2006・米 ★★★☆☆(3.8)
監督・出演:シルヴェスター・スタローン
出演:バート・ヤング アントニオ・ターヴァー マイロ・ヴィンティミリア ジェラルディン・ヒューズ
世界ヘビー級の王者・アポロ・グリーンとの大熱戦を繰り広げて以来、30年経った今でも人々の心の中には
世界チャンプとしてロッキー・バルボア(スタローン)の勇姿が焼き付けられていた。
が、当のロッキーはリングを去り、世界で一番愛する妻・エイドリアンを癌により亡くしていた。
今では、地元フィラデルフィアで経営するイタリア・レストラン「エイドリアンズ」で、昔の試合の様子を語ったり
依頼に応じて写真に納まったりと言う毎日を送っていた。
息子のロバート(ヴェンティミリア)は、今でも尚、有名人である父に引け目を感じワザと避けるようになっていた。
エイドリアンの命日の日。 ロバートは顔も見せない。
寂しくなったロッキーは、義兄のポーリー(ヤング)とエイドリアンと出逢ったペットショップやジム、昔の家や
始めてデートをした、スケート場跡地に行っては、エイドリアンとの思い出を語る。
ロッキーにとっては、幾ら話しても話し足りない、今でも愛するエイドリアンとの思い出話。
が、ポーリーにとっては命日になると必ずこうして聞かされる話で、もう嫌気がさしていた。
フィラデルフィアの街をさ迷い歩きながら、ふと馴染みのバーに立ち寄るロッキー。
店内は、すっかり様変わりしていた。 良く考えて見るとフィラデルフィアもすっかり寂れて見る影もない。
カウンター内の女性が、昔ロッキーと「会った事があるのよ」と微笑みながら話す。
不良少女だったマリーは、30年前にロッキーに煙草を吸ってるのを窘められ、家まで送って貰ったと…。
そんなマリー(ヒューズ)も、今や一人息子を持つシングルマザーである。
そんな偶然の再会から、マリー親子と交流を持ち始めるロッキー。
ボクシング界もすっかり様変わりしていた。
ヘビー級の現チャンピオンのディクソン(ターヴァー)は、ロッキーから見るとまだまだ少年。
そのディクソンは、33試合全てKOの素晴らしい試合をしているにも関わらずまるで人気が無い。
あっという間に挑戦相手をノックダウンしてしまうディクソンの試合は、まるで面白味が感じ取れないのだろう。
TVでは50を過ぎたジイさんのロッキーとコンピューターでシュミレーションゲームでの闘いで敗北していた。
その、番組を見ていた観客達は昔のヒーローのロッキーがコンピューターゲームと言え、勝利した事に
喜びを隠せない…。
そのTVをディクソンもロッキーの息子のロバートも、そしてロッキー本人も場所は違えど見ていた。
ロッキーは心の中にある喪失感を拭う為に再びボクシングを始めたいと考える。
しかし、ロバートもポーリーも喜んではくれない。 ロバートは、「笑いものになるだけだ」と言うのだが…。
が、ロッキーの心の中に滾る炎は今も燃え盛っているんだとポーリーに熱心に説くロッキー。
自ら協会に出向き、プロボクサーのライセンスの再発行の許可を申請する。
身体にも何の問題も無かったロッキーだったが、申請の許可が下りない。
が、ロッキーは此処でも自分のウチから滾るものと共に「挑戦する人間を止める権利は誰にもない!」と
熱く訴える。 その言葉にほだされた協会委員も、一旦は却下された申請だがライセンス取得を許される。
ライセンスが取得出来たからと言って、派手な試合をしたいとは全く思っていなかったロッキーだったのだが…。
ロッキーのライセンス取得が新聞記事になった途端に、対戦相手に恵まれないディクソン陣営がロッキーとの
対戦を申し出たのであった…。
息子ほどの年が違う、破竹の勢いのある現チャンプに果たしてロッキーはどのように闘いを挑むのであろうか?
《+++》
昨日の宣言通り、「ロッキー・ザ・ファイナル」を観て来た。
ロッキーシリーズを全て観てから、ファイナルを観て本当に良かったと思った。
ファイナルでは、何時に無く熱いロッキーに出会えます。
それはまるで、ドラゴとの闘いを自分とさせてくれとロッキーに懇願したアポロの様であった。
自分の気持ちを素直に、思いのままに話すロッキーは、今までのロッキーとは違ったが確かにボクサーで有り
元世界チャンプの顔でもあった。
その気持ちをポーリーに訴える時には、涙すら見せるロッキー。
エイドリアンのいない今、心の中に出来た空虚を埋めるには、この方法しか無いんだと言わんばかりに熱い。
父親の偉大さを何時も引き摺るロバートにも、静だが何時に無くマヂで熱く諭していく。
そして、対戦相手もいないぐらいの強い現チャンプにさえ、本当のボクシングを身をもって教えるロッキー。
意外や意外、こんなにもボクサーらしい男だったんだね。 ロッキーは…。
エイドリアンがいないからこそ、なんだろうね。
それに、一等最初にスタローンの体が大きかった事が良かったね。
ヘビー級なら、どんなに年を取っていても1発のパンチが命取りになる確率は、考えられるものね。
もう、既に動き回る事も無理になっているし、軽い階級のボクサーでは通用しなかったストーリーだと思う。
ロッキー好きや、テーマ曲でパブロフの犬状態になっちゃう人達にとっては、相当すっきりラストを迎えれたと思う。
確かに撮影前に相当トレーニングを積んで身体を作ったとは言え、実年齢は還暦のスタローン。
鎖骨辺りの青い血管が浮き出る身体に、老人を感じざるを得なかった…。
その辺が、幾らラストでご祝儀含みとは言え、満点をあげられない所でしょう。
シリーズ全ての作品に出ているポーリーは、今回が最高のキャラとなっていた。
「ロッキー3」で亡くなってしまう名トレーナーのミッキー役のバージェス・メレディスは10年前に亡くなっている。
もう、何を言われても怖いもん無しでしょうね、スタローン様。 「ランボー4」も撮っているとか…。
後、何作かにちょこっと出演した後は、本格的に監督業に専念なさるそうです。
スタローンと言えば、どうもモゴモゴ喋りだし、頭もキレル感じには見えない。
その上に日本でのCM出演もしている。
ハリウッドスターは、本国ではCMに出る俳優は2流と見なされる。(外国のCMはギャラが良いから良いみたい)
その上に、日本で言う「大根役者」的意味を持つ食材は、向こうでは「ハム」。
その「ハム」のCMに出ていたスタローンの事をかなり私は馬鹿にしていたが…。
ロッキーは例えスタローンが作った虚栄に過ぎないと言えども、自分の中にある全てを言い尽くせたんじゃ無いかな。
実際のスタローンも、実は熱い男なんじゃないだろうか?
そして、この作品で本当に最後にして欲しいと思う。
《+++》
ぶほほほ! あかん!あかんと思うとそっちの方を凝視してしまう私。
駄目よ駄目よと、思えば思うほど、そっちに傾いて行ってしまう私。
もう、コメントを返す時間すら無いと言うのに遂に買っちまいました!!「DS.Lite」と「FF ⅩⅡ」
どうすんねん! ホンマにもう…、等と言いながら「充電完了してしまった!」
ゲーマーの血が騒ぎます。 ちゃんとコメントも返しなさい!と私をブッテ~!
4月は、後1本は行きたいと思っています。 はい…。