2019・豪 ★★★☆☆(3.8)
監督:レイチェル・グリフィス
出演:テリーサ・パーマー サム・ニール サリヴァン・ステイプルトン スティーヴィー・ペイン
オーストラリア競馬界最高峰のレース、メルボルンカップを女性騎手として初めて制した
ミシェル・ペインの半生を描く伝記ドラマ。
競馬一家に生まれた彼女がさまざまな困難を乗り越え、栄冠を目指して努力を重ねていく。
主演をテリーサ・パーマー、彼女の父親をサム・ニールが演じる。
レイチェル・グリフィスが長編初監督を果たした。(シネマトゥデイより抜粋)
ポスターとかで、いっつも「クリステン嬢」と間違ってしまい、お世話になっとるemiさんのコメントにも
「新作か!」と思ったと書いたのに、ジャケット見て、慌ててレンタルした。 けけけ、ボケとるな。
化粧っ気がないとホンマに似ておるが…。 という訳で、レンタルで見ました。
10人兄弟の末娘として生まれたミシェル・ペイン。
彼女の生後間もない頃に交通事故で母が他界したが、父や多くの兄弟達に囲まれて
健やかに成長する。
ペイン家は調教師の父をはじめ、兄弟の殆どが騎手という競馬一家。
何の疑いも無しに、当然の如くミシェルも思春期にあたる頃には、騎手になる事を願うようになる。
やがて華々しいデビューを飾るミシェルだったが、落馬によって騎手生命を左右する様な
大ケガを負う…。
それでもミシェルは、亡き母と家族の思いを胸に、女性騎手では勝てないとされてきた
競馬界の「聖杯」に挑むのだったのだが…。
<ご本人達 聖杯を実際に勝ち取ったミシェルと兄・スティ―ヴィ>
オーストラリアで最も栄誉あるレース「メルボルン・カップ」に、女性で初めて勝利した騎手
ミシェル・ペインの伝記ドラマ作品。
10人の子供が有りながら、其の内8人が騎手になると言う、馬に関わる一家。
ミシェルは末娘で、1つ上の兄はダウン症。
本作では、御本人が自分を演じる事となったスティーヴィ氏。
勿論兄弟皆だが、特に彼は見極める眼を持つ馬好きで、厩務員となった。
そして、ミシェルと本当に仲が良い。 役者ではない彼の演技で、ほんわかと暖かさも加わる感じ。
監督は、長編初監督の「レイチェル・グリフィス」氏。 カメヲでシスター役にも…。
「メルボルン・カップ」で聖杯を狙いたい調教師のダレン役を「サリヴァン・ステイプルトン」氏。
「どこかで見たな?」って思っていたら「ブラインド・スポット」の刑事さんやん。
目に入れても痛くない末娘、大事に育ててはきたが、父親に似たのか「頑固」この上ない。
そんな似た者同士の父とミシェルの確執(そう言うのは大袈裟な気がする)も。
特に長女が、落馬で死亡すると言う事実がある為に、素質は認めるものの、肩ひじ張らずに
女性としての幸せを願う、普通の父親の思いも感じ取れて、ウルウル。
そして、即勝敗が分かれる「勝負」の世界で、揉まれると共に「性別差別」にもぶち当たる。
急場しのぎのロッカールームだったり、場数を踏みたいミシェルが、お願いに行ったら
「寝てくれるのなら」って、露骨に言う奴も。
一番驚いたのは、実際のレース中に騎手達が罵詈雑言言い捲り状態で、走っているってホンマ?
「オラオラ、邪魔じゃ、ボケ!」みたいな感じ。 ホンマにびつくり!
けれども、何より驚かされたのは、ミシェル自身の怪我の多い事。
本作では、頭蓋骨骨折とかを克服し、メルボルンカップへ~みたいに描かれているけれど。
其のたんびに、実兄はインタヴューに応えて、「今度こそは引退して欲しい」と言っている。
そんなに、多いんや。 怪我の治療もリハビリもあるけれど、落馬の恐怖心とかはないんかな?
そう言う事も、思わず考えてしまった本作。
そんな簡単じゃなかっただろうと思われる、リハビリシーンや、諸々はあるけれど、最後の
レースシーンで、何も賭けていなくても、ついつい前のめりになって応援してしまうのは必至。
特に、女性が見ると勇気づけられるし、競馬ファンのタカさんには見て欲しいズラよ。
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