ザ・ダーク(未)  と  Hotel ホテル(未)  ちょっと暗めのをいっておこう!  | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

【ザ・ダーク(未)】


2005・米     ★★★☆☆
       
監督:ジョン・フォーセット
出演:ショーン・ビーン  マリア・ベロ  ソフィ・スタッキー  アビゲイル・ストーン  グゥエニス・ペティ
       
      
アデル(ベロ)は、娘・サラ(スタッキー)のたっての願いである元夫・ジェームス(ビーン)が住むウェルズに
ジェームスを訪ねてやって来た。

実は前日から車で出発したのだが、ジェームスを驚かそうと全く連絡もせずに出掛けた上に地図を見間違ったのか

嵐の様な天候にもあってしまい、取り敢えず車を止めて車中で一泊し、朝を迎えてから出発する事にする。

アデルはその時にサラが見晴らしの良い崖から海に飛び降りてしまうと言う悪夢を見て、思わず飛び起きる。

が、心配する事も無くサラは助手席で眠っていた…。


昨夜は暗くて、その上の悪天候の為全く分らなかったが、ジェームスの家は車を止めた目と鼻の先であった。

サラは、何時ににも無い嬉しそうな表情を浮かべてジェームスを見つけて走っていった。

女同士という事なのだろうか?最近は反抗期のせいなのか、全く意見が合わないアデルとサラであった。

ジェームスと再会することによって、少しでも自分とサラの関係も修復出来れば良いと考えていたアデル。


突然の訪問に驚きを隠せないジェームスだが、サラに会うのも久々でとても嬉しい。

勿論、サラも同じ気持ちであった。 家の中は、まだまだ片付いてはいなかったがサラの部屋も用意してあった。


ジェームスはサラを誘って、散歩に行こうと言う。  勿論アデルも一緒に行くつもりが…。

サラはどうやらジェームスと2人きりで行きたい様だ。  気付かない振りをして一緒について行くアデル。



と、歩いて行くと昨夜見た崖に出てくる…。  驚いて、足がすくんでしまうアデル。

アデルの呼び止める声も聞かずに崖っぷちまで行ってみたりするサラ。

此処に来たのはやっぱり間違いではなかったのか?アデルは嫌な気持ちを抑えて、サラに注意を与えに行く。


すると、其処に放牧されていた羊達が崖下に向かって飛び降りて行く。  信じられない数の羊達…。

何かが起きているのだろうか…。



が、アデルの気持ちは的中してしまう。  何と翌日、海岸沿いを散歩していたサラが忽然と消えてしまう。



幾ら捜索しても、全くサラの行方も分らないまま。

が、あの崖に纏わる恐ろしい話を聞いたアデルは、納屋でサラとそっくりの少女と出会うのだが…。


一体サラは何処に行ってしまったのか?  アデルはサラを探し出す事が出来るのだろうか?




《***》

昔々の出来事と、アデル親子がシンクロしてしまうストーリー。

母子の確執を互いに相手を失ってから、大事さに気付く…、そんな悲しい、母性愛溢れる作品なのだが。


ちょっと、分り難く感じるところも有るし、アデルとジェームスのサラへの思いの温度差をどうも感じてしまう。

ラストも凄く良いんだけどね。  もう一つのラストよりもそのままの方が好きかな。



とは言え、この作品はホラー作品ですので画面は全体的に暗いですし、ちょっと怖いわ!と思うかも(私は全く)

ショーン・ビーンの良い所は皆目ですので、ショーン・ビーン目当てに見るのはDo~でしょう?






【Hotel ホテル(未)】



2004・オーストリア・独     ★★★☆☆


監督:ジェシカ・ハウスナー

出演:フランツェスカ・ヴァイス  ビルギッド・ミニッヒマール  マレーネ・ストリールヴィッチ



イレーネ(ヴァイス)は、森の中にひっそりと佇む様に建つヴァルトハウス・ホテルに就職が決まる。

しかも、主に夜間のフロント係を担当する事になった。

殆どが、フロントでの応対であるのだが地下の業者の搬出扉の鍵のチェックなどもイレーネの仕事であった。


他の従業員の態度はどうも冷たい。  しかし、新参者にはそういうものと特別に媚を売ったりはしない。

深夜のプールで泳いだり、たまには森を抜けたところにあるディスコに行ったりもする。



ある時、同僚のフロント係の女性にイレーネが首につけているネックレスをデートなので貸して欲しいと言われる。

けれど十字架にダイヤがついている、そのネックレスは「お守りだから」と貸さなかった。


その後の休憩時間にプールで泳いで着替えようと思ったら、眼鏡は落ちて割れており、ネックレスは何処にも

無かった。

従業員が集められ、盗んだ犯人は即刻返せば今回は問題にしないとオーナーがイレーネの申し出を知らせる。



まさか壊れた眼鏡でフロントに立つ事は出来ないので、どうしようかと思っていると、イレーネの部屋の引き出しに

赤い眼鏡入れに入った赤い淵の眼鏡を見つける。  眼鏡入れにはエーファという名前が書かれていた。



実は、イレーネが此処に雇われだした頃から刑事が支配人に何度も会いに来ていた。

それは従業員のエーファという女性が突如、行方不明になってしまったからであった。


その行方不明の女性の部屋をイレーネは使用し、今は眼鏡までを借りている。

他の従業員にエーファの事を聞いても、口を硬く閉ざすばかりである。

しかも、エーファの赤い眼鏡をかけたイレーネを見て、皆は益々冷たい態度を取る。



イレーネのネックレスが出てきたと言う。  支配人が森に落ちていたのを届けてくれたと言った。

森になど行っていないのに…。  落ちるはずが無い。

エーファの赤い眼鏡を何かに惹き付けられる様にかける様になるイレーネ。

が、その時からイレーネの周りでは不可思議な事が起こり始めるのである。





《***》

別に何か怖いものが出る訳でも、脅かす様な出来事が有る訳でもない。

物凄く静かな作品。  その妙に静かなところがかえって恐怖心を煽る感じ。


ラストがちょっと良いのだけれどね。  

退屈と言えば退屈かもしれないけれど何か妙に惹き付けられる物がある作品であった。

ある意味、恐ろしい程の淡々と進んで行くストーリー。

ファンタジックな感じもするし、伝説的な匂いもする。

けれど、それらは観ている者によってドンドンとイメージを描き立てて行き、色々な物になって行くのかも…。


主役のイレーネも特別美人でも何でもないし、コレという人も出てこないが「たまには良いのでは?」

と言う作品でした。




《+++》

春のドラマのトップを切って「ER 緊急救命室ⅩⅡ」が今夜から始まる。

今日から半年間は、月曜日は忘れない様にしないといけない。



カーターがいない後の「ER」は誰が引っ張って行くのだろうか?