弁護士、西中務(つとむ)氏の心に響く言葉より…

 

 

 

運の良い人、運の悪い人を数多く見てくるうち、こう思うようになりました。

 

運は人徳で決まる。

 

人間性の良い人ほど、運が良いことに気づくようになったからです。

 

 

人間性が良いと、一見、損な生き方をしているようでも、運が味方して成功します。

 

人柄の悪い人は、一時は成功しても、運に見放されて転落してしまいます。

 

私は弁護士として、人間性によって運が左右される事実を、何度も見ました。

 

 

運が人徳により左右されることは、私だけの経験則ではありません。

 

実は、古来より、この事実はよく知られていたようです。

 

 

例えば、中国に孟子という思想家がいます。

 

今から二〇〇〇年以上も前の人ですが、その孟子の残した言葉に、こういうものがあります。

 

「天爵(てんしゃく)修(おさ)めて、人爵(じんしゃく)これに従う」

 

 

天爵とは、天から与えられた爵位のことです。

 

爵位とは地位という意味ですから、天爵とは、天から与えられた地位、つまり徳のことを意味しています。

 

これに対して、人爵とは、人の世の中での地位のことですから、具体的にはお金などの富、学力や知力、権力などのことを意味します。

 

すると、孟子の言葉の意味はこうなります。

 

 

「徳を積めば、富や権力などは自然に手に入る」

 

つまり、人徳があれば運が良くなると、孟子は言っているわけです。

 

 

富や権力ばかり手に入れようとしても、人徳が備わっていなければ無駄です。

 

それよりも、まず人徳を備えるようにすれば、富や権力などは後からついてくるということなのです。

 

 

富や権力などを欲しがるのは幸福になりたいからです。

 

人徳が良ければ、充実した心で生きられますし、良い人々に囲まれて幸せに生きていけます。

 

 

富や権力を得るなど、人徳のある人にとっては二の次だと感じられるでしょう。

 

不思議なことに、人徳が高く、富や権力を特に欲しがっていない人ほど運が良くなって、かえって富も権力も手に入ってしまうようです。

 

 

1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」』東洋経済新聞社

1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」

 

 

 

 

 

 

幸田露伴は、努力論の中で、幸福を引き寄せるには「惜福」「分福」「植福」の3つが必要、と言っている。

 

「惜福」とは、福を自分だけで使い尽くさないこと。

 

「分福」とは、福を人に分けること。

 

「植福」とは、自分の子孫や、後世の人たちが食べられるように、福の種まきをし、福の木を植えておくこと。

 

 

まさに、「天の蔵に徳を積む」ということだ。

 

良きことをしても褒められなかったときは、天の蔵に徳を積んでいる。

 

 

 

また、「皇天(こうてん)は親(しん)なし。ただ徳をこれ輔(たす)く」という言葉が「書経」の中にある。

 

天は人を選んで親しくしたりしない。

 

ただ徳のある人を助ける、と。

 

 

「運は人徳で決まる」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」

 

 

 

 

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