藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…

 

 

 

新渡戸稲造(にとべいなぞう)博士は三十五歳の時、七、八年は仕事ができないという大病に罹(かか)った。

 

積年の疲労が原因だった。

 

折角苦しんで学んだことを国家のご用に立てたいと思うていたに、実に残念でならない」とその時の心境を述べている。 

 

 

これは大変な悩みだったようで、人びとが忙しげに往来する様子を病床で感じながら、「急ぎ行く足に踏まるる露の珠(たま)」と詠んだ。 

 

だが博士はやがて、焦るだけではだめだ、これをいいほうに使わなくてはならないと考えるようになった。

 

そして詠んだ一句。 

 

「なかば来て高根ながめの一休(ひとやすみ)」 

 

 

これは先の嘆きの句とは逆の心境である。

 

このように心の持ち方を切り替えたら、病気は思ったより早く治ったという。 

 

渡部昇一著『運命を高めて生きる: 新渡戸稲造の名著「修養」に学ぶ』にある話である。

 

 

 

 「心如工画師画種種五陰一切世界中無法而不造」

 

 (心は工画師の如く種々の五陰を画き、一切世界の中に法として造らざるは無し=心は巧みな画師のようにさまざまな世界を描き出す。 この世の中で心の働きによって造り出されないものはない) 

 

『華厳経』の言葉である。

 

人間の運命のみならず、この現実世界のすべてを創り出しているのは人間の心だと教えているのである。 

 

 

「怖れるな。怖れることは怖れることを引き寄せる」とキリストは言った。

 

人間の心はその波長に合ったものを引き寄せるようにできているらしい。 

 

怖れは怖れを、不安は不安を、怒りは怒りを、引きつける。

 

 

人を妬み恨む心、驕(おご)り慢心する心は、それにふさわしい事象を引き寄せる。 

 

逆もまた真である。

 

常に心を善意で満たしている人は善意を引き寄せ、人に親切にしている人には親切が、感謝している人には感謝が返ってくる。 

 

 

心には力がある。

 

その力はプラスにもマイナスにも働く。

 

それ故、古(いにしえ)の聖賢は心を鍛え、調えることの必要を教えた。

 

 

小さな人生論・3 (小さな人生論シリーズ)』致知出版社

小さな人生論・3 (小さな人生論シリーズ)

 

 

 

 

 

 

「引き寄せる」ということは、そこにチャンネルを合わせるということ。

 

斎藤一人さんは、大事なことは、テレビのチャンネルと同じで、天国というチャンネルへどれだけの長い時間、チャンネルを合わせおくことができるかだ、と言う。

 

怖いことや、心配ごとがあったりすると、我々はそこにチャンネルを合わせてしまう。

 

ホラーや怖いドラマを見るのと同じだ。

 

ぞっとしたり、暗くてネガティブな気分になる。

 

それが、地獄というチャンネル。

 

 

長い時間、天国にチャンネルを合わせるということは、長い時間、プラス思考を心がける、ということ。

 

それは…

 

どれだけ長い時間、ポジティブで、肯定的、前向きで、積極的であったか。

 

「うれしい」、「たのしい」、「しあわせ」、「ついてる」、「感謝してます」、「ありがとう」、という言葉をどれだけ長い時間使ったか、ということ。

 

 

「波長に合ったものを引き寄せる」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

 

小さな人生論・3 (小さな人生論シリーズ)

 

 

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