2007年・米 ★★★☆☆
監督:スコット・トーマス
出演:デヴィッド・チザス クリステン・ケール ケヴィン・J・オコナー デレク・ウェブスター サラ・レイン
ロサンゼルス発パリ行きのボーイング747型機。 機長にとってはラストフライトであった。
乗客も何時もよりは、少ないと乗務員もパリに着いてからのお楽しみに心を弾ませていた。
実はこの飛行機には、貨物庫に警備員の監視付きの機密の積荷が積まれていた。
もしも、積荷に何かあった時には乗客でもある2人の博士に速やかに連絡する事と言う規約まで交わしていた。
機長のラストフライトと言うのに、天候もどうも思わしくない。
空港を飛び立ち始めて暫くすると乱気流の中に入ってしまう旅客機。 大きな揺れに乗客も不安を隠せない。
すると、貨物庫に置かれている積荷のベルトが何度かの揺れの時に外れてしまい、大きな荷物がずり落ちてきて
警備員の足を挟んでしまう。 警備員は何とか動ける様に荷物を押してみるのだがどうにも動けない。
警備員は座ったままの状態で、銃を構えながら足を引き抜こうと必死になっていた。
その時機密の積荷の扉が開き、中から女性が出て来る。物凄い頭痛を伴っている様で真直ぐ歩く事もままならない。
女性に気付いた警備員は、全く躊躇する事無く銃を連射しだす。
同時に揺れが生じ、女性に当たらずに電気機器の配電盤に命中してしまう。
女性は驚いて、「私は科学者なのよ、撃たないで!」と懇願する。すると、警備員も「撃たないから出て来い」と言う。
警備員の言葉を信じた女は、ゆっくりと警備員の視界に入ってくる。
と、同時に声を発する間も無く、女を撃ち始める警備員。 しかも、女が倒れるまで撃ち続ける。
女が倒れたのを見た警備員は、弾倉を入れ替える為に一瞬自分の手元に目をやった…。
が、目を戻した時には女は何処にもいなくなっていた…。
配電盤が故障した事で、無線が全く繋がらなくなってしまった。
機長は副操縦士に規約通りに2人の博士と共に貨物庫に入って、積荷を確認する様に命令する。
貨物庫に入った副操縦士と2人の博士。 そこで、副操縦士は信じられないものを見る事になったのであった。
国防省には、この博士のグループがゾンビを戦争兵器として使えるのでは無いかと研究している事を掴んでいた。
しかも、その研究が成功しゾンビを旅客機で運んでいる情報も手に入れた。
ゾンビに噛まれ、その唾液が人間の血液中に入るとその人間もゾンビに変身してしまう…。
しかも、ゾンビになってからは何度もの再生が可能で死なない…。
そんな恐ろしいものが本土に上陸したら…。
その情報を元に軍は旅客機の爆破命令を大統領に出す様に、準備を進める。
その頃、旅客機内では床が破られドンドンとゾンビが増殖して行く中、力を合わせて戦う人間もいた。
が、大統領命令により旅客機を追撃するミサイルを搭載した軍の空軍機が旅客機に照準を合わせるのだった。
このまま、旅客機諸共爆破されてしまうのだろうか…?
《***》
此処まで、ハチャメチャにやるんかいな!と思うほどの作品だった。
だって、飛行機内で銃を撃ち放題。 爆破物まで使ったりしちゃう。
思わず、苦笑いしてしまった。
「スネーク フライト」もそうだったが、これ程狭い場所にウジャウジャ出てきたらどうやって収集つけるねん?
って思うけれど。 結構ラストはシュールな終り方をしていたよ。
生き残る人々は、結構面白い経歴の持ち主達だったりするんだけれど…。
一番の熱演賞は、名前は分んないけれど揺れが激しくて怖くなった為に思い切りシートベルトを締めた
東洋人のおじさん。
シートベルトがキツク締まり過ぎて、いざ逃げ様と思うときには動けなくって、そのままの体制でゾンビに変身。
しかし、ゾンビになってもシートベルトは取れなくって、座ったまま獲物を待っている…。(爆)
パニック・ホラー作品なんだろうけど、殆ど笑っていましたけど。 何か?
こういうシチュエーションは、如何でしょうか? u-kkkさん。 きっと笑っていただけるのでは?と思いますが。
私はタダタダ「バッカ~~!」を連呼しておりました…。 ハイ…。
明日は、雨が降ろうと雨が降ろうと…(ヤダナ!) 「デジャヴ」に行こうと心に誓う私でした。