かげろう(R-15) | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                   

2003・仏     ★★★★☆(4.1)

                   

監督:アンドレ・テシネ

出演:エマニュエル・べアール  ギャスパー・ウリエル  グレゴワール・ルプランス=ランゲ

                     

                  

名匠アンドレ・テシネの監督最新作。

                        

テシネ監督とは「深夜カフェのピエール」以来12年ぶりのコラボレートとなる

トップ女優エマニュエル・ベアールが美しい未亡人に扮し、戦時下ならではの

心の渇きを見事に表現する。

                        

そんなベアールとやがて愛を交わし合うようになる謎の青年を好演した

新星ギャスパー・ウリエルの存在もポイント。

撮影監督は名手アニエス・ゴダール。 (シネマトゥデイより抜粋)

                      

                 

                     

ブタ

こんな形で、本作の記事を書く事になるとは…。 本作も好きな作品。 手持ちのDVD っす。

                           

                        

1940年6月。

パリにはナチス・ドイツ軍が攻め込み、夫を亡くした教師のオディールは、13歳の息子フィリップと

7歳の娘カティを連れて南仏を目指す。

                            

                         

やがて爆撃により、周囲の人々が倒れていく中、17歳の少年イヴァンが、母子の命を救う。

                              

                          

少年の彼を警戒しながらも、共に森の奥深くへと進むオディール達。

まもなく彼らは無人の屋敷を発見し、そこで共同生活を営むようになる。

                             

                           

最初はイヴァンに心を許さず、不法に他人の家に滞在する事に罪悪感を持っていたオディールも、徐々にこの生活を受け入れていく…。

                       

                    

ふとした事で、イヴァンが字が読めない事を知り、彼に字を教えながら、彼女には

別の感情が芽生え始めていく。

                                    

                      

そんな中、戦火から逃れた2人の軍人が屋敷にやってくる。

イヴァンは過剰に、彼らを警戒するのだったが…。

 

<やっぱり字幕は無いけれど…>

                          

                         

若干19歳の時に、17歳のイヴァン役に抜擢のギャスパー様。 

多分、1年後位のインタヴューの時の方が幼い気がした。

              

「シラミ」がわいた為に坊主にしたと言うイヴァンだが…。  この坊主の時の方が妙に

大人びて見えて、しかも何気に「色気」が漂う。  しかし、其れは…。

                  

オディールは爆撃から逃げる時に、思わずおしっこを漏らしてしまう程の恐怖を味わい

カティを連れて逃げるだけで精一杯で、フィリップを守ってくれたイヴァンにお礼は言うけれど

知ったかぶりをするイヴァンを「馬鹿呼ばわり」してしまう。

                  

其れに怒ったイヴァンだったが、彼も又1人は嫌だと思い始めていた所。

見つけた、立派な屋敷に一緒に住み始める事に…。

                           

                        

最初はイヴァンについて、警戒心の方が強かったオディールも、一緒に暮らし始めると

たくましく生き抜く力を持つイヴァンの事を信用し、褒めたり、喜んだりと家族の一員として

認めつつ、彼への偏見も変化していく。 そして…。 

                         

                    

フィリップも、そう言う年頃の少年らしく、イヴァンに憧れたり、邪険にされると嫌いだと言ったり。

                   

そう、イヴァンにはそう言うカリスマ性もある様に感じる。

けれども、一体彼は何処からやって来たのか?  どうやって1人で生きて来たのか?

               

監督曰く、「イヴァンは幽霊とも、想像上のモノとか」と考えられる様な存在なのだと。

                    

             

一等最後に、イヴァンの正体が明かされるのですが、其処でオディールは

一旦は、女だったけれど、母親へと戻っていくのでしょうね。

                    

                 

↑このバスタブに浸かっている時には、母親から、タダの「女」に変わっていく様を感じる…。

風呂に入っている時間が長すぎて、心配したフィリップがドアを叩くと、又母親へと…。

                      

このオディール役のエマニュエル氏がホンマにピッタシカンカンでね。

                 

態度は「教師」の凛とした部分、でもとろけそうな顔面で見つめられたら、誰しもグッときまっせ。

                       

監督は、何度も何度もこの2人が愛し合うシーンが必要だったのか、否かを考えたと…。

其れは最後まで、答えが出ずに、まだ「どうかなぁ~」と言っていたが。

               

このシーンで、ぼんやりとイヴァンが「何処から来たのか?」が想像できる…。

なので、ある意味「唐突やな」とは思うけれど、やっぱいるシーンではなかろうか?

                    

もし、このシーンが無かったら…。  初めて見た時から今まで、記憶に残る作品となったかな?

私的には、もし無かったら、好きな作品にはなってなかったと思うなぁ~。

                      

             

ポスターだけを見たら、あらま、激しい作品やろか?とか思うかもしれないけれど。

案外、肩透かしやったと感じるやもな。

               

前のブログに本作の記事も書いたのだが、もっとちゃんと書けていた気がする。

言い訳をすると、本作を的確に表す言葉が今日は全く出て来ない。

(いや、いっつもこんなもんやろ!とも思うが…)

                

気になる貴方様は、ご自分の目でお確かめくださいませ。(なげっぱでスマヌ。滝汗)

                     

               

                    

兎にも角にも、今後は脂の乗り切った「イケてるオヤヂ」の彼を見る事は出来ない事が

何よりも残念。  癖のある作品チョイスに驚かされる事もない。

                 

本作で惚れた、ギャスパー様が何気に最近精力的になって来ていたのを喜んでいたのだけれど

「ムーンナイト」を撮り終え、遺作となるそう…。

                

人の命は、つくづく儚いものと思うばかりなり…。

                     

           

昨夜は結構なショックを受けたが、「何時でも見れるし」と思っていて、見ていない作品を

取り敢えず、ドンドン潰していこうと、前向きな私が居ります。 安心してください。

(未だ「ヒース」作品は、なかなか辛くて見れません。 アントンはOKなのになぁ~。)

                

暫くは、「ギャスパー様祭り」が開催されるやも…。  予定は未定でゴワス。

                 

                    

という訳で、「小虎ちゃん」に伝言。

例の作品はまだ見ておりませんが、近々やっつけて、レンタルしたい作品があるので

それまで、少々お待ち下されませ。

 

 

                  

                   

                                  

                        

 

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