2019・デンマーク・スウェーデン ★★★☆☆(3.8)
監督:マイ・エル=トーキー
出演:トリーヌ・ディルホム グスタフ・リンド マグヌス・クレッペル スティーヌ・ギルデンケアネ
デンマークのマイ・エル=トーキーが監督を務め、国内外で高く評価されたドラマ。
仕事も家庭も順調な女性が、義理の息子と性的な関係を持つ。
「ザ・コミューン」で第66回ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を受賞したトリーヌ・ディルホムが
自らの人格を崩壊させる主人公を演じ、グスタフ・リンド、マグヌス・クレッペルらが共演している。
(シネマトゥデイより抜粋)
本作はポスターだけで「観たい!」って思っていたけれど、韓流塗れで身動き取れない私は
お家で観賞。 レンタルで見ました。
児童保護を専門とし、性暴力や虐待を受けた子どもたちに力を尽くす聡明で愛情あふれる
優秀な弁護士アンネ。
プライベートでも医師の夫と幼い双子の娘たちと幸せな家庭を築いていた。
そんなある日、夫と前妻との息子で17歳の少年グスタフが学校を退学になったのをきっかけに、
彼を家族として迎え入れることに。
心に問題を抱えていたグスタフだったが、アンネは根気強く彼の心を解きほぐし、
次第に2人の距離が縮まっていく。
そしてある時、アンネはグスタフを誘惑し、ついに2人は一線を超えてしまうのだったが…。
ポスターを見て、大好きな「かげろう」を思い出していた。
ポスターは、何気に似ておるが、内容は全く違うモノでした。
児童保護専門の優秀な弁護士アンネ。 何不自由ない生活を送っている。
夫は医師で、双子の娘の母親。 仕事面では、声をあげられずに心に傷を持つ子供たちの
唯一の強い味方として日々を過ごす。
夫には元妻との間に1人息子グスタフがいたけれど、問題を起こして父親と一緒に暮らす事に。
行き成り17歳の息子が出来たアンネだが、始終不満げなグスタフと打ち解けずにいた。
が、夫のいないある夜に2人は関係を持ってしまう…。
夢中になるグスタフに反して、あくまでも「ひめゴト」としてグスタフとの関係を保ちたいアンナ。
けれど、人前でも関係なく親し気な態度を取るグスタフに危機感を感じたアンナは、
グスタフが家から出て行く様に仕向けるのだったが…。
17歳の思春期の男子が、突然家にやって来て、すぐさま「打ち解ける」方が気持ち悪いけれど。
始めはアンネも、其れなりの対応をしていたのだが、グスタフが自宅に彼女を連れて来て
部屋から漏れる声で、察したり、↑湖に泳ぎに来て、グスタフが「泳がないの?」と聞くと
書類を睨みつつ「仕事優先」みたいに答えると「退屈な人だな」とポツリと言われる。
この一言が、2人を急接近させる言葉となる。
ギリシャ神話「パイドラー(フェドラ)」を基に製作された作品だという事だが。
何不自由のないアンネがグスタフに「手」を出す気持ちが、余りにも唐突で、
余りにも浅はかで理解に苦しむ。
此処はどうしても、そうなってしまう「何か」が欲しい所だな。
「人間だもの…」って思える部分だな。
しかも、児童保護に関わる仕事をしているにも拘らず、この先が読めない「愚かな人」には
思えないのも残念。
今や「婆様」の範囲になってしまった「ランプリング」様や「ヘレン・ミレン」氏だったら、
ドンピシャだったけれど。 もう少し、常に凛としていて欲しかったな。
本作の撮影時23歳のグスタフ役の「グスタフ・リンド」氏は、今後マッツとの共演作もあるらしい。
大きな声では言えませんが「かげろう」のギャスパー様の様に、「いやぁん」って思わなかったな。
おほほほほ。
グスタフを追い出してからの後半が、どうにも見るのが辛い。
アンネが物凄く薄っぺらい人に思えて、情けなかった。 しかも、ちょっと長かったな。
これが、男性の場合だったら、「もう、ホンマに病気やね」でスパッと終われるのに、自分と
同じ性だと、思わず考えてしまう。 まぁ、監督はそこを狙ったんでしょうがね。
自分の判断で、生きる道を選択するなら、最後まで覚悟を持って行って欲しい。
こういう、姑息な人間は、おらぁ嫌いだ。(by竹を割った性格)
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