松ヶ根乱射事件(PG-12)  ユルユルのブラックコメディは好きですか? | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。


 

2006・邦画     ★★★☆☆

 

 

監督:山下敦弘

 

出演:新井浩文  山中崇  川越美和  木村祐一  三浦友和  キムラ緑子  烏丸せつこ  西尾まり

 

 

1990年初頭のお話。  狭くて暗い片田舎、雪が降るばっかしの町・松ヶ根。

 

 

 

鈴木光太郎(新井)は松ヶ根派出所の警察官。  結構真面目で結婚をしたい彼女もいる。

 

双子の弟の光(山中)は光太郎とは顔も全く似ていない、ちゃらんぽらんな性格。

姉夫婦が爺さんがやっていた、畜産業を継いでいる。  光も気が向いた時に手伝う程度。

爺ちゃんは既に呆けている。  冷蔵庫にガムテ等を入れて冷やすのがお気に入り。

かーちゃん(キムラ)は、爺ちゃんの世話を主にしている。

そして、とーちゃん(三浦)は家を出ていたが、最近近所の理髪店の国吉(烏丸)さん家に転がり込んでいるらしい。

国吉さん家には春子と言う、ちょっと頭の弱い娘がいる。

 

 

ある日、こんな町に事件が起こる。  雪の降り積もった松ヶ根道で女性の死体が発見された。

 

 

光太郎は朝早くから起こされて、検死に立ち会うのだが女性は仮死状態だと言う事が判明。

翌朝、ベッドの上で目を覚ました女性は「何とも無いから帰りたい」と言う。

どうやら女性はひき逃げに遭った様なのだが「元気だから、もう良いんです」等と言い詳しい事は何一つ話さない。


 

女の名前は、みゆき(川越)。 刑事が駅まで送ってくれるとそそくさと歩いていった。

 

そのまま、安宿に泊まっていた西岡(木村)と落ち合い、氷の張った湖に向かう。

みゆきは、昨日アイスピックとジッポオイルを買って宿に帰りしなに車に跳ねられた様だ。

氷をアイスピックで割り、オイルをかけ火を付けるが分厚い氷はビクともしない。
 

帰宅した光太郎はかーちゃんの様子がおかしい事に気付く。

実はとーちゃんと国吉のおばはんと出来ているのは重々承知の事だが、娘の春子も妊娠させたらしい。

しかも、春子の腹は7ヶ月になっており、もうおろす事も出来ない。

かーちゃんは「恥ずかしくて外を歩けない」と泣き出してしまうのだが…。

 

翌日、仕方なくとーちゃんに話を聞きに行く光太郎。  「春ちゃんとヤッタのか?」

 

とーちゃんは、すっ呆けてはいるが、どうやら身に覚えはある様だ…。


           
鈴木家に起こっている問題は、それだけではなかった。  実は、みゆきをひき逃げしたのは光だった。

光は誰にもバレていないと知らぬ振りを通していたのだが、食堂に昼飯を食べに入った時…。

フト見詰めた先に、跳ね飛ばしたみゆきが座っていたのであった。

 

みゆきと一緒に居た西岡に脅されて、全裸の写真を撮られて金を要求される光。

 

金は無いが、爺さんが昔住んでいた空き家があるので、其処を2人に提供する光。

光は、2人に脅されるままホームセンターで買い物をし、湖に向かった。

 

購入したチェーンソウで氷を切り落とし、ダイビングスーツを着た光が湖の中を潜らされる。

 

湖の中から取り出した赤いバック。  2人の目的はこのバックの中身だったようだ。

何と、バックの中には数十枚の金の延べ棒が。  そしてビニール袋に包まれた物体。

ビニール袋から振るい出し、光の方に西岡が蹴り飛ばしたものは、男の生首だった…。

 

金の延べ棒が手に入った2人は、機嫌良く光の元を去る筈だった、予定では…。

 

が、いざ金の延べ棒を換金しようとして、色々な手続きが入り、遂には購入した証明書まで出せと言われて

みゆきと西岡は、爺さんの空き家に返ってきてしまう…。


 

そうこうしている内に爺さんが亡くなった。  葬儀の晩を境にとーちゃんが家に帰って来た。

 

彼女の家族が、鈴木家に挨拶に来た。 ある事ない事を話すとーちゃんを見て、彼女は結婚を考え直したい様だ。
やっとの事で、厄介払いが出来たと思っていた光の前に現れた2人。

光に多額の金を要求し、姉の事務所から金を持ち出した事がバレて、爺さんの家に住んでいる2人の事も

皆知っている事が分かってしまう…。

 

西岡とみゆきは、可笑しな屁理屈を並べて爺さんの家に住み続けるようである。

 

春子に子供が生まれる。  が、とーちゃんの子供だという事は無いらしい。

吉岡のおばはんは、金で春子を誰にでも抱かせている様だ。

とーちゃんに言われる。 「お前だって、知っている筈だよな!」  光太郎の心にキュンとするものが…。

 

 

何もかも、どうでも良い様な悪い様な…。  光太郎の心の中に渦巻くこの気持ちを抑えるには…。

 

 



 

 

 

《***》

 

 

「リンダ リンダ リンダ」の監督作品である。  そんな事も知らずに予告が何気に面白そうで観たかった。

祭日ではあったが、まさかの立ち見客も出るほどの人気作品であった。

でも、映画終了後の観客の皆様には苦笑いしか無かった。

もし、この作品を立ち見で観たら、確実に私は怒り炸裂だったと思われる。

 

そう、一言で感想を述べると「なんじゃこりゃ!」そのモノなのである。

 

 

タダ、三浦友和のダメダメとーちゃんぶりは素晴らしかった。

 

三浦友和=真面目なお方と言う、イメージが付いて回るので…、意外なんだけれど好きなとーちゃんだった。

そう言えば「台風クラブ」の時の三浦友和のダメダメ先生ぶりもかなり好きだったけど。

 

三浦友和は、ちゃらんぽらんな役の方がセクシィーだったりする、「バッド・サンタ」キャラなんじゃ?

 

百恵ちゃんの相手役で「伊豆の踊り子」の学生さん等をやっている時は大嫌いであったのだが…。

 

烏丸せつこも凄く好きな女優なんだけれど、あんまり良さは出てなかったなァ~。

 

 


う~~ん、きっとミニシアター系でしか上映はされていないと思うけれど、無理してまで行かなくっても

 

半額レンタルになってからでも、時間が充分ある時に観たら?と言う感じの作品です。

間違っても、睡眠不足の時にはっ観ないでね。

どんな乱射事件があるのかと、「今か今かと待っているうちに…」

乱射事件を目撃した暁には、卓袱台「バッコ~~~ンパンチ!」がきっと待っていると思いますので…。

 

 

 

《+++》

 

 

 

今週は月~水まで、毎日スクリーンで観ていたが、昨日は2本観たので今日は久々家に居た。

本当は昨日、3本観たかったのだが「ルワンダの涙」が今週末で終了の為に時間がずれて

「モーツァルトとクジラ」は、残念ながらレンタルする事にした。

 

明日は、「デジャヴ」に行きたいと思っていたが…。  考え中なり~~。

 

もし、明日観れなくっても来週の火曜日には必ず観ますので! u-kkkさんの予想はDo~でしょうね!

 

明日は、かなり暖かいらしい。  嬉しいなァ~。  ねぇ! 嬉しいよねコスモス