2011・邦画 ★★★☆☆(3.5)
監督:アミール・ナデリ
出演:西島秀俊 常盤貴子 菅田俊 でんでん 鈴木卓爾 笹野高史
カンヌやヴェネチアなどの映画祭で高い評価を得ているイランを代表するアミール・ナデリ監督が、西島秀俊を
主演に迎えた異色作。
東京フィルメックスでの出会いを機に企画がスタートし、脚本に『EUREKA ユリイカ』の青山真治監督が参加。
売れない映画監督の弟を援助するため借金トラブルで死んだ兄への自責の念から、借金返済のため殴られ屋を
始める男の姿を描く。
共演には常盤貴子、菅田俊、でんでん、笹野高史ら実力派が名を連ねる。(シネマトゥデイより抜粋)
西島氏と監督とは、2005年の出会いで映画製作を決めたそう。
監督の中に、何かが走ったんだろうね。
私自身は監督作品を本作で初めて体験をする。
けれど、どうなんだろうか? 細かいニュアンス等、本当に監督の目指したモノが撮れたのだろうか?
他の方々の評価やレヴュー等もすこぶる高い様にお見受けしたのだが…。
私は、それ程感銘も感慨も感じる事なく見終えた。
始まってスグ位の音量や、音の歪が凄く気になったんだけれど、其れは劇場側の事なのかな?
売れない映画監督が、拡声器を持って声高々に話しをする。
「シネコンで上映される金儲けのクソ映画によって葬り去られようとしている、芸術であり娯楽である
<真の映画>を守れ!」と…。
そして、自分が選んだ素晴らしいとされる「真の映画」をビルの屋上で上映する。
その、声高々に叫ぶ「真の映画」と言う言葉を聞いて、既に私はその時点で「あかん」と思った
何時も思うけれども、何故「娯楽」だけでは駄目なのか?
自ら金を払い、作品を決め、時間を決め、劇場に足を運ぶ作品。
それらの何処に、差が有るのか?
兄から資金を出して貰って映画作りをしていた映画監督は、死んだ兄の借金を払う為にその身を
殴らせて金を取る。
その場所も、兄が死んだ場所でないと「意味」が無いと言い張る。
う~~~~ん、迫力は認めるけれども、私にしてみれば「こんなに意固地になる事はないのに」と
思う事ばっかりで、そんなに面白いとは正直な所思わなかった。
まぁ、これ位「ヘンコ」(←意味分かるかなぁ?)な奴で無いと映画監督って出来ないのかも…。(しらんけど)
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