2018・韓国 ★★★☆☆(3.8)(但し条件付き)
監督:イム・スルレ
出演:キム・テリ チン・ギジュ リュ・ジョンヨル ムン・ソリ
大自然に囲まれた小さな集落で自給自足の生活を送る女性の姿を描き、日本でも
橋本愛主演で映画化された五十嵐大介の漫画「リトル・フォレスト」を、韓国で新たに映画化。
「お嬢さん」で大きな注目を集めたキム・テリが主演を務め、イム・スルレ監督がメガホンをとった。
(映画.comより抜粋)
レンタル予約を上にして、今日届いて早速見た。 なので、レンタルで見ました。
都会で就職にも恋愛にもつまずき、故郷の田舎へと戻ってきたヘウォン。
幼なじみのジェハとウンスクと再会した彼女は、彼らと共に農作物を自ら育て、
旬の食材で一食一食を丁寧に作っていただく生活を送り始める。
こうして季節の移ろいを敏感に感じ、自然のサイクルに身を任せる暮らしを楽しむ
ヘウォンだったがのだが…。
今日の条件付きは邦画の「リトル・フォレスト」を見ている方だと分かって貰えるのでは?
数日前にオリジナルの文句等々を書いた記事を読んでいたかの様な本作の出来具合。
監督(女性)自身もインタヴューで語ってらしたが、子供を1人放って出て行くのは、韓国では
あり得ないので、大学の入試試験が終わった後母親が出て行くと言う設定に変更。
(これって、日本でもと思うが違うのか?)
「変だな」と思った部分が、オール変更されていた。
一番大きく違うのは、↑へウォンが本作の主人公で、彼女がソウルから帰ってくる場面から始まる。
(オリジナルでは、人間も作品内で脇役だった。)
なので、人間を描きつつ、脇役として自然も楽しめる。
1人の夜の恐怖もちゃんと感じる。 ←ジェハが気付いて子犬を連れてきてくれる。
最初は子犬だが、ちゃんと番犬にもなるし。 夜長にも悪戯されて、1人でも楽しそう。
手作り酒も3人で楽しむ。 ちゃんと摘まみを摘まみながら。
ジェハはソウルで働いていたUターン組。 実家に戻り果樹園を1人で始めている。 実家は農業。
ウンスクは、此処から出た事がない。 ソウルに憧れている。 農協に勤めている。
酔った勢いでジェハの帰って来た理由が聞けるけれど。 大納得。
ウンスクは自分だけ、都会を知らなくて引け目を感じている。
この3人、ボンヤリな三角関係が。 ふふふ。 同級生です。
母親からの手紙には、「ジャガイモパン」のレシピが…。 オリジナルでは教えて貰えないまま。
勿論、オリジナルと同じ設定部分も有りましたけれどね。
その部分は、「変じゃないかい?」とは思わなかった部分だったし。
へウォンは母親が出て行く時に叔母さんにお願いして行った為に、叔母さんの畑や田んぼを
手伝ったりしています。
家の前の畑には、色々植えているけれど。 本格的な感じではまるでないです。
なので、へウォンが「失敗」する事はないけれど、一寸手伝っただけでも、「腰が痛い」とか
音を吐くのも頷けます。 そりゃぁ~そうだよね。
そして、一番良かったのは台風が来てジェハの果樹園が大損害を被るシーン。
でも、ジェハ「高い授業料を払ったと思って、頑張るよ」って言うんですよね。
このジェハ役の「リュ・ジョンヨル」氏は、「恋のスケッチ 応答せよ1988」で、幼馴染の
5人組の中で、センスが良くてイケてる面の役なんですけれどね。
(結構シャイなのか冷たく思える)
<応答せよ1988> 左端は、最近よく出て来る「幼い依頼人」のイ・ドンフィ氏。
本作では、良く気の付く心の優しい青年役で、こっちに戻る時に別れた元カノが
訪ねて来るのですが、その彼女がスゲェ~美人で、へウォンもウンスクも戦々恐々。
オリジナルは2本に分かれていましたが、本作は103分で4つの季節を描いてます。
料理は、オリジナルと似ているモノもあるし、もっとお洒落なのも。
韓国らしい「トッポギ」も食べてたよ。
<なんて事ない、キャベツのサンドイッチが無償に美味そうだった>
オリジナルの方が、自然映像が一杯で、ネイチャー作品としても見れるだろうけれど。
本作の方が、映画としては自然で断然好き。
でも、もう少し色々突っ込んだ部分も見たかったけれど。
わりと早足に感じました。
実は監督をやりながら、農業もされているそうで、指示を出してもなかなか上手く動けない
スタッフの代わりに、ちゃっちゃと田んぼに入って用意したりしちゃったそうです。
頼もしいわ。
ラストもね、良い感じでね。 何度でも見直せるな。
↑こういう料理も見れます~。
そうそう、へっぴり腰で薪を割る彼女にホッコリしちゃいますって…。
ただ、オリジナルを見ずに本作だけだと、ちょっと物足りなく感じるやも…。
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