに、夕方から
寝てしまった…。休日はあれで案外時間がかかるので、他の日に。Netflix。
小さな映像製作会社社長・立花源也は、嘗て一世を風靡した大女優・藤原千代子の
半生を振り返るドキュメンタリー制作を依頼された。
千代子の大ファンだった立花は若いカメラマンを引き連れ、30年前に人気絶頂の中、
忽然と姿を消し、以来公の場に現われなかった千代子の屋敷へ向かう。
ようやく姿を現した千代子は、歳は老いても昔の清純な印象を残していた。
戸惑いながらも、立花が持参した1本の鍵を見て、自らの人生を語り始める。
それは、女優になる前、女学生の頃に恋した、名も知らぬ男性を生涯をかけて
追い求める壮大なラブ・ストーリーだった。
千代子の語りは、何時しか現実と映画のエピソードが渾然一体となり、波乱万丈の
物語へと発展していくのだったが…。
<ドラマティックな予告だな>
実は「パプリカ」等の監督作品は見ておるが、記事にはしていない。
その時は、もっと書きたい作品があったのだろう。
アニメーション作品に関しては「好きでんがな」なのだが、どれでも好きという訳ではない。
やっぱり「作画」の好き嫌いが一番大きいかな。
昔は今と違って、1枚1枚のセル画から出来ていて、デザイン関係の学校だったので
セル画の色塗りのバイトをやっている友人が何人もいた。
(私は全く興味が無くて、声を掛けて貰ったけれどやらなかったな)
もう1つ大事なのは、何と言ってもストーリーと脚本。
こっちは、シナリオのゼミクラスの時に若い学生さんがアニメの脚本家になりたいと
言っていたのを思い出す。(彼は、そう言う仕事に付けたのだろうか?)
アニメの場合、独特な世界感が有り、ストーリーについて行けなかったりとか
「???」いや、私には分らん世界だわと言う部分もあったりする。
が、本作は30年前に姿を消した大女優の半生を知るストーリー。
女優になるキッカケから、何故に女優を続けて来たか…。
それを、その時演じた役を踏まえて魅せてくれる。
わりと誰にでも分かり易いストーリーなだけに、本当に魅せられた。
例えば、同じ様な大女優の半生を出演作品の台詞を繋げて、本作の様に造るなんて事は
到底不可能。(制作会社も違えば、色々な問題も出て来ると思う)
アニメだから出来る千代子の半生。
其れは名前も知らない男性から預かった「1本の鍵」を巡ってのエピソードとも絡み合い
その男性と再び出会えるのか?
約束は果たされるのか?そう言う興味が湧き出すのを抑えて、彼女の幸せの為に見守る。
あっという間の千代子の半生だが、其の疾走感が清々しい。
まぁ、ラストには賛否両論あるだろうけれど、悪くないと思う。
けれども、此処でも千代子が入社する以前の「銀映」の看板女優の島尾詠子が
もっと絡めば面白かったのにな、とかとか…。
いやぁ~、こんな事なら「パプリカ」も見直そうかと思ってしまった。
が、本日記事にするにあたって調べたら「今敏」監督は2010年に亡くなられていたとは。
今更なのだが、もっと色々な作品を見たかったなぁ~と。
御本人が一番悔しかったでしょうが。残念です。
やっぱたまには、アニメも良いよね。
でも好きなアニメってなんだろうか?貴方様はどんなアニメが好きですか?
そうそう、私は早く「呪術廻戦」の劇場版が見たいズラ。あはははは。
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