モンゴリアン・ピンポン  沖縄時間よりも、さらにゆったり。モンゴル時間をDo~ぞ。 | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。



2005・中国     ★★★☆☆(3.4)


監督:ニン・ハオ

出演:フルツァビリグ  ダワー  ゲリバン  バデマ  ユーデンノリブ



モンゴルの雄大な土地にゲルを経てて、羊や馬を飼う生活をするビリグ(ビリグ)の家族。

両親とおばあちゃんと美人な姉ちゃんと5人家族。


電気も水道も無い生活だが、少しずつ生活の中にも文明は入り込んできている。

懐中電灯も持っているし、友達のエルグォートゥ(ゲリバン)は、馬じゃ無くて原チャリで移動している。

ビリグは毎日の様に、エルグォートゥやダワー(ダワー)と遊ぶ。

学校にも行っていない彼らは、日がな一日、いや日が暮れても遊んでいる…。


<赤い帽子のダワー。 真ん中がビリグ。 手前が原チャリ小僧のエルグォートゥ。>


ある日、父さんに言われて川の水を汲みに行ったビリグ。  すると、川の中ほどを白い球が浮かんで流れて来た。

生まれて始めて見るこの球をジャブジャブと川の中に入って、拾って来た。

勿論、グワーもエルグォートゥーも初めて見たこの球の事は、何だか分からない。

お菓子なのか?とも思ったが、食べられそうにも無い。


父さんに聞いてみた。 父さんは、母さんに聞いている。

母さんは「子供の玩具」と言ったのだが…。

そう言えば、おばあちゃんは「川の上流に神様が住んでいる」と教えてくれた。

おばあちゃんに聞いてみた。  おばあちゃんは「神様の宝物」だと言った。


白く光る真珠だとも、おばあちゃんは言うのだが…。  神様の宝物だから持っていると幸運が向くと…。



偉いお坊さんに聞いても分からなかった。  夜になると光るかもしれないと夜中まで待ってみたけれど光らない。


こんな、何にも無い草原にも色々な人々がやって来る。

珍しい物を持って来てくれるセレグレンは、ビリグの姉ちゃんが好きなのか、頻繁に此処を訪れる。

お金がある時はお金で払うが、大抵は羊と引き換え…。


歌劇団がやって来て、唄とダンスを見せてくれた。  

ビリグの姉ちゃんは、歌劇団の入団試験を受けたいと言っている。

映画も、時折やって来る。 で、この間見せて貰った映画に白い同じ様な球を打つシーンがあった。

それで、映画を見せてくれるおじさんに球の事を聞いてみた。


おじさんは事も無げに「それはピンポン球だよ」そう言った…。  ピンポン球。何だそりゃ?



ダワーの父さんがテレビを買った。  けれど、どんなに手製のアンテナを動かしても絵は写らなかった。

だけど、偶然音声は流れて来た。  どうやら、あの球は「卓球」と言うものに使うらしい。

しかも、続けて聞えてきたには…。

「ご存知の様に卓球はわが国の国技。このボールは我国家の球なのです…」と。



3人は、其れを聞いてビックリする。  この球は「国家の球なのだ…」

そんなに大事な球が無くなっては、皆相当に困っている事だろうと、相談して国家のある北京に持って行こうと

決意する…。



この草原をずっと行くとゴビ砂漠に出て、砂漠を渡れば北京に着くんだと、信じて疑わない3人だったのだが…。

そろそろ、日も暮れて…。  水も無くなり、腹も空いて来る。  今日中に帰れない…。


母さんに殴られるんだろうなァ~、等と想像してしまう彼らだった…。

北京行きの旅は、どうなるんだろうか?




《***》

どうしても見たかったのだが、時間の都合が付かずに劇場では見逃してしまった作品。

まだ、レンタルにはなっていない様だが、BS放送で放送されるのをタマタマ知って録画しておいた。


いやぁ~、大きなスクリーンで見たら、どんなに心が洗われた事だろうか?

ほぼ全編に広がる、大草原。  地平線の果てまで草原。  そして、青い空。

その中を日がな一日中、馬で駆け回るビリグ達。


のんびり生活な割には、かなりのやんちゃ野郎達である。  父さんのビールをちょろまかしたり…。

お外で、遊んでいてそのまま寝転がって、その辺に寝入ってしまったり…。


そして、大人達は文明の力を少しでも自分達の手で作る事が出来ないか?等と検討してみちゃったりする。

でも、昼間っからビールを飲み飲み…。



それにしても、デッカイ大地に住む人々だけあって、のんびりのんびりなのである。

きっと「ボーン・アルティメイタム」なんかを見た後で、これを見たら即居眠りしちゃうだろうなァ~。


たった1球のピン球で、これだけのストーリーが作れるのも、何やら可笑しい。

ビリグも大人になったら、普通の人になっちゃうのかな?

グワーの父さんやビリグの父さんの様に、何か頼りになるのかならないのか、分からない

ちょっぴり、お間抜けな父さんになって欲しい気もするけれど…。


いやぁ~、彼らが大人になる頃には、ゲルで生活する遊牧民は本当に少数になっちゃっているのかもなァ~。


「ホステル」とか「SAW4」とかが楽しみだと、言っている特に「変態村仲間」の皆様は、こんな作品も見て

心の洗濯をたまにはしましょ~~ぜ!


ほ~~らね! 私のなんか、ピカピカじゃんかキラキラ  さぁ、これから何を見ようかなァ~?「TATARI」かな?叫び