2007・米 ★★★☆☆(3.1)
監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー ジェイソン・ステイサム ジョン・ローン デヴォン・青木 石橋凌 テリー・チェン
サンフランシスコの夜の埠頭。
FBI捜査官のジョン(ステイサム)と相棒のトム(チェン)は、悪名高い伝説の殺し屋ローグを追い詰めていた。
ローグは、マフィアの抗争を裏で操っているとも言われていた。
しかし、後1歩の所で逆にジョンがローグに腕を撃たれてしまう…。
止めを刺そうとローグが構えた時…、違う方向からローグを追い詰めていたトムが放った銃弾が、ローグの顔に
直撃する。 そのまま、海に落ちてしまうローグ…。 奴は好んでチタンの薬きょうを使用する。
事件は、一旦解決した様に思われていたのだが…。 ローグの遺体は一向にあがらなかった。
ジョンにもトムにも、共に家庭が有り子供が一人ずついた。
仕事上の相棒でもあるジョンとトムであったが、家族同士の付き合いも親しくしていた…。
トムの自宅でバーベキューパーティーの約束をしていたジョンは、車でトムの家に到着する。
すると、自宅の周りには警察官や消防車や救急車が止まっている。 妻には車に残る様にと言い残し降りるジョン。
何とトムの一家は皆殺しにされ、その上に家を放火されてしまっていた。
焼け跡を調べるジョンは、此処でも同じ薬きょうを見つけたのである…。 あいつは死んではいない…。
それから、3年の歳月が流れた。
街では日系ヤクザとチャイニーズマフィアの抗争が激化していた。
日系ヤクザの親分・ヤナガワ(石橋)はアメリカを嫌い日本で指揮を取っていた。
但し、アメリカの拠点本部を実際に仕切っているのは、実娘のキラ(青木)であった。
チャイニーズマフィアのリー・チャン(ローン)は、事実上窮地に追い込まれていた。
しかし、リーの前に一人の男が現れる。 それは、実態の掴めない幽霊と呼ばれるローグ(リー)であった。
ローグは、何故なのかキラも取り込みどちらにも加勢すると言う状態を作り出す。
それに翻弄される、ジョン。 ローグの狙いは一体何なのかが全く読み取れないでいた…。
しかも、ローグは半年毎に整形を繰り返しており、今現在の顔もハッキリ分かっていない。
果たして、ジョンはローグを追い詰め、相棒トムの敵を取る事が出来るのであろうか?
ローグは何故、マフィア同士を戦わせる等と言う作戦を立てるのだろうか?
そして、ラストに知る事になる驚愕の真実とは…。
《***》
今日は、近所のシネコンに1本だけ見に行こうと思っていた。
時間的に長い「エディット・ピアフ」を潰せるといいなぁ~と思っていたが、やっぱりこっちの方が見たい度が高いので
「ローグ アサシン」を見る事にした。
キャスティング的には、かなり豪華で殆どの人を知っている作品だった。
しかし、豪華と言えどもA級を突っ走っている役者は、よ~~く考えてみると一人もいない。
確かに、ハリウッドでは確固たる地位を築いている俳優ばかりなのだが…。
ジェット・リーは、やっぱりアクションを見せて「何ぼ」と言う感じ。 アクションもあるにはあるが…。
完全なる悪役なのだが…。 う~~ん、非情さがどうも童顔の彼からはイメージが沸かない。
そういう意味でも、台詞も少なく演じるとなると…。 Do~~かねぇ~。
デヴォン青木は、悪くない役だったのだが…。
父親の石橋と話す時は勿論日本語なのだが、日本語が全て吹き替えで、しかも声優の吹き替えモロバレで
相当にトホホで御座いました
ジェイソン・ステイサム。 実はこの作品も彼狙い。 私、何故彼が好きなのか今日やっと分かった。
声だった。 声が好きなんだわ! でもね、彼も相当トホホな扱いでしたわよ!
ヤクザの抗争が有り、地元の刑事が生き残りのヤクザに「アメリカに来て英語ぐらい覚えろ」と言うと
ジョンが「ヤクザ街の管轄になったら、日本語ぐらい覚えろ」と何やら妙に怪しい日本語で質問するんです。
もう、笑うしかない…。 え?コメディ映画だったの?と思うぐらい間抜けなシーン
石橋凌。 彼は、珍しくなかなか良かったのでは?
でも、監督が日本語に精通して無いからと言って、日本語の台詞噛んじゃってますが、そのままGo~なんですね!
ケイン・コスギ。 かなりの雑魚扱い。 ホンノチョットローグと戦う場面も有るのだが、何でよ!
もっと見せて欲しいと思うまでに終ってしまっているし。 しかも、役名も無いんだよ!頑張れ!
ジョン・ローン。 私の中では、本当にお久ナイメージ。 チョットふっくらしたせいか、鋭さが消えていたな。
相変らず男前ではあるけれど、妖艶な感じも無く、チャイニーズ・マフィアのボスと言うのはちょっとなぁ~。
名前が分からないけれど、アジア系の役者さん達が日本のヤクザ役もされていたんだけれど、
コレマタ吹き替えバリバリで、必ず字幕が出るんだから日本人の役者を使えって言うんだよね。
監督は、この作品が始めての映画作品。 これまではミュージックビデオなんかを手掛けて来た人らしい。
それにしても、日本の事が勉強不足も甚だしい。
ヤクザに入っている刺青一つにしても、手の甲まで伸びている。
そんな脚絆の様な刺青を入れているヤクザって、見た事が無い。
そして、必ず日本刀を振り回している。 場所の説明テロップには「ヤクザ本拠事務所」って!ヲイ!
驚愕の事実も途中に簡単に分かっちゃうし…。 しかも、何故の段になると拍子抜け! さっぱりでんがな!
一番の突っ込みどころは、ローグが半年毎に整形を繰り返し、声まで変えているんだけれど
最終形態のジェット・リーになった時点で、身長も縮めたのかい?と思わず、マヂで突っ込んでしまいました。
あっ、そうそう久しぶりにお目にかかった、「たけどんさん」のプロフィール写真にもなっている彼。
ルイス・ガスマンは顔に似合わず良い人の役でした。(良いと言うのだろうか?ぶほほほ。)
いやぁ~~、本の出来も悪いけれど、監督の勉強不足も物を言うけれど。
本当に演じれる役者がいないと、幾ら見慣れた豪華キャストであっても駄目なんだねぇ~。
相当なドツボを踏んだ感じでござる。 いやぁ~~、失敗失敗!