2017・米 ごめんなさい。
監督:エリザ・ヒットマン
出演:ハリス・ディキンソン マデリーン・ウェインスタイン ケイト・ホッジ
原題「Beach Rats」は2017年に公開された青春映画。
2017年サンダンス映画祭で、女流監督エリザ・ヒットマンが監督賞に輝いた作品。
主演はハリス・ディキンソンが務めた。
本作は日本国内で劇場公開されなかった。
大人向けってどないやねん!って事ですが。 本作も余り資料が無いので、
提示されたそのままを。 Netflixで見れますねん。
ブルックリン。
19歳の青年フランキーは、学校にも行かず働きもせず、ビーチや夜の街を仲間達と
あてもなく徘徊し、ヤクをキメる日常。
家族は、母親と妹のカーラ、末期ガンで自宅治療の父親が。
夏の金曜の夜の花火大会で、逆ナンされたフランキー。
シモーネを自宅にお持ち帰りするも、彼女の誘いに答えられずに、茶化した態度に
怒った彼女は早朝に帰ってしまう…。
翌日、イカレタ態度をシモーネに謝罪し、2人は交際を始めるが…。
そうは言っても、仲間達とつるむ事もやめないフランキー。
態度を改める気持ちもさらさらない。
そんな中、父親がガンとの闘病の末、亡くなる。
実は自分の事が、自分でも理解出来ないフランキー。
仲間や家族に知られない様に振る舞ってはいたが、男性に惹かれる自分を自覚する。
だが、シモーヌと言う恋人がいる事も公言して憚らない。
しかし、彼女とのSEXはなかなか上手くいかず、SNSで知り合った男性達と身体を
重ねる事で充足感を得ているのは事実だったのだが…。
↑後半は、散発して坊主頭に。 ちょっと幼く見えるけれど、
これもなかなか似合っている。
<↑「マティアス&マキシム」で凄く良かった「ハリス・ディキンソン」氏>
本作が長編初主役作品。
揺れ動く19歳の夏の青春映画なんだけれども、「大人向け」で分かる様に、
ボカシも無いような映像が多々出て来る。
フランキーは、将来の事とか、漠然とした夢を追う事への不安ではなく、
自分が「何者」なのか? 「ゲイ」なのか?
そう言う事を「ハッキリ」させねばならないのか?等々…。
グラグラ揺れる気持ちのままで日々を過ごす、私から見れば、
「迷える子羊」のお話って感じだが。
人の事は良く分かるけれど、いざ、自分の事になると…ってのは、分からないでもない。
<↑「毎度あり~」な腹筋も、魅せ捲り>
日がな一日↑彼らとつるむ。 楽しいのか、面白いのかも良く分からん。
ドラン監督が「マティアス&マキシム」で、「ハリス・ディキンソン」氏を
使いたかったのも良く分かる。
「マティアス&マキシム」の最初のテロップに、本作も含まれていたのも、
監督好みだろうなとも。
フランキーは間違いなく「ゲイ」なんだろうけど、それを認めたくない自分がいる事も
事実で、その狭間で揺れ動いているのだろう。
仲間にも家族にも「カミングアウト」出来ない自分。
得点の「ごめんなさい」は、フランキーの事を心配する母親目線でしか
本作を見る事が出来なかったのだが。
私は本作のかーちゃんとは「違う」からな~。
なので、結構「疎外感」多しで、本作にはのめり込めなかった。
そう、見終わって「あっそ!」って感じだった。心の中ではちょっと期待していたんだけどな。
批評家の方達のレヴューだとかは、かなりの高評価で作品自身の出来の良さも
アピールされてた。
気になる貴方様は、どうでしょうか?
ですが、あくまでも「大人向け」ですからね、コッソリと…ね。
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