2021・台湾 ★☆☆☆☆(1.4)
監督:シュー・ユーティン シュー・チーイエン
出演:ウー・カンレン アイ・イーリャン フー・モンボー リン・メイシュウ
2021年2月に公開された台湾の恋愛映画。
台湾での上映が終了してから、監督のシュー・ユーティン氏は新たな観点から
表現したいと思い、「ディレクターカット」版を改めて制作のうえ、Netflixで配信したのが本作。
ドラマだと思い込んでいたが、映画だったわ。 という事で、マタマタ台湾産を見る事に。 Netflix。
33歳のグオ・チンは、会社で中間管理職として部下を纏め、真面目で仕事も出来る女性。
ストレートで物怖じせず、遠慮しない性格の為、会社で「鉄仮面」というあだ名をつけられている。
「自分は皆から嫌われる」と考えてしまう自己肯定感低めのシングル。
友人も少なく、Facebookで繋がっている知人も少ないものの、2人の男性をブロックしている。
1人はCMディレクターのナン・ジーヤン。
彼は映画監督を夢見るが、恋愛スキルの方が監督としての才能よりも優れている奴。
もう1人の男はジャオ・シューウェイ。
優しい人だが、優しすぎる故に、よくチンを誤解させ、失望させてしまう…。
この2人の男をブロックしてから5年経った現在、チンの元に一度は付き返した宅配便が
再配されて来る。
荷物はジーヤンからで、中身は連絡が付かないチンにあてたメッセージ動画が収められた
タブレットだった。
配達員が話していた「かなり具合が悪そうです」を意味する様な内容が…。
ようやく2人のブロックを解除する事を決意したチン。
同時に自分の心に蓋をする事も止めようと思ってみたり…。 5年前に一体何があったのだろうか?
<予告編が字幕なしで分かり辛いよね。 会話が結構面白かったりするんだけれど>
本作は、大好きだった「先に愛した人」の監督達作品。
<多分、その繋がりで出演だと思うが、↑オキニな「ロイ・チウ」氏がカメヲ的に出演。>
が、全く気付かずに後から出演している所を見直す。←始末書もんだな。(ホームレス役)
とは言え、タイトルにある様に「ディレクターズカット版」だそうだが、劇場版と比べてみたい。
得点を見て分かると思うけれど、実際サラッと見ると「なんじゃこれ?」な作品。
メッサ面倒くさいと言うか、ウザいというか、まどろっこしいと言うか…。
でも、やっぱ嫌いになれない作品だわ。 オチが分かって号泣っす。
映画としての得点は低いんですけれど、私にとってはかなり好きな作品で、今でもウルウルする位。
そして、本作も「メサメサ切ない」。 堪らんわぁ~。
現在は鉄仮面のチンも、5年前は花も恥じらう、可愛い女子だった。
そんなチンが、「どうにも許せない」とブロックした2人の男についてのストーリー。
<ジーヤン> 相当に面倒くさい奴。 でも放っておけない理由がある。
そのジーヤン役をこの間から、オキニではないけれど追っている「ウー・カンレン」氏。
本作の前の作品で10キロ落として出演し、本作の為に20キロ太ったそう。
(その時の食事を集めた動画を見たけど…。 相当に辛かったみたい。 太るのが)
<僕の告別式に来てくれる?> そんな事を言ってくるから…、思わずブロックを解除してしまった。
<住む所がないから…> チンの部屋に居候に。 仕事が忙しくて片付けないチンに代わって
整理整頓していくジーヤン。 女子力高めで、其処には必ずメッセージが…。
私が見た「ウー・カンレン」氏作品では、弁護士とか法学医とか「堅い」イメージ役だったけれど
「映画監督」になりたい、CMディレクターで、実は妻子もいる…のだがフットワークの軽い奴。
<このシーンもホンマに泣かされたな…> 理由は教えない…。
<シューウェイ> 部署は違うが会社の同僚。(5年前) チンとは大親友で本当に良い奴。
会社からのペア旅行が当たって、「チンと行きたい」と皆の前で宣言した。 チンもOKした。
ヴィヴィアン・スーのファン。
<旅行当日> 奴はチンの前に現れなかった…。 何故かは教えない。
そんな事が原因でブロックしたまま5年間を「鉄仮面」で過ごしたチン。
解除してようやく分かった「真実」…。
作品を見終えた時は、泣いたけれど、其処までの良さは感じなかったけれど、
今記事を書きながら、「また泣いとるで」状態で…。 いやぁ~、やられる内容や。
ジーヤンが映画好きで、映画の名セリフを一杯話す。←その作品チョイスに苦笑してしまう。
私の好きな作品やんかいさ…。
いやぁ~、ウザい作りになっとる本作だけれど、案外これの方が良いのやも。
牛みたいに反芻せねばならないけれど、噛めば噛むほど「味」が出る作品なのかもしれないな。
この監督達も、メモに残しておかねば…。
そして、しつこいのだが「ウー・カンレン」氏の作品をもう1本見つけてしまった。
其れも絶対に見るつもり。 どうかお付き合いくださいませ。
本作は95分で、本当にサクッと見れますが、ぼんやり見てると「何やったん?」に
いや、しっかり見ててもなるやもです。
それでも、「見てみたい」と言うチャレンジャー向けな作品っす。←自己責任でと…。
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