愚行録

２０１６・邦画　　　　　★★★☆☆（3.8）

監督：石川慶

出演：妻夫木聡　　満島ひかり　　小出恵介　　濱田マリ　　臼田あさ美　　市川由衣

「乱反射」「後悔と真実の色」などで知られる人気小説家、貫井徳郎の直木賞候補作を

実写化したミステリー。

未解決の一家殺人事件を取材する雑誌記者が、その思わぬ真相にたどり着く姿を追う。

メガホンを取るのは、短編を中心に手掛けてきた石川慶。

『悪人』で共演した妻夫木聡と満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美らが顔をそろえる。

羨望、嫉妬、駆け引きといった人間を深く見つめた物語に引き込まれる。

（シネマトゥデイより抜粋）

早く書かねば忘れちまうじゃんって思うけれど、本作はそうそう忘れないよね。

なにやら「イヤミス」と呼ばれているらしいが。　嫌な気持になるという事。

ある日、閑静な住宅街で凄惨な一家殺害事件が発生する。

被害者はエリートサラリーマンの田向浩樹とその妻と一人娘という３人家族。

近所でも評判の仲睦まじい理想の家族だった。事件は世間を賑わせるが、未解決のまま

１年が過ぎ、風化しようとしていた。

週刊誌記者の田中武志は、そんな事件に改めてスポットを当て、真相を探るべく取材を

開始する。

田中が浩樹の会社の同僚や夫婦の大学時代の知人に聞き取りを進めていくと、

夫婦の意外な実像が浮かび上がってくる。

そんな中、育児放棄の疑いで逮捕・勾留されている妹・光子のことが心に重く

のしかかっていく田中だったが…。

もっともっと「イヤミス」を感じたければ、韓国版があればそれで感じられるかも。

やっぱ、韓国作品はその手の作品はお得意なんでね。

と言うのも、原作は未読ですが、原作よりも「ミステリー部分」に重きを置いて作られて

いるらしい。　なので、これでも嫌な部分はソフトになっているらしい。

原作が読んでみたいやら、そうでもないやら。　悩むところ。

私自身は、嫌な気分になる作品はかなりの大好物。　と言うのも、自分では絶対に

書けないと思うので。

内容の詳しい事は書けないんだけれど、主人公の田中自身もかなりの嫌なヤツ。

席を譲れと言われただけで、障害者みたいな真似が出来る？　普通はしないよね。

出だしから、何やら思わず私の心の中のワクワクをソソルのだが。

大学の事も、仕事上の事も、そりゃ～色々ありますがな。

「満島ひかり」氏＝不幸な女ってのが、私の頭の中に定着してしまって、彼女の

楽しそうな顔すら思い出せない。　演技は上手いと思うけれど、定着は良くないと思うのだが。

其処がかえってどうなのかな？　他の女優だったらDo～だったかな？

その方がもっと、ラストとかに刺さるんじゃね？

もっと、打ちのめされたかったかも。　あら、意外と痛いの嫌とか言いつつ…。

全然違う方向に向かってるやん！　そんな事はどうでも良いけれど、最近では珍しく

記憶に残る作品でした。　と、毎度の事ながら私が面白いと言ってもね。　違うから。

新・伝説のhiropoo映画日記