メランコリック | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                 

2018・邦画     ★★☆☆☆(2.6)

             

監督:田中征爾

出演:皆川暢二  磯崎義知  吉田芽吹  羽田真  矢田政伸  浜谷康幸

                        

                      

深夜に人が殺される銭湯を舞台にしたサスペンスコメディー。

                            

第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞、第21回ウディネ・ファーイースト

映画祭でホワイト・マルベリー賞に輝いた。

                                 

本作で長編デビューを飾った田中征爾、主人公を演じた皆川暢二、本作にも出演した俳優で

タクティカル・アーツ・ディレクターとしても活動している、磯崎義知が立ち上げた

ユニット One Goose が製作。(シネマトゥデイより抜粋)

                        

                            

                               

ブタ

いつもお世話になっておる、noriさんからのリクエスト。 今日でないと時間的にもキツイし

満額で見ないといけないので、本作のみ見て来た。  大阪は上映開始が遅かったのよね、お待たせ。

                              

                         

東大を卒業したのに冴えないニート生活を送っていた30歳の和彦。

                            

たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と再会したのがきっかけで、その銭湯で

バイトを始めることに。

                                  

                              

しかしほどなくして、そこは深夜になると「人を殺す場所」として貸し出されている事を

知ってしまう和彦だった。

                  

最初はビビった和彦だったが、綺麗に清掃を済ませると、オーナーの東から特別手当が

貰える事に喜び、次の仕事が入るのを期待してしまう。

                              

                      

和彦は1人勝手に、殺人は先輩の小寺さんがやって、自分は跡片付けを請け負うと思い込んでいた。

                          

                      

が、「今日は用事がある」と断ったけれど、まだ銭湯に明かりがついている事に気付き、手伝いに

入ってきたら、同期の松本に絞められた…。

              

それを見た小寺さんが、「今日は2人で片付けてくれ」と…。

                           

                       

同期の松本は、頭も悪くて、仕事も熱心ではないのに、こんな大事な仕事を頼むとは…と

不満をオーナーの東にぶつけると、「昼の銭湯の仕事リーダーは和彦君。 夜の仕事のリーダーは

松本君にする事にしたから…」と、言われてしまう。

                         

                  

それでも、文句も言わずに夜の仕事も手伝う和彦だったのだが…。

                           

                   

私以外の皆様は、非常に高評価です。 連日満席が続いたとか…のニュースも読んだしね

監督は、初長編作品で「第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞」も受賞だし。

                      

なんですが~、私の頭の中に「第2のカメ止め」の言葉がチラチラあって、その為に一寸

期待し過ぎたかなって言うのが本当の所。

                         

                     

オーナーの東は、ヤクザの田中に多額の借金があって、その為に「人を殺す場所」として

夜の銭湯をリースしている。

                     

東も、きっと過去には「訳あり」な人物であったのだろうけれど…。

                           

                

東大出の和彦よりも、松本の方が重宝がられるのも、解せない和彦…。

何故なのかは、おいおい分かって来る。

                       

                         

ちゅーかね、ブラックコメディなんだけれど、メサメサ軽いのよね。

                 

確かに「銭湯」での殺人は掃除が簡単と言えばそうなのだが。

一般ピープルの主婦が自宅の風呂場で、遺体解体をする「OUT」で、凄い衝撃を受けたし。

遺体を燃やしちゃう「湯を沸かすほどの熱い愛」←遺体処理の為ではないけどね。

                

で、色々と先に見ちゃっているので、其処までの驚きもない。

                      

しかも、遺体を運んだり、窯に入れたりとかの描写は一切ない。

銭湯の洗い場で殺したら、次は窯の前で処理終了状態。

                

始めて遺体を目の前にして、「吐いたり」「腰が抜けたり」もない。

やっぱ、その辺で、その人となりとかが出るんじゃないかな?  1回目から全然平気。

(殺人現場を盗み見して、ちょっと腰が抜けたみたいにはなっていたけど)

                  

なので、和彦も「血に強い」学科の卒業だったりしたら、どうなんかな?

その辺のリアルさが全く無いので、めっさ軽い調子に思える。

                       

            

同級生の百合ちゃんも、恐ろしく物分かりの良い子だしね。 めっさ都合の良い女やん。

                   

                      

                                                

コスモス

ちょっとネタバレ含みます~。  読みたくない方は、すっ飛ばしてね。

                    

松本を運んだのが実家って…。 ←此処で私の妄想は最高潮に「おかんが実は秘密組織の人間」とか

いえ、ごく普通のおかんでした。

             

毎夕ご飯に「揚げ物のおかず」を出す、おかん。 (何か秘密があるんちがうん?ないねん)

                           

松本の服に開いた穴の位置では、「即死」でしょう。

其れをごく普通の家で処置するって…。  しかも救急箱で、ホンマにあり得ん。

                     

しかも、おかんは驚きもしない!  親子揃って、不感症なん?  驚きが顔に出ない人?

                       

                               

その辺がねぇ~、益々ご都合主義なんすけど。  なので、益々リアルさが無くなる。

                         

                

見てるこっちは、妄想は膨らむものの、全くドキドキハラハラする場面が無い。

なのに、毎日の様に殺人は行われる。  コメディなので、良いんですか?

               

結構期待大で見に行った私が悪いのですね。

                        

                               

最後にもう1つ。  noriさん怒らないでね。

                        

               

和彦が、「ココリコ田中」に見えて、仕方なかったんですが…。  それに私は笑えて来た。

                     

               

やっぱ幾らコメディでも、一般ピープルがそれらに加担する時の「罪悪感」とか「恐怖」とかが

見えて欲しかったなと…。  あの日以来、眠れないとかね。

             

松本が和彦に、怒鳴るシーンが有りますが、それを松本に言わせるなら、その台詞が生きる

シーンが欲しかったと思いますが…。

                      

              

何度も言いますが、皆さまこぞって高評価の本作です。 

こういうノリの作品ですと言うならば、乗れない私が駄目なんでしょうね。

                  

どうぞ、高評レヴューに飛んで行ってちょ!

                         

                         

                          

                           

                            

                            

 

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