テキサスの田舎町、ヒッチハイカーやドライヴに興じる若者達を家に招き入れては楽しむファイアフライ一家。
この家に1歩足を踏み入れたが最後、2度と2本の足で歩いて出る事は出来ない。
ある日のこと、遂に警察は最大規模の部隊でファイアフライ一家を襲撃する。
寝こみを襲われたファイアフライ一家だが、もしもの時の為の計画も万端である。
信じられないぐらいの銃撃戦となり、何とか母親のマザー・ファイアフライを捕えたのだが…。
兄のオーティス(モーズリイ)と妹のベイビー(ゾンビ)は逃亡に成功する。
物凄い量の惨殺記録。 生首で埋まった冷蔵庫。 顔の皮を剥がしたマスク。
信じられない量の殺害の様子を撮った写真。 ご丁寧にアルバムに綴じているものすらある。
ピエロのメイクの写真も至る所に貼ってある。
そう、偶然捜査の際には家にいなかった父キャプテン・スポールディング(ヘイグ)であった。
一家の息の根を止めなければと心に誓う保安官・ワイデル(フォーサイス)も又この一家に兄を惨殺されて
いたのであった。
何とか逃げ延びたオーティスとベイビーは、車を強奪しキャプテンに連絡、約束のモーテルで落ち合う。
モーテルに着いたオーティスとベイビーは、キャプテンが到着するまでの間、暇つぶしの様に又もや
5人の男女をいたぶり、泣き叫ぶ悲鳴を楽しみながら殺していく。
このまま、キャプテン達は逃げ延びて再び惨劇を繰り返し生きて行くのであろうか…?
行方を追うワイデル保安官の夢に亡き兄が立って言う。 「何が何でも奴らの息の根を止めろ」と…。
ワイデルは、兄の意思だと受け取り捕えてあったマザーをナイフで殺害する。
そして、執拗に残りの一家を血祭りに挙げるつもりでいた。それは、既に正義と言う領域を超えていたのであった。
《***》
2006・2月4日に前作「マーダー・ライド・ショー」の記事を載せた。
前回の作品同様、へビィ・ロック界の大物ロブ・ゾンビがメガフォンを取った。
前作を観た時の星の数は「1.8」となっていたが、嫌いでは無い作品だが「悪魔のいけにえ」に余りにも
似たイメージを持った。
今作品はそれの続編なのだが、受ける印象が前作とは全く異なる。
前作は、若者達を招き入れる怪しさ満載の殺人鬼の館が舞台なのだが、今回は砂漠の中を逃げる一家と
それを追う、壊れてしまい彼もまた殺人鬼と化した保安官の追跡ムービー。
本来は、一種異様なこの一家の人間達を怖いもの見たさで眺める感じなのであろうが、どうしても父親の
キャプテンその他の殺人鬼達がカッチョ良く思えてならない。
「完全に私も変ですね!」そうだと思うが、特にこの続編に関してはオーティスにやられてしまう。
どうしてなのか? その答えは、まだ出ていないが妙なセクシィーさをかもし出しているんだよね。
ベイビーは、スタイル抜群でさっき気がついたのだけれども、監督の嫁でありました。
(やっぱ、素顔はイケテルやん!ビル) (ピエロの父ちゃんシドとビル)
ラストは、「俺たちに明日はない」バリのカッチョ良さで終わりを迎える。
良いのでしょうか? この一家をこんなカッチョ良く見せちゃって…。
久々に、軽いものが読みたいと中村うさぎのエッセイ「壊れたおねえさんは、好きですか?」を読んでいる。
その中に「闇フェロモン」なる物の存在する事が記載されているのだが、この一家はまさに「闇フェロモン」
満載なんじゃなかろうか?
オーティスもキャプテンも、思わず臭って来そうな男達なのだが…。 メッチャ汚いしな。
- 中村 うさぎ
- 壊れたおねえさんは、好きですか?
だからと言って、この一家の奇行振りを褒めたりしている訳では決してないけれどもね。
「マーダー・ライド・ショー」を観て、気に入っちゃったu-kkkさんは、怪しさに関してはかなり減っちゃって
カッチョ良さがUPしちゃっている続編は、お気に召すかしら?
私は、断然続編の方が好きだったけれど…。但し、あのお化け屋敷が出てこないのはちょっと残念でしたわん!
幾ら、私がカッチョ良かったと言ってといっても、良い子の皆さんは決して見ない方が良いのでは…。
「やっぱ、あいつは変態だった」と再確認出来るだけで御座います。(爆)
↑彼が出演していたところも、嬉しかった一つかも…。 うひひ!
《+++》
今日は、マイ・ヤンガー・シスターに貰った「パヒューム」を見てまいりました。
でも、帰宅時間も遅かったし「花男」も見なくてはだったので、「パヒューム」は明日の記事にUP予定です。
お楽しみに~~! (誰が?)