メモリーズ・オブ・サマー(PG-12) | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                      

2016・ポーランド     ★★★★☆(4.2)

                 

監督:アダム・グジンスキ

出演:マックス・ヤスチェンプスキ  ウルシュラ・グラボフスカ  ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ

                  

                       

ポーランドのアダム・グジンスキが監督と脚本を手掛けたドラマ。

                          

1970年代のポーランドの田舎を舞台に、少年が体験するひと夏の出来事を描く。

                                        

出演はマックス・ヤスチェンプスキ、ウルシュラ・グラボフスカのほか、第27回東京国際映画祭の

コンペティションで最優秀男優賞を受賞したロベルト・ヴィェンツキェヴィチら。

(シネマトゥデイより抜粋)

                   

                          

                        

ブタ

火曜日に見た作品。 記事にするのが遅くなったけれど、私的には凄く気に入った作品。

                         

                        

1970年代末のポーランド。

                             

小さな田舎町に暮らす12歳の少年ピョトレックは、父イェジが外国へ出稼ぎ中のため、

母ヴィシャと2人きりで夏休みを過ごしていた。

                                 

                                

一緒に池で泳いだり、家でゲームをしたりと、楽しい時間を過ごしていくピョトレック。

                                 

                            

しかしやがて、ヴィシャは毎晩のように一人で外出するようになり、おしゃれをして出て行く

その様子に、次第にピョトレックも恐ろしいことが起こり始めていると察していく…。

                                  

そんな中、都会からやって来た少女マイカと仲良くなり、心惹かれていくピョトレックだったが…。

                                      

                      

↑このシーンから始まる本作。  多分、予想では礼拝に出かけるのかな? 

正装で歩いて行く母と息子。

                    

踏切を渡る母親、後から歩いて来る筈のピョトレックが踏切の真ん中で立ち止まっている…。

遮断機が下りて、列車がやって来る…。

(このシーンは、ラストに繋がります)

                             

                      

2人だけが知っている穴場の池。 ママと一緒に飛び込んだり泳いだり、岸で日光浴がてら

チェスをやったり…。  パパは出稼ぎでいないけれど、大好きなママが一緒に遊んでくれる。

                                   

                  

都会から、母親に無理やり連れて来られたマイカ。  ちょっとだけ「ワルぶりたい」お年頃。

マイカの母親も「ホトホト」困っている…。

                               

                    

声を掛けたピョトレックは、マイカを誘って秘密の池に泳ぎに行く。

                        

そうやって、楽しい夏休みが過ごせそうだったのが…。

                               

                   

マダマダ、お子ちゃまなピョトレックなんですが、其れなりに身体の変化も起こって来る。

けれども、ママにハグして貰うととっても安心。  彼は反抗なんてしないよねって感じ。

                          

でも…。  始めは、仕事で呼ばれたと夕方になると出かけていくママ。

「仕事が忙しいのよ」とか何とか…。

               

ピョトレックが電話に出ると無言電話…。  パパは決まった曜日の決まった時間に電話してくる。

                         

                  

段々と「何か変だな」と気づき始める。  そうなると、出かけるママを阻止したくなる。

お気に入りのイヤリングや、鍵を隠したり。  一張羅のワンピにジュースをこぼしたり…。

                          

それでも、何が何でも出かけるママ…。 始めは言っていた言い訳も、今では何も言わずに出て行く。

                           

楽しい筈の夏休み…だったのに。

                              

                       

ピョトレックは其処まで、色々話す子供ではないのですが、その表情で大体の考えている事は

読める感じです。

                   

本作は、彼のひと夏の経験のストーリーです。 

けれども、ハリウッド的な良くある女子とのひと夏の経験ではなくて、大好きな人の「裏の顔」を

知ってしまうと言う体験。

                

これも一つの大人になると言う、通って行く道なんですけれど。

ピョトレックは想像もしなかった形で、それらを知る事になってしまいます。

                              

                    

上機嫌だったママは、やがて何日も寝込む事に…。

                           

親友に慣れそうだったマイカは、ピョトレックをボコボコにしたいじめっ子と毎日会う様になり

身体を引っ付けて、キスを…。

                      

此処で、ピョトレックの男友達がいれば、「女子の心が分からない」って相談したりできるんだけど

夏休みで、おばあちゃんの所に行って、何時帰るか分からない。

                    

                         

確実な事は分からないけれど、段々とピョトレックの中では、膨らんでくる妄想…。

                             

                    

そんな時、サプライズ的に父親が帰宅する…。  ママは超嬉しそう…。

「何も無かったか?」と聞かれるピョトレックは、「無いよ」とはいったのだが…。

                        

                    

酸いも甘いも知った大人の人には、「はっはぁ~~ん、ママは浮気しているのね」ってすぐに分かるし。

ピョトレックの事を大事にして、一緒に遊んでいた「良い」ママから、「悪い」ママに…。

                       

其処まで浮かれるか? ちゅー位見え見えだったりするけれど、恋に破れてボロボロになったら

ちょっと可哀想に思えたり。

そう言う事が、一切説明も、其れについての台詞もないのですが、手に取る様に分かる。

                    

そして、どうしようもない「ドロドロ」だったり、「グチャグチャ」になったりもない…。

だけれども、いろんな場面でメチャメチャ緊張するし、手に汗握ったりもある。

                       

                  

音楽もそんなに流れる訳でもない。

                      

そう言う風に書くと、退屈な様に感じるけれど、それがそんな事はなく、もうピョトレックを見つめて

守ってやりたくなる。

                    

ママが大好きな12歳の男の子だけにね、不憫だわ…。

でもね、12歳でしょ。  もうちょっと大人になろうよって感じもあるけどね。

                    

                    

なかなか、良く出来た好きな作品でしたが…。  上映している所はごく僅かです。

まぁ、レンタルになった折には…、如何でしょ。

 

               

                                               

                

 

                                

 

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