2016・米 ★★★★☆(4.2)
監督:アンドリュー・ロッシ
出演:アナ・ウィンター アンドリュー・ボルトン ウォン・カーウェイ リアーナ
ニューヨークのメトロポリタン美術館で、アメリカ版「VOGUE」編集長であるアナ・ウィンターが
毎年主催する「メットガラ」の舞台裏を追ったドキュメンタリー。
2015年5月に同イベントが特別展のオープニングを兼ねて行われるにあたり、 アナと
キュレーターのアンドリュー・ボルトンが中心となり一流デザイナーらの協力を得ながら
準備に奔走する様子に密着。
パワフルで緻密な仕事ぶりに圧倒される。(シネマトゥデイより抜粋)
見たくて見たくて。 こう言うドキュメンタリーも絶対有りだと思う。てか、本当に嬉しかった。
ニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)で毎年5月に開催され、“ファッション界の
アカデミー賞”とも称される世界でもっとも華やかなファッション・イベント“メットガラ”。
本作は2015年のメットガラと、それに合わせて開幕する企画展“鏡の中の中国”の舞台裏を、
イベントの仕掛け人である“プラダを着た悪魔”ことアナ・ウィンターと展覧会の準備に
奔走するMET服飾部門の主任キュレーター、アンドリュー・ボルトンに密着して描き出す
ドキュメンタリー。
↑この方が「プラダを着た悪魔」のご本人様。 メットガラとは毎年開催されるファッションイベント。
そのイベントに参加した人達からの寄付金で、メトロポリタンの服飾部門の資金にしている。
↑本作の本当の主役。MET服飾部門の主任キュレーター、アンドリュー・ボルトン氏。
10代の頃より、キュレーターになりたかったそうな。 裏方も「ド」が付くくらいの裏方。
開催日、数日は寝てないんじゃない?ちゅー位。
そんなに彼が頑張るには訳がある。 普通の美術館には服飾部門等は無い。
メトロポリタンは「服飾」もアートであると言う考えで、展覧会や部門を設けている。
私自身は服飾も立派なアートだと思うけれど。 反対に服飾デザイナーの中にも未だファッションは
「アートではない」と言い切る方もいる。(有名ブランドだぜ)
今回は企画展“鏡の中の中国”の8か月前からのドキュメンタリー。
企画展の方には「ウォン・カーウェイ」監督も参加する。
と言うのも、西洋人から見た中国と中国人が配信したい中国に、温度差が生じる事や
政治的な部分も関わって来るし、差別的な捉え方をされては困ると言う所など、問題は山積みの為。
アナは、「ヴォーグ」の編集長の仕事をこなし、メットガラの小さな事から全てに目を通し口を出す。
ポスターにもなっているこのシーンは、まるで映画のワンシーンの様に美しい。
このドレスの胸元のドレープが堪らなく美しく、いや~、もっと眺めていたい位だった。
各有名デザイナーより、中国を意識した作品も展示されている。
ジバンシー等も多いよね。
「アレキサンダー・マックイーン」氏が亡くなった年にスグに回顧展を行い、それまでにない
入場者を叩き出した為に、今でも何かにつけて「マックイーン展」には及ばなかったと言われると
言うのが、アンドリュー氏の頭の痛い所。
それよりも良いモノを…と考えるのだが、資材一つについても、搬入が遅れて、後手後手になってしまう。
それでも、24時間経てばまた翌日はやって来る。
アナ氏はレッドカーペットに華を添えてくれる「セレヴ」達や、テーブルに着く席順にまで心を配る。
「この人達は来てほしくないわ」なんていう人も…。
そして、目玉の「リアーナ」氏は、他のセレヴの倍のギャランティが発生する事に、それを飲んでも
それ程メットガラに興味をリアーナ自身が示さない…。 これには「アナ」氏が直接お願い作戦を
なんて、裏話も聞ける。
そして、女王様の登場。 当然「ヴォーグ」の表紙にもなっていた。
この凄いローブドレスでレッドカーペットを登ったリアーナ嬢。 もう鳥肌が立った。
錚々たる面々が参加するこのパーティ。 やっぱ。ハリウッドセレヴなら呼ばれなきゃですよね。
凄かったわぁ~。
ファッションモデルがランウェイを歩くのとは、又違う凄さがあるよね。 目の保養になりましたです。
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