2021・邦画 ★★★☆☆(3.9)
監督:タカハタ秀太
出演:藤原竜也 土屋太鳳 風間俊介 西野七瀬 豊川悦司 佐津川愛美
直木賞作家・佐藤正午のベストセラー小説を映画化。
直木賞受賞作家が執筆する新作小説をめぐり、虚構と現実、過去と現在が複雑に交錯していく。
タカハタ秀太が監督を務め、藤井清美と共に脚本を担当。
主人公の謎めいた作家を藤原竜也、彼に翻弄される編集者を土屋太鳳が演じるほか、
風間俊介、西野七瀬、豊川悦司らが共演する。 (シネマトゥデイより抜粋)
本作もレンタルしようとしたら、なかなか借りれそうにないので、其れでは配信でと。
Amazonプライム。 400円。
嘗ては直木賞も受賞した天才作家ながら、今は東京の場末でバーテンダーをしている津田伸一。
彼はバーにやって来た担当編集者の鳥飼なほみに、書き途中の新作を読ませる事に…。
それは、津田本人が主人公の物語で、富山で送迎ドライバーとして働く津田が巻き込まれて行く
幾つかの不可解な事件が描かれていた。
その内容に心を踊らせる鳥飼だったが、津田の話を聞けば聞くほど、小説の中だけの話とは
到底思えない。
過去に津田が起こしたトラブルに巻き込まれた、トラウマを抱える鳥飼は、小説が
本当にフィクションなのか不安になり、自ら検証に乗り出すのだったが…。
そして、やがて驚きの真実に辿り着くのだったが…。
<興味が湧く予告編っすよね~?>
どちらかと言うと、「藤原様」の芝居が苦手だ。 でも、本作は「胡散臭い」の集合体の作品なので
とってもマッチしておった。←めっさ褒めてますって!
反対に、ごく普通の人に見える「風間様」が、「こんな風だけれど」実は違うんだろうなって
どうしても思えずに、残念だったな。 (しかも、あの拍手は興醒めや) 名前が「秀吉」って!
<ベストオブ・胡散臭いお方↑> 良い人何だか、悪い人なんだかも、良く分からんが…。
見事に胡散臭かった。 (何時もだがな…。 これでも若い時にゃぁ~。)
「岩松了」氏は、デリヘル「女優倶楽部」の経営者で、パッと見てドンドンと女優の名前を
源氏名に付けちゃう。
「君はヨウコにしよう、ヨウコって顔だもん」って言うけど、若い今時の子には
「何ヨウコですか?」って聞かれちゃう。 私はスグに「南田洋子」と思ったが、原作では違うみたい。
「加賀まりこ」という源氏名のデリヘルが出て来る。 笑っちゃうのがちゃんとご本人の
許可を取った様だった事。 (エンドクレジットに出て来る。 ご自分の目で確かめてね)
<沼本役の西野七瀬氏> … 初めて見たお方だったが、彼女はメッサ良かったな。
単に津田が何時もいく店でバイトしている。
津田は、何とも思っていないけれど、沼本の方は…。(週末はバーのホステスもバイトでしている)
↑そして大好きな「佐津川愛美」様。 秀吉の妻役。 彼女が好き勝手して秀吉を困らせる。
津田が何時もいく床屋「まえだ」の店主はリリーさん。
古本屋の「房州老人」の爺さんはミッキー・カーチス氏。
もっと色々出て来るけれどね。 よくもまぁ~、「胡散臭い人々」を集めたなって感じ。
私的には、かなりゴージャスなウハウハキャストだった。
それら全ての人が、津田(の小説?)に何らかの形で関わって来る。
その中で、普通に見える出版社の編集者「鳥飼」役の土屋太鳳氏。
(彼女はこういう使い方の方が絶対に良いと思う)
彼女は数年前に、津田の小説で痛い目に遭っているにも関わらず、
今回も「素晴らしい出来」と感激してしまう。
が、今回はちょっと慎重にフィクションかどうかを調べ捲る。
普通、小説家が原稿用紙に向かいながら、その文字が映像になって行くと言う映画が多いが
本作は、津田の原稿を鳥飼が読みながら、映像にして見せて、で検証していく…って感じ。
要は結構単純なお話なんだけれど、それが上手い具合に事件と絡み合わせて
ミステリー仕立てになっている。
何処で、誰と誰が繋がるのか? ちょっとややこしい感じもあるけれど、興味の方が勝って
私はかなり楽しめた。
タダ、もう少し色々知りたい部分もあるのだけれど。
もしかしたら、原作は「めっちゃ面白い」のかも…って思ったが。
(オチが分かった以上、もう読む気もない…。 スマヌ)
結果、本作は「胡散臭いコメディ」作品で御座います。 捧腹絶倒とかにはならんが、
時々、クスっと笑える部分が私にはあったしな。 若いお方達には、案外不向きなのやも?
「ヨウコ」と聞いて、「何ヨウコ」と答えるかで、別れるのかも? ふふふ、どうじゃ?
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