内藤誼人（よしひと）氏の心に響く言葉より…
《女性のほうが、男性より人付き合いが上手な理由》
男性と女性には、いろいろな点での「性差」(男女差=ジェンダー)が見られますが、人付き合いにおいてもそういう差は見られます。
一般に、女性は人付き合いが上手なのに、男性のほうはというと、かなりヘタです。
その理由の一つは、女性は、しっかりと目の前の人のことを観察するのに、男性はあまり注意を払わないことが挙げられます。
女性は、周囲の人たちの顔やしぐさをしっかりと観察します。
そのため、相手がどんなことを考えているか、どんな印象を持っているかを正しく見抜くことができ、そつのない対応をとることができます。
ところが、男性は、もともとあまり他の人に注意を払わないので、相手がどんな感情を持っているのかもわからず、「場の空気が読めない」対応をとってしまうのです。
女性は、あらゆる人に対して注意を向けます。
「この人はどんな人なんだろう?」「この人は 何を考えているのだろう?」という関心を持って、目の前の人に注目します。
そのため、細かい点などもよく記憶できます。
男性はそういうことができません。
もともと自分以外の人には、 あまり興味や関心を持たないのです。
ノースイースタン大学のマリアン・マストは、100名の大学生(男性53名、女性47名)に、 あるビデオを20秒間だけ見せました。
ビデオは、男性が2人、女性が3人登場し、半円に並んで座っておしゃべりするという内容です。
ビデオを見てもらってから、今まさに見たばかりの 内容について実験者があれこれと質問してみました。
「右から4番目に座っている人は、茶色のズボンを履いていましたか?」 「右から2番目の人は、ブロンド(金髪)でしたか?」
このような質問を2個することで記憶力をテストしてみると、男性は答えられなかったのに、 女性は細かく、しかも正しく覚えていることがわかりました。
女性は、人間に対しては、大変な観察力を持っているといえるでしょう。
女性は、驚くほど細かいことをよく覚えていることがあります。
みなさんは、自分の彼女や 奥さんが、「3年前のあのとき、あなたは青のシャツを着ていた」といったように、自分では まったく覚えていないようなことを覚えていて、驚かされた経験はないでしょうか。
女性は、こと人間に関しては、鋭い観察力と記憶力を持っているので、こういうことが普通にできてしまうのです。
男性には、逆立ちしてもできるものではありません。
もちろん、男性だって、人間に興味関心を持ち、しっかり相手を観察するようにすれば、女性と同じように観察力も鍛えられるでしょうし、ひいては人付き合いもうまくできるようになるでしょう。
多くの男性は、そういう練習をしないのでうまくできないだけなのです。
『世界最先端の研究が教える新事実 心理学BEST100』SOGO HOREI
人生の後半生は、おおむね前半生でどう生きてきたかによって決まる。
前半生で、趣味を持ったり、たくさんのコミュニティに出入りして、好奇心のセンサーを働かせて人間関係を広げたような人は、後半生で（特に定年後）充実した人生がおくれる。
実は、それがすんなりできるのが女性だ。
逆に、多くの男性は、前半生は、会社一辺倒の人生を過ごし、後半生、特に定年近くになって、会社の中だけの人間関係しかなかったことに気づき、あわてる。
だから、ほとんどの女性は定年後は放っておいても大丈夫。
自分の、今まで築き上げた人間関係で、楽しく暮らせるからだ。
「女性は人付き合いが上手」
男性は、ただでさえ人間関係が下手だ。
だからこそ、若いうちから人に興味を持ち、人間関係を広げる訓練や練習をする必要がある。
人生の前半生のうちから…
あらゆることに好奇心を持ち、勉強をし続け、常に新しいことへの挑戦をくり返す人でありたい。
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