外山滋比古(とやましげひこ)氏の心に響く言葉より…
こどもは敬語を知らない。
使えない。
ことばを知らないのだが、根本は、
相手に気づかえば、当然、失礼なことばは使えなくなる。
その前の段階として、
そこで、まわりの大人がことばをしつける。
まず、相手のことをたたえたことば、ていねいなことば、
自己中心的なこどもなどにとって、
やがて社会的活動をするようになると、敬語が役に立つ。
相手との間のマサツは熱を帯びやすく、
それを防ぐには、ことばの潤滑油、敬語を用いるのが賢明である。
たいていの人が、一人前になるころには、
かつては、それが常識であった。
うまくいかないと、“口のきき方も知らない"として、
そういうわけである程度の敬語の知識は最小限の教養であった。
人間は平等である、上下はない、
ことばの問題にとどまらない。
自己中心的、個人主義的な生き方は、
行動でも自分中心である。
絶えず、ひととぶつかる。
そしてそれが危険であるということを意識しない。
幼稚であり、こども的である。
ひとのことを考えないのは、幼稚である。
相手を大切にすれば、相手からも大切にされる。
ていねいな言葉を使えば、相手からもていねいに扱われる。
きまりきったことであるが、わからない人が少なくない。
『本物のおとな論 人生を豊かにする作法』海竜社
メンターになる人と老害になる人は、紙一重の違いだという。
今まで尊敬されていたメンターが一夜にして、
老害は「相手への敬意が失われた時に発生する」
だからこそ、どんなに社会的に実績があり、
以上、(メンターになる人、老害になる人。/
相手への敬意を示すには、言葉に敬意がなければならない。
それが「敬語」だ。
と、同時に大事なのが「笑顔」。
どんなに、ていねいな言葉を使ったとしても、
相手との潤滑油とはならない。
たとえば、「お願いします」の言葉でも、言い方によっては、
人に発する「言葉」はすべて、笑顔でやわらかく、あたたかく、
どんなときも、誰に対しても・・・
「ていねいな言葉を使う」ということを胸に刻みたい。
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