2009・スペイン ★★★☆☆(3.6)
監督:ダニエル・ベンマヨール
出演:ブレンダン・マッキー ジョニファー・マター パトリック・レジス イアイオーネ・ペレス ニール・マスケル
森の中を進む1台のトラックに目隠しをされて、乗せられた乗客達。
平凡な日常を忘れられる様な危険な体験を求め、この刺激的なゲーム「ペイントボール」に参加した面々。
互いの素性等は、一切知らない彼らだが、共通点は都会からやって来た、働き盛りで高給取りの若者。
何処へ連れて行かれるかさえ知らされず、彼らは秘かにゲームへの期待と興奮を高めていく…。
トラックが停車した。
目隠しを外した彼らは、自分達が「グリーン」チームで、対戦相手は「オレンジ」チーム。
分かり易い様に腕に、グリーンのテープを巻きつけて印を付ける。
下ろされた場所は、深いジャングルの中にいる事だけが理解出来た。
グリーンチームのメンバーは、彼ら…。
<チームリーダーに指示されたデビッドだが、途方もなく自己中心人物>
男女共に4人ずつの8人編成のグリーンチームであった。
地図には複雑なルートが記されており、渓谷、洞窟などの障害を越えてゴールを目指す事になっていた。
デビッドがリーダーとなった「グリーン」チームは、相手のチームにペイント弾を当て、フラッグを奪い、
より早くゴールに辿り着いて勝利する事を目指す…。
森の中で見えない相手チームから不意打ちに合う「グリーン」チーム。
陰に潜んだ「オレンジ」側の狙撃者がペイント弾を浴びせかけてきたか…、そう思って応戦する。
すると、味方の1人が弾き飛ばされバッタリと地面に崩れ落ちた…。
呻き声をあげて苦しんでいる彼女を調べると、オレンジ色のペイントに混じって流れているのは、何と
この森に本物の銃を撃った奴がいる。
犯人は誰なのか?…。
高額の参加料を払い、「ペイントボール」に参加した筈の彼らだったが…。
《***》
俗に“サバゲー“と呼ばれる、対戦型サバイバル・スポーツに興じる男女が、人里離れた森で本物の
「死のゲーム」に引きずり込まれる様を描く。
荒々しい映像で連打されるバイオレンス描写は迫力十分…! と、紹介文にはあったのだが。
一見すると、良く有るB級ホラー作品に思われるのだが…。
もうちょっと、気になる所を練り直せば、充分通用する作品となると思う。
先ず、ゲームが始まる前の段階をトラックに乗せられている時に、「ウダウダ」話すのでは無く、
各人、どういう経緯でこのゲームに参加する事になったのか? これが、絶対的に欲しい。
と言うのも、トラックを降りて数分もしないうちに、1名お亡くなりになる。
(これが、誰だったかが良く思い出せない)
そうなんだよね、そう言う各人の色々を見せているうちに、映画を見ている観客達は、誰が残るのか?
はたまた、誰と誰がどうなるのか?等と、予想をたてて行くんだけどなぁ~。
他には、私はこの人目線で、ゲームに参加しようとか思いながら、見る事が出来るんだけれども
この作りでは、感情移入も「ジョンはなかなか、イケてる面」だけしか分からない。
なので、どうしても見ているコチラ側は置いてけぼりなんだわ!
其処が、一等不味かったな。
まぁ、でも監督としては、タダのサバイバルホラーにはしたくなかったんだろうな。
なので、「ギョギョッ」と思わせる、オチを使用したんだと思うんだけど…、
ハッキリ言って「もう、秋田!」 いえ… 「飽きた!」
このオチを知っても「えぇ~~!」とは思わず、「又か!」だったわ。
そうは言うモノの、彼らの息遣いが、やたらとリアルで臨場感を煽るし、凄惨なシーンでは暗視カメラ越しの
映像なので、血が流れ出ているのだろうが、真赤では無いだけに「何処かTVゲームチック」で面白かった。
銃撃戦や、防弾チョッキを着ているのに撃たれた時のダメージの凄さなんかも、凄いよ!
作り自体は、かなり丁寧で細かい所にまで神経が使われているだけに、ちょっと勿体無い作品でもあったな。
でも、これを見たからって「サバゲー」ってやってみたいとは、思わないけれどもね。
ランキングに参加しています。←このバナーから、是非ともポチッとなが頂きたいんだけどなぁ~。
にほんブログ村